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【イベント】第34回京都図書館大会「図書館×地域連携の可能性」(11/10・京都府)

2025年11月10日、第34回京都図書館大会が京都府立京都学・歴彩館(京都市)において開催されます。

テーマは「図書館×地域連携の可能性」です。参加費は無料ですが、事前の申込みが必要です。後日、会場の録画映像が配信予定とあります(後日配信の事前申込みは不要)。

当日の主なプログラムは次のとおりです。

・基調講演「近未来のまちとそこにある図書館」
 三浦丈典氏(株式会社スターパイロッツ)

・事例発表①「図書館から広がる観光まちづくり」
 福永香織氏(公益財団法人日本交通公社観光研究部)

・事例発表②「学校図書館から考える持続可能な地域連携」
 大槻芙美代氏(京都府立宮津天橋高等学校宮津学舎 学校図書館司書)

・事例発表③「地域に開かれた大学をめざして ~広小路キャンパス活性化プロジェクトの取り組み~」
 大瀧徹也氏(京都府立医科大学附属図書館)

・パネルディスカッション

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アラブ首長国連邦のムハンマド・ビン・ラシド図書館、ドバイ国際図書館・出版サミット2025を開催:テーマは「出版業界の未来」

2025年10月30日から11月1日まで、アラブ首長国連邦ドバイのムハンマド・ビン・ラシド図書館において、ドバイ国際図書館・出版サミット2025(Dubai International Library and Publishing Summit 2025)が開催されます。

ドバイ政府の公式メディアの発表によると、今回のサミットは「出版業界の未来」(The Future of Publishing Industry)をテーマとして開催されます。4か国から80人以上の講演者が参加し、DX(デジタルトランスフォーメーション)、ナレッジマネジメントにおける人工知能(AI)、グローバルな連携等に焦点を当てた議論が行われるとしています。

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国際児童図書評議会(IBBY)とユネスコ、共同プロジェクト「IBBY-UNESCO消滅の危機にある言語と先住民言語による優れた児童図書コレクション」を2025年から開始

日本国際児童図書評議会(JBBY)の2025年10月9日付けのニュース記事で、国際児童図書評議会(IBBY)とユネスコが、2025年から、共同プロジェクト「IBBY-UNESCO消滅の危機にある言語と先住民言語による優れた児童図書コレクション」を開始することが紹介されています。

IBBY各支部等から、先住民族や消滅の危機にある言語で書かれた優れた児童書を収集するプロジェクトです。コレクションを通じて、これらの言語の深刻な状況に国際的な注目を集め、言語の保存・活性化・普及につなげることを目的としているとあります。最初のコレクションは、2026年8月にカナダで開催される第40回IBBY世界大会で正式に発表予定とあります。

IBBYとUNESCOの新たなプロジェクトが始動します(JBBY, 2025/10/9)
https://jbby.org/news/oversea-news/post-24525

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【イベント】国立国会図書館(NDL)、令和7年度レファレンスサービス研修「人文情報の調べ方―応用編―」を開催(2/6・オンライン)

2026年2月6日、国立国会図書館(NDL)は、令和7年度レファレンスサービス研修「人文情報の調べ方―応用編―」をオンラインで開催します。

対象は、レファレンス業務に従事する公共図書館、大学図書館、専門図書館等の職員です。基本的な知識を身につけている人を対象に、講義に加え、任意提出の事前課題の解説と演習を含めた内容の研修で、レファレンス業務経験3年以上の人の受講を想定しています。

参加費は無料で、事前申込み(定員200人)が必要です。

令和7年度レファレンスサービス研修「人文情報の調べ方―応用編―」のご案内(NDL)
https://www.ndl.go.jp/jp/library/training/guide/reference2025_hum.html

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フィンランド国立図書館等によるタスクフォース、AI時代に適した著作権情報の管理の仕組みについて検討した最初の報告書を公表

2025年10月6日、フィンランド国立図書館は、同館が参加しているタスクフォースCopyright Infrastructure Task Force(CITF)が初となる報告書“Interoperable, trustworthy, and machine-readable copyright data in the AI era”を公表したことを発表しました。

CITFは著作権情報(copyright data)の相互運用性、信頼性、機械可読性の向上を目的として、フィンランド、ラトビア、エストニア等の機関が共同で進めているものです。

今回公開された報告書では、AI時代に適した著作権情報の管理の仕組みを検討する上で、将来的に求められる技術的要件を明らかにするため、博士論文、学術論文、電子書籍、写真、雑誌記事の五つのユースケースが分析されたとあります。

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宮内庁書陵部、書陵部所蔵資料目録・画像公開システムで『香淳皇后実録』を公開

2025年10月9日、宮内庁書陵部が、書陵部所蔵資料目録・画像公開システムの「発行物一覧」において、『香淳皇后実録』の本文を公開したと発表しました。

『香淳皇后実録』本文の公開について(宮内庁, 2025/10/9)
https://www.kunaicho.go.jp/info/shoryobuinfo-071009.html

書陵部所蔵資料目録・画像公開システム
https://shoryobu.kunaicho.go.jp/
※「お知らせ」欄に「R07.10.09 『香淳皇后実録』のPDFを公開しました」とあります。

発行物一覧(書陵部所蔵資料目録・画像公開システム)
https://shoryobu.kunaicho.go.jp/Publication

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兵庫県立歴史博物館、企画展「童謡と大正ロマン」を開催中

2025年10月4日から11月24日まで、兵庫県立歴史博物館(姫路市)が、企画展「童謡と大正ロマン」を開催しています。

子ども独特の感性である「童心」が注目された大正期の児童文化について、童謡を中心に紹介する展覧会とあります。雑誌『赤い鳥』を始めとした同時期を象徴するような各誌の表紙絵などが展示されます。

また、講演会やワークショップなどの関連行事も併せて開催されています。

企画展「童謡と大正ロマン」(兵庫県立歴史博物館)
https://rekihaku.pref.hyogo.lg.jp/exhibition/20034/

参考:
株式会社金の星社、創業100周年を記念して「金の船・金の星デジタルライブラリー」を公開:大正・昭和初期の童謡童話雑誌『金の船』を収録 [2019年11月06日]
https://current.ndl.go.jp/car/39446

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ミライon図書館、講演会「ディスレクシアの英語支援」を開催

2025年11月23日、ミライon図書館(長崎県大村市)が、講演会「ディスレクシアの英語支援」を開催します。

英語のディスレクシアについて、日本語との言語的な違い、語彙を広げるための工夫、学習における合理的配慮の例などについて、藤堂栄子氏(認定NPO法人エッジ)が講演するとあります。

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米国の出版取次Baker & Taylor社の段階的な事業縮小と図書館界への影響(記事紹介)

2025年10月8日付けで、米国図書館協会(ALA)が刊行するAmerican Libraries誌に、主に公共・大学図書館向けにサービスを展開している米国の出版取次Baker & Taylor社が事業を段階的に縮小すると報道されている件について紹介した記事が掲載されています。著者は図書館システムコンサルタントであるMarshall Breeding氏です。

記事では、Publishers Weekly誌を始めとするメディア報道等を基に、本件に関するこれまでの経緯や背景、図書館界への影響等が述べられています。

Baker & Taylor to Cease Operations(American Libraries , 2025/10/8)
https://americanlibrariesmagazine.org/2025/10/08/baker-taylor-to-cease-operations/

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EBSCO社、2026年の学術雑誌価格上昇の予測値を発表:個別タイトルは4%から7%、パッケージは3%から4%

2025年10月8日、EBSCO社が“2026 Serials Price Projection Report”を発表し、2026年の図書館向け学術雑誌の価格上昇の予測値を公表しています。

レポートでは、外国為替レートを考慮しない場合、電子雑誌は個別タイトルでは4%から7%の上昇、パッケージでは3%から4%の上昇、紙媒体の雑誌では5%から8%の上昇になると予測されています。

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島根大学附属図書館、企画展「手紙がつなぐ記憶とまなざし―ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)と地域の人びと―」を開催

2025年10月15日から12月1日まで、島根大学附属図書館(松江市)が、企画展「手紙がつなぐ記憶とまなざし―ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)と地域の人びと―」を開催します。

小泉八雲記念館の後援、広島大学図書館、松江市立中央図書館等の協力により開催されるものです。展示では、同館所蔵の小泉八雲自筆書簡と桑原羊次郎の書簡集(桑原文庫)等の資料を説明パネルとともに紹介し、小泉八雲とその周辺人物の魅力を伝えるとあります。

関連して、10月7日から、小泉八雲の関連図書を紹介する期間限定の特設コーナー「ヘルンの100冊」も同館内に設置されています。

企画展『手紙がつなぐ記憶とまなざし―ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)と地域の人びと―』を開催(10/15~12/1)(島根大学附属図書館, 2025/9/26)
https://www.lib.shimane-u.ac.jp/new/2025092500014/

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欧州の公共図書館の多様な役割に焦点を当てた出版物“The multifaceted role of public libraries”が刊行

欧州図書館・情報・ドキュメンテーション協会連合(EBLIDA)の2025年10月7日付けのニュース記事で、欧州の公共図書館の多様な役割に焦点を当てた出版物“The multifaceted role of public libraries”の刊行について発表されています。

同出版物は、欧州連合(EU)の助成を受けた研究・イノベーションプロジェクトの成果を発信する欧州委員会の刊行物“CORDIS Synergy Info Pack”の一つとして作成されたものです。EBLIDAが関わる三つのプロジェクトを含む、図書館に関する14のEUの助成プロジェクトが紹介されており、欧州の公共図書館が持つ革新的で多様な役割が示されているとあります。

EU出版局(Publications Office of the European Union)のウェブサイトから閲覧可能です。

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西日本自然史系博物館ネットワーク、Innovate Museum事業 実地研修「博物館施設内でのドローン撮影の実際」を開催

2025年11月7日、NPO法人西日本自然史系博物館ネットワークが、Innovate Museum事業 実地研修「博物館施設内でのドローン撮影の実際」を大阪市立自然史博物館(大阪府)において開催します。

近年、マイクロドローンを用いて博物館の展示室内を撮影し、動きのある魅力的な映像を作成しようとする事例が見られる一方で、課題や懸念の声もあるとされます。同研修では、撮影事業者や、実際に撮影を実施した博物館担当者などの話を聞き、撮影の実際を見学し、撮影時に検討すべき留意点を議論するとあります。

Innovate Museum事業 実地研修「博物館施設内でのドローン撮影の実際」(西日本自然史系博物館ネットワーク, 2025/9/29)
https://www.naturemuseum.net/?p=1106

参考:
大阪府立中之島図書館のドローン撮影動画が公開 [2025年01月08日]
https://current.ndl.go.jp/car/236748

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国際標準ISO/IEC 40500(ウェブコンテンツアクセシビリティガイドライン(WCAG))の第2版が発行される

2025年9月、ウェブコンテンツのアクセシビリティに関する推奨事項をまとめた国際標準ISO/IEC 40500の第2版「ISO/IEC 40500:2025 – Information technology — W3C Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.2」(ウェブコンテンツアクセシビリティガイドライン(WCAG)2.2)が発行されました。

2012年に発行されたISO/IEC 40500:2012を改定したもので、W3CのWCAG 2.2が採用されています。

ISO/IEC 40500:2025 Information technology — W3C Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.2(ISO)
https://www.iso.org/standard/91029.html

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米・AASLとALSC、米国全土の学校図書館と公共図書館でポケモンクラブが導入可能に

2025年10月7日、米国図書館協会(ALA)の部会(division)である米国学校図書館員協会(AASL)と児童図書館サービス協会(ALSC)が、The Pokémon Company International社との提携により、米国全土の学校図書館及び公共図書館でポケモンクラブを導入できるようになったことを発表しました。

この取組は、子どもの識字能力の向上、地域社会への参加促進、教育的で楽しい体験の提供を目的としています。

ポケモンクラブでは、ゲーム、読書活動、地域イベントなどを通して、子どもたちと家族がポケモンの世界を探検できるインタラクティブな空間が提供されるとあります。プログラム参加館には、AASL及びALSCから「ポケモンクラブ・キット」が提供されます。キットには、地域の5歳から14歳の子ども向けにクラブを運営するための教材、リソース、アクティビティ、賞品が含まれているとあります。

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近畿大学中央図書館、アバターによるレファレンスサービスを開始

2025年10月7日、近畿大学中央図書館(大阪府東大阪市)が、アバターによるレファレンスサービスを開始すると発表しました。

図書館受付に設置したディスプレイに表示されるアバターを図書館員が遠隔操作し、利用者からの質問に応対します。対面では相談しづらいと感じる利用者の心理的なハードルが下がることが期待されるほか、多言語対応やテロップ表示による視覚的な支援により外国人学生や体の不自由な人へのアクセシビリティが向上したり、図書館員の在宅勤務の拡充などの働き方改革に資するなどとされています。

また、将来的には、AI技術を活用した24時間対応や、職員による遠隔操作なしでアバター自身が資料検索のナビゲーションをすることなども視野に入れていると述べられています。

アバターによるレファレンスサービスの開始について(近畿大学中央図書館, 2025/10/7)
https://www.clib.kindai.ac.jp/news/2025/1007-post_195.html

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フランス・文化省、2025年Biblis en folieを実施:図書館等のための全国的なイベント

2025年10月6日付けで、フランス・文化省(Ministère de la Culture)が、10月3日から5日にかけて実施された2025年Biblis en folieについて、ウェブサイト上で紹介しています。

Biblis en folieは、文化省が2024年に始めた読書と文化を称える全国的なイベントで、地域の主要な文化施設である図書館と利用者のつながりを強化し、図書館を日々支える人々の活動を促進することを目的としているとされます。

2回目に当たる2025年は、プログラムの拡充や期間の延長など前回よりも規模を拡大して実施され、全国各地で約3,000の催しが行われました。特に地方で盛況であったことや、若者向けのイベントが充実していたことなどが紹介され、図書館が果たす重要な役割が改めて浮き彫りになったと述べられています。

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立正大学品川図書館、企画展「知を刻む:版元が紡いだ書物世界」を開催中:デジタル展示も

2025年10月3日から10月30日まで、立正大学品川図書館(東京都品川区)において第53回企画展「知を刻む:版元が紡いだ書物世界」が開催されています。

出版文化が花開いた江戸時代の版元に焦点を当て、その出版物が紹介されています。江戸からは松会(堂)・蔦屋重三郎・蔦屋吉蔵、大坂からは河内屋太助と河内屋茂兵衛、京都からは村上勘兵衛、また地方の出版として駿府の採選亭が取り上げられています。

デジタル展示も開催されており、展示資料についてまとめられた動画や、展示資料一覧を閲覧することができます。

第53回企画展「知を刻む:版元が紡いだ書物世界」開催のお知らせ(立正大学図書館, 2025/9/26)
https://www.ris.ac.jp/library/news/20250926_tenji.html

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オープンサイエンスの経済的インパクト:スコーピングレビュー(文献紹介)

英国王立協会(The Royal Society)が刊行するオープンアクセス(OA)誌“Royal Society Open Science”の12巻9号に、オープンサイエンスの経済的インパクトに関するレビュー記事“The economic impact of open science: a scoping review”が掲載されています。著者は、ギリシャ・アテネ大学のLena Tsipouri氏等です。

オープンサイエンスの経済的インパクトに関するエビデンスを記した、2000年から2022年までに英語で出版された査読済み論文のレビューが行われ、その結果等がまとめられています。特に、オープンアクセス(OA)、オープン/FAIRデータ(OFD)、オープンソースソフトウェア(OSS)、オープンメソッドに焦点が当てられており、それらが研究成果の効率性向上、イノベーションの促進、そして経済成長にどのように寄与してきたかが評価されています。

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ユネスコ、文化政策の世界的な現状を概観した初となる報告書を公開

2025年10月1日、ユネスコが文化政策の世界的な現状を概観した同機関として初の報告書“UNESCO Global Report on Cultural Policies – Culture: The Missing SDG”の公開を発表しました。

スペイン・バルセロナで10月1日まで開催された「文化政策と持続可能な開発に関するユネスコ世界会議」(MONDIACULT 2025)において正式に発表されたものです。2019年から2024年までに加盟国等から提出された1,200件以上の報告書及び200件以上のケーススタディ等に基づき、過去五年間における文化分野における進展や継続的な課題、新たな動向等がまとめられているとあります。

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