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スペイン文化省、スペインにおける文化的習慣と実践に関する調査(2024-2025)の報告書を公開

2025年10月8日、スペイン文化省が、スペインにおける文化的習慣と実践に関する調査(Encuesta de Hábitos y Prácticas Culturales en España)の2024-2025年版の報告書を公開しました。

調査は、スペインにおける文化的習慣と実践に関する主要指標の推移を評価・分析することを目的として、近年は3年ごとに実施されています。今回は、2024年3月から2025年2月にかけて、15歳以上の1万6,000人を対象にアンケート調査が実施されました。

調査結果の中では、図書館を訪れた又はインターネット経由でアクセスした人が28.6%であったこと、過去1年で1冊以上本を読んだ人が64.9%(うち60.8%は紙の書籍、29.8%は電子書籍又はオーディオブック)であったことなどが紹介されています。また、博物館、アートギャラリー等を訪れた人は47.6%で、調査が開始されて以来の最高値となるなど、文化活動への参加者の増加が報告されています。

3章「読書と図書館」では、読書の傾向や図書館の利用に関する調査結果の詳細が示されています。

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信州大学附属図書館で、信州大学総合博物館創設準備企画展「信州大学のお宝公開」が開催

2025年10月31日から2026年1月14日まで、信州大学附属図書館中央図書館(長野県松本市)において、信州大学総合博物館創設準備企画展「信州大学のお宝公開」が開催されます。

附属図書館を含む同大学の7施設で構成される、信州大学総合博物館準備会が主催するものです。

同大学では、「信州大学改革実行プラン inGEAR 2025-2027」において、大学の歴史や教育・研究資料を未来に継承し、学内文化施設をバーチャルに統合する“信州大学総合博物館”のホームページ上での運用を開始し、新たな「知の創出」を促すとしています。本企画展では、その準備企画として博物館を構成することが想定される施設を中心に、大学の所蔵する重要な資料を公開するとあります。

信州大学総合博物館創設準備企画展「信州大学のお宝公開」のご案内(信州大学附属図書館, 2025/10/29)
https://www.shinshu-u.ac.jp/institution/library/news/2025/10/post-85.html

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石川近代文学館、金沢大学附属図書館で出張展示「能登と、作家と、作品と、」を開催中

2025年10月15日から11月6日まで、石川近代文学館が、金沢大学附属図書館(石川県金沢市)において、出張展示「能登と、作家と、作品と、」を開催しています。

石川近代文学館が所蔵する能登にゆかりのある作家の実資料や作家のプロフィールパネルのほか、金沢大学附属図書館所蔵の能登を舞台にした作品も展示するとあります。

石川近代文学館は令和6年能登半島地震による建物被害のため休館中であり、金沢大学附属図書館が行う能登半島地震復興支援の一環として実施されるものです。

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パンデミック以降の博物館来館者数の回復の推移(米国)(記事紹介)

2025年10月3日付けで、米国博物館同盟(American Alliance of Museums:AAM)が、パンデミック以降の博物館来館者数の回復の推移に関する記事をウェブサイトに掲載しました。

AAMでは、Wilkening Consulting社に委託し、博物館来館者調査を2020年から毎年実施しています。記事では、2025年調査の結果の一部を紹介しつつ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック以降の来館者数の推移等が示されています。パンデミック以前の入場者数に戻った博物館は増えてはいるものの、多くの博物館ではまだ回復途上にあるとしています。

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国宝修理装潢師連盟、「近現代日本画保存修復ガイドライン」を公表

2025年9月26日、一般社団法人国宝修理装潢師連盟が、「近現代日本画保存修復ガイドライン」を公表しました。

東京藝術大学大学院文化財保存学日本画研究室の受託研究として実施した事業です。

近年修理の機会が増えつつある近現代絵画について、2020年度から2024年度にかけて状態調査や関係者の聞き取りを行い、近現代日本画保存修復ガイドラインとしてまとめたとあります。

イベントとお知らせ(国宝修理装潢師連盟)
https://www.kokuhoshuri.or.jp/news.php#20250926
※2025年9月26日付けで「近現代日本画保存修復ガイドラインの公開」とあります。

近現代日本画保存修復ガイドライン(PDF:2ページ)
https://www.kokuhoshuri.or.jp/pdf/guideline.pdf

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兵庫県立歴史博物館、企画展「童謡と大正ロマン」を開催中

2025年10月4日から11月24日まで、兵庫県立歴史博物館(姫路市)が、企画展「童謡と大正ロマン」を開催しています。

子ども独特の感性である「童心」が注目された大正期の児童文化について、童謡を中心に紹介する展覧会とあります。雑誌『赤い鳥』を始めとした同時期を象徴するような各誌の表紙絵などが展示されます。

また、講演会やワークショップなどの関連行事も併せて開催されています。

企画展「童謡と大正ロマン」(兵庫県立歴史博物館)
https://rekihaku.pref.hyogo.lg.jp/exhibition/20034/

参考:
株式会社金の星社、創業100周年を記念して「金の船・金の星デジタルライブラリー」を公開:大正・昭和初期の童謡童話雑誌『金の船』を収録 [2019年11月06日]
https://current.ndl.go.jp/car/39446

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西日本自然史系博物館ネットワーク、Innovate Museum事業 実地研修「博物館施設内でのドローン撮影の実際」を開催

2025年11月7日、NPO法人西日本自然史系博物館ネットワークが、Innovate Museum事業 実地研修「博物館施設内でのドローン撮影の実際」を大阪市立自然史博物館(大阪府)において開催します。

近年、マイクロドローンを用いて博物館の展示室内を撮影し、動きのある魅力的な映像を作成しようとする事例が見られる一方で、課題や懸念の声もあるとされます。同研修では、撮影事業者や、実際に撮影を実施した博物館担当者などの話を聞き、撮影の実際を見学し、撮影時に検討すべき留意点を議論するとあります。

Innovate Museum事業 実地研修「博物館施設内でのドローン撮影の実際」(西日本自然史系博物館ネットワーク, 2025/9/29)
https://www.naturemuseum.net/?p=1106

参考:
大阪府立中之島図書館のドローン撮影動画が公開 [2025年01月08日]
https://current.ndl.go.jp/car/236748

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ユネスコ、文化政策の世界的な現状を概観した初となる報告書を公開

2025年10月1日、ユネスコが文化政策の世界的な現状を概観した同機関として初の報告書“UNESCO Global Report on Cultural Policies – Culture: The Missing SDG”の公開を発表しました。

スペイン・バルセロナで10月1日まで開催された「文化政策と持続可能な開発に関するユネスコ世界会議」(MONDIACULT 2025)において正式に発表されたものです。2019年から2024年までに加盟国等から提出された1,200件以上の報告書及び200件以上のケーススタディ等に基づき、過去五年間における文化分野における進展や継続的な課題、新たな動向等がまとめられているとあります。

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開館40周年を迎える清瀬市郷土博物館と立川市歴史民俗資料館、コラボ展示を開催

2025年10月から2026年3月にかけて、清瀬市郷土博物館(東京都)と立川市歴史民俗資料館(東京都)において、開館40周年コラボ展示が開催されます。

清瀬市郷土博物館は1985年11月に、立川市民俗資料館は同年12月に開館し、ともに2025年で40周年を迎えます。コラボ展示では、同じ年月を歩んだ記念に、両館の資料を交換して展示するとあります。

2025年10月1日から12月7日までは清瀬市郷土博物館において、2026年1月20日から3月15日までは立川市歴史民俗資料館において展示が開催されます。

清瀬市郷土博物館×立川歴史民俗資料館 開館40周年コラボ展示(清瀬市, 2025/9/26)
https://www.city.kiyose.lg.jp/bunkasportskankou/bunka/kyoudo/1002768/1015298.html

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沖縄県立博物館・美術館、企画展「「沖縄戦後80年「戦災文化財」 失われた沖縄の文化財と取り戻した軌跡」を開催

2025年9月30日から11月30日まで、沖縄県立博物館・美術館(那覇市)において企画展「沖縄戦後80年「戦災文化財」 失われた沖縄の文化財と取り戻した軌跡」が開催されます。

2025年は沖縄戦終結から80年の節目に当たります。企画展では、沖縄戦で被害を受けた文化財を通じて戦争の傷ましさを知り平和の重要性を考えるとともに、先人が築いた沖縄独自の文化財を取り戻してきた軌跡を紹介するとしています。また、「未来へ伝えたい “戦災文化財”」をテーマに県民から募った写真も展示されます。

関連イベントとして、講座や展示解説会等も開催されます。

沖縄戦後80年「戦災文化財」 失われた沖縄の文化財と取り戻した軌跡(沖縄県立博物館・美術館)
https://okimu.jp/exhibition/80yearsmuseum/

参考:
琉球大学、企画展「戦後80年 沖縄戦×琉球大学」を開催中 [2025年06月12日]
https://current.ndl.go.jp/car/254021

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小川未明文学館、開館20周年記念特別展「小川未明 童話にささげた生涯」を開催

2025年10月4日から12月14日まで、小川未明文学館(新潟県上越市)において、小川未明文学館開館20周年記念特別展「小川未明 童話にささげた生涯」が開催されます。

展示では、小川未明(1882-1961)の自筆原稿や書籍、当時の写真、愛用品などが展示されるほか、「日本近代童話の父」といわれる未明の生涯について童話作品を中心に紹介されます。

関連イベントとして、小埜裕二氏(上越教育大学教授・小川未明文学館専門指導員)による講座「小川未明 1920年代の激動と豊饒」なども開催されます。

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ユネスコ、ウクライナで508の文化財が損壊と発表:18の図書館、34の博物館を含む

2025年8月18日、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)が、ウクライナで508の文化財が損壊されたと発表しました。

2022年2月24日に始まったロシアによるウクライナ侵攻以降の文化財の被害状況に関する、2025年8月6日現在の調査結果です。内訳は、宗教施設151か所、歴史的・芸術的価値のある建物268か所、博物館34館、モニュメント33か所、図書館18館、公文書館1館、遺跡3か所です。

ウェブサイトでは、損壊した文化財が地域別に報告されています。

Damaged cultural sites in Ukraine verified by UNESCO(UNESCO, 2025/8/18)
https://www.unesco.org/en/articles/damaged-cultural-sites-ukraine-verified-unesco

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東日本大震災津波伝承館(いわてTSUNAMI(つなみ)メモリアル)、令和7年度第1回企画展示「高田松原からはじめる陸前高田の震災伝承施設巡り」を開催中

2025年9月5日から10月26日まで、東日本大震災津波伝承館(愛称:いわてTSUNAMI(つなみ)メモリアル、岩手県陸前高田市)において令和7年度第1回企画展示「高田松原からはじめる陸前高田の震災伝承施設巡り」が開催されています。

東日本大震災津波の発生から14年が経過し、陸前高田市には、高田松原津波復興祈念公園を始め、震災の記憶と伝承を目的とした祈念碑や体験・展示施設など、様々な震災伝承施設が設けられました。企画展示では、高田松原を起点に同市で見学可能な震災伝承施設等が紹介されています。

令和7年度第1回企画展示「高田松原からはじめる陸前高田の震災伝承施設巡り」の開催について(9/5~10/26)(東日本大震災津波伝承館, 2025/9/5)
https://iwate-tsunami-memorial.jp/10193/

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しょうけい館(戦傷病者史料館)、テーマ別展示「心の傷を負った兵士」を開催中:心の傷を負った戦傷病者の作品や家族の苦労を記した「症状経過書」なども展示

2025年7月23日から10月19日まで、しょうけい館(戦傷病者史料館、東京都千代田区)においてテーマ別展示「心の傷を負った兵士」が開催されています。

先の大戦で「心の傷」を負った兵士の概要や国府台陸軍病院、傷痍軍人療養所等が紹介されています。また、心の傷を負った戦傷病者が作った作品や、心の傷を負った戦傷病者の家族の労苦が記された「症状経過書」なども展示されています。

テーマ別展示「心の傷を負った兵士」(しょうけい館)
https://www.shokeikan.go.jp/about/letter/2025/283

関連:
戦争の過酷な体験 兵士たちの「心の傷」 国が調査 展示始まる(NHK, 2025/7/23)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250723/k10014872231000.html

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千葉市動物公園、講演会「動物園からひらく博物館の扉」(全3回)を開催

2025年9月から11月にかけて、千葉市動物公園(千葉県)が、講演会「動物園からひらく博物館の扉」(全3回)を開催します。

2024年11月に千葉市動物公園が「登録博物館」として認定されたことを記念して、文化庁、日本博物館協会、国立科学博物館など、日本の博物館運営を牽引する関係者を招き、これからの博物館の在り方や「博物館としての動物園」に期待される役割や可能性について、様々な視点から話を聞くとあります。開催予定は次のとおりです。

・第1回 実物を見ることの大切さ―美術館と動物園をめぐって(9/14)
 講演者:山梨絵美子氏(日本博物館協会会長/千葉市美術館館長)

・第2回 動物園も「博物館」?!いのちを伝える場の新しいカタチ(10/5)
 講演者:中尾智行氏(文化庁博物館支援調査官)

・第3回 地球の宝を守る―博物館の活動について―(11/16)
 講演者:篠田謙一氏(国立科学博物館館長)

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日本科学未来館及びGMO AI&ロボティクス商事株式会社、「対話型AIロボット」実証実験を実施

2025年8月25日から8月31日まで、日本科学未来館(東京都江東区)において「対話型AIロボット」実証実験が実施されています。

実証実験で使用されているのはGMO AI&ロボティクス商事株式会社が開発した対話型AIロボットで、展示フロアを移動しながら、来館者に対して展示解説から館内案内までを多言語(日本語・英語・中国語・韓国語)で行うとあります。対話内容から動作プログラムに至るまでの業務の約80%が生成AIにより自動でプログラムされたと紹介されています。

実証実験は常設展示「プラネタリー・クライシス―これからもこの地球でくらすために」において実施されており、ロボットに声を掛けて体験してほしいとしています。参加者アンケートで寄せられた意見は、今後の研究開発に役立てられます。

「対話型AIロボット」実証実験 ~ロボットによる未来のコミュニケーションを体験しよう!(日本科学未来館)
https://www.miraikan.jst.go.jp/events/202508254175.html

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大野市(福井県)で「文化財を楽しむおはなし会」が開催

2025年9月28日と10月26日、大野市(福井県)で「文化財を楽しむおはなし会」が開催されます。

国の重要文化財に指定されている江戸時代の農家住宅(旧橋本家住宅)のいろりを囲みながら日本の昔話を聞いたり、大野市民俗資料館において、物語に登場する民具に触れながらおはなしを聞くおはなし会です。

大人も子どもも、文化財に触れることで物語をより楽しみ、物語を通して文化財をより楽しむことが企図されています。

また、おはなし会と大野市図書館を巡るシールラリーも合わせて開催されます。

文化財を楽しむおはなし会(大野市, 2025/8/28)
https://www.city.ono.fukui.jp/kosodate/bunka-rekishi/hakubutsukan/shisetsu/minzokushiryoukan/ohanashikai2025.html

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【イベント】葉山しおさい博物館、サイエンストーク「だまされないための博物館的思考」(9/7・神奈川県)

2025年9月7日、葉山しおさい博物館(神奈川県葉山町)によるサイエンストーク「だまされないための博物館的思考」が、葉山しおさい公園内の茶室・潮見亭において開催されます。

科学リテラシーについて、博物館の標本や展示を交えながら解説するとあります。話題提供者は、川上俊介氏(アサヒ地水探査株式会社)と倉持卓司氏(葉山しおさい博物館)です。

参加費は無料ですが、葉山しおさい公園入園料が必要です。定員は30人程度(先着順)です。

しおさい公園だより(葉山町, 2025/8/22)
https://www.town.hayama.lg.jp/soshiki/shougaigakushuu/2/2/15960.html

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