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全国47都道府県の公共図書館員が選ぶ“地元を代表する一冊”が集う文学賞「本の甲子園」の開催が発表される

2025年10月24日、新たな文学賞「本の甲子園」の開催が発表されました。発起人である作家の今村翔吾氏が、第27回図書館総合展の講演会において発表しました。

「本の甲子園」は、全国47都道府県の公共図書館員が選ぶ“地元を代表する一冊”が集う文学賞とあります。NDC分類913.6(日本の小説)に属する、地元作家による作品を対象とし、各都道府県の図書館員の投票により代表となる1冊が選ばれます。その後、各都道府県で選ばれた計47冊の中から、トーナメント戦により1冊が選ばれるとあります。47都道府県の頂点に輝く1冊は、2026年10月に決定されます。大会を通して、読書文化の新たな広がりや地域との関わりを生み出すことを目指すとしています。

選考委員(作品の選考や投票を行う図書館員)とエントリー作家の募集が行われています。応募期間は、2025年10月24日から12月31日までです。

@honno_koshien(X, 2025/10/24)
https://x.com/honno_koshien/status/1981566641772310563

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米・ヒューストン公共図書館、移民の声を伝えるポッドキャストを作成(記事紹介)

2025年10月28日付けで、米国図書館協会(ALA)公共プログラム部(Public Programs Office)のウェブサイト“Programming Librarian”に、移民の声を伝えるポッドキャストの作成に関する記事“Moving People: Connected Stories Podcast”が掲載されています。

ALA公共プログラム部とアメリカ人類学会(AAA)の連携による巡回展示“World on the Move: 250,000 Years of Human Migration”との関連の下、テキサス州のヒューストン公共図書館が実施した取組の紹介です。全米でも有数の多文化都市であるヒューストンの多様性を紹介することが目的であり、ゲストとして招いた移民には、移住の苦労や成功など、それぞれの体験を語ってもらい、ポッドキャストを作成したとされます。

記事では、録音に係る作業や留意点など、運営上の具体的な経験も紹介されています。

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「図書館員が選んだ!ぎふ本大賞」が初開催:岐阜県図書館等において共通テーマ展示を開催

2025年10月10日、「図書館員が選んだ!ぎふ本大賞」が初開催されたことが、岐阜県図書館のウェブサイト等で発表されました。

「図書館員が選んだ!ぎふ本大賞」は、岐阜県公共図書館協議会(事務局:岐阜県図書館)加盟館の図書館員がおすすめしたい本を投票で選ぶもので、同協議会と加盟館による共同事業です。2025年が初開催とあります。

「図書館員が選んだ!ぎふ本大賞2025」では、2022年4月から2025年3月までに出版された本の中から、部門①「ぎふ本」(岐阜県内の事象(歴史・文化・産業など)・人物を扱った著作や岐阜を舞台にした著作(児童書、絵本を含む))と部門②「ぎふ出身作家」(県出身作家の文芸作品(児童書、絵本を含む))について選出されました。加盟館36館の図書館員223人が投票し、部門①「ぎふ本」大賞には『スマホを置いて旅したら』(ふかわりょう著)、部門②「ぎふ出身作家」大賞には『ハヤブサ消防団』(池井戸潤著)が選ばれました。

岐阜県図書館では、2025年11月1日から11月30日まで、関連資料展示が行われます。その他の加盟館においても資料展示が開催される予定です。

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シンガポール国立図書館庁(NLB)、バス利用時に電子リソースにアクセスできるサービスを開始

2025年10月17日、シンガポール国立図書館庁(NLB)が、バス利用時に電子リソースにアクセスできるサービスを、一部の路線で開始したことを発表しました。

バスの乗客は、地元のアーティストが作成したNLBオリジナルの電子コミックを、QRコードをスキャンするだけで読むことができるとあります。このほか、NLBモバイルアプリでQRコードをスキャンすると、電子新聞、電子雑誌、電子書籍などのNLBの様々な電子リソースを閲覧・貸出しすることができるとされます。

Read and learn on the go with NLB’s new mobile Nodes on bus services around Singapore(NLB, 2025/10/17)
https://www.nlb.gov.sg/main/about-us/press-room-and-publications/media-releases/2025/Mobile-Node

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米・ボストン公共図書館、スパイスバンクを開始

2025年10月23日、米・ボストン公共図書館(BPL)が、BPLスパイスバンクの開始を発表しました。全米で最大級のフードバンクとされるThe Greater Boston Food Bankとの協働の取組です。

利用者が未開封のスパイスと乾燥ハーブをBPLの対象分館に持参すると、同フードバンクの協力により、マサチューセッツ州東部の家庭や個人に寄付されるなどとあります。

Donate to the BPL Spice Bank(BPL, 2025/10/23)
https://www.bpl.org/news/donate-to-the-bpl-spice-bank-3/

参考:
E2602 – 図書館とFood Justice:北米の都市図書館協議会による報告書
カレントアウェアネス-E No.458 2023.06.15
https://current.ndl.go.jp/e2602

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名古屋市図書館と地域の書店との協働プロジェクト「本のあるとこネットワークなごや」、「鶴舞線で行こう!本のあるとこキャンペーン」を実施

2025年10月26日から11月24日まで、名古屋市図書館と地域の書店との協働プロジェクト「本のあるとこネットワークなごや」が、「鶴舞線で行こう!本のあるとこキャンペーン」を実施します。

「本のあるとこネットワークなごや」は、名古屋市図書館と地域の書店が一緒に読書活動の推進に取り組む協働プロジェクトです。今回のキャンペーンでは、名古屋市営地下鉄鶴舞線で行くことのできる書店及び図書館において、本を購入したり借りたりすると、各所ごとのオリジナルしおりが配付されます。

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【イベント】本の学校出版シンポジウム2025 in 東京 [地域×世界]で拡張する<本>の現在地(10/26・東京都、オンライン)

2025年10月26日、NPO法人本の学校の主催により、「本の学校出版シンポジウム2025 in 東京 [地域×世界]で拡張する<本>の現在地」が専修大学神田キャンパス(東京都千代田区)における現地参加とオンラインにより開催されます。

「本の学校」は、1995年に設立されて以降、出版業界に携わる人に向けた研修や講座等を開催し、2012年にNPO法人となりました。設立から30年が経ち、シンポジウムでは、地域と世界で<グローカル>に拡張する本の現在地を考えるとしています。

主なプログラムは次のとおりです。

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石川近代文学館、金沢大学附属図書館で出張展示「能登と、作家と、作品と、」を開催中

2025年10月15日から11月6日まで、石川近代文学館が、金沢大学附属図書館(石川県金沢市)において、出張展示「能登と、作家と、作品と、」を開催しています。

石川近代文学館が所蔵する能登にゆかりのある作家の実資料や作家のプロフィールパネルのほか、金沢大学附属図書館所蔵の能登を舞台にした作品も展示するとあります。

石川近代文学館は令和6年能登半島地震による建物被害のため休館中であり、金沢大学附属図書館が行う能登半島地震復興支援の一環として実施されるものです。

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イタリア図書館協会、プロジェクト「i Rifugi」(避難所)の後援・支持を表明:ジェンダーに基づく暴力に関する取組

2025年10月15日、イタリア図書館協会(AIB)が、プロジェクト「i Rifugi」(避難所)の後援・支持をウェブサイト上で表明しました。

i Rifugiは、ジェンダーに基づく暴力の問題に積極的に取り組むために結成された、書店と図書館のネットワークです。地域に広く暴力防止の拠点を設け、このテーマに関心を持つ地域の団体の非公式ネットワークを構築・強化することが目的とされます。ジェンダーに基づく暴力の防止を目指す出版社であるSettenoveの創立10周年を記念して、同社の発案により2023年に立ち上げられました。

プロジェクトの主な内容として、以下などが紹介されています。

・ 書店・図書館員向けのオンライン研修の開催
・ 書店・図書館の最寄りの避難所への本の寄贈
・ 地域の暴力防止センターとの連携により、書店・図書館が地域の暴力防止ネットワークに参加できるよう支援
・ ジェンダーの問題に関する隔月のニュースレターを発行
・ i Rifugi参加施設として認識されるためのキットを書店・図書館に提供

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早稲田大学、早稲田古書店のVRツアーを公開

2025年10月10日、早稲田大学(東京都新宿区)が、早稲田古書店のVRツアーの公開を発表しました。

早稲田古書店街連合会との協力により、早稲田古書店14店舗内が撮影されVRツアー化されたものです。早稲田大学の学生が、読書や本の価値を改めて見つめ直そうという思いから企画したとあります。

早稲田周辺の古書店は「早稲田文化」の一部であるとし、古書店を知らない学生にとって新しい発見のきっかけに、卒業生には久々に早稲田の街を訪れるきっかけになることを期待するとしています。

早稲田古書店を360度VR化(早稲田大学, 2025/10/10)
https://www.waseda.jp/top/news/114007

WASEDA BOOKSTORES VR WORLD ―早稲田古書店の風景―(早稲田文化ラボ)
https://www.waseda.jp/culture/news/2025/09/24/33444/

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石川県立図書館、「能登復興応援DAY」を開催

2025年11月24日、石川県立図書館において、「能登復興応援DAY」が開催されます。

令和6(2024)年能登半島地震で被災された人々を応援し、能登の魅力を広く発信するため、能登にゆかりのある品々を集めたマルシェ、御陣乗太鼓の演奏会、能登の成り立ちや人々の暮らしや文化を学ぶ歴史講座などが催されます。

【11月24日】能登復興応援DAY(石川県立図書館)
https://www.library.pref.ishikawa.lg.jp/category/event2025/6604.html

参考:
【イベント】令和7年度石川県図書館大会「災害と図書館」(10/17・石川県)[2025年09月16日]
https://current.ndl.go.jp/car/258210

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【イベント】第34回京都図書館大会「図書館×地域連携の可能性」(11/10・京都府)

2025年11月10日、第34回京都図書館大会が京都府立京都学・歴彩館(京都市)において開催されます。

テーマは「図書館×地域連携の可能性」です。参加費は無料ですが、事前の申込みが必要です。後日、会場の録画映像が配信予定とあります(後日配信の事前申込みは不要)。

当日の主なプログラムは次のとおりです。

・基調講演「近未来のまちとそこにある図書館」
 三浦丈典氏(株式会社スターパイロッツ)

・事例発表①「図書館から広がる観光まちづくり」
 福永香織氏(公益財団法人日本交通公社観光研究部)

・事例発表②「学校図書館から考える持続可能な地域連携」
 大槻芙美代氏(京都府立宮津天橋高等学校宮津学舎 学校図書館司書)

・事例発表③「地域に開かれた大学をめざして ~広小路キャンパス活性化プロジェクトの取り組み~」
 大瀧徹也氏(京都府立医科大学附属図書館)

・パネルディスカッション

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米国図書館協会(ALA)、高齢者向けの図書館プログラムの評価等に取り組むプロジェクト“Aging Together: An Evaluation of Library Programs for Older Adults”を開始

2025年9月29日、米国図書館協会(ALA)が高齢者向けの図書館プログラムの評価等に取り組むプロジェクト“Aging Together: An Evaluation of Library Programs for Older Adults”を開始すると発表しました。

米国の図書館において高齢者を対象として実施されているプログラムの現状を評価し、優良事例やモデルの特定・普及を目指すものとあります。同国の慈善団体The John A. Hartford Foundationの助成を受けて実施され、期間は2025年9月から2027年2月までの18か月です。

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山口県、「デジタルアーカイブ制作ワークショップ」を開催

2025年10月31日と12月19日に、山口県が、やまぐちDX推進拠点「Y-BASE」を会場に「デジタルアーカイブ制作ワークショップ」を開催します。

同ワークショップのテーマは、「安心・安全、観光・交通、このまちの物語」です。データプラットフォーム「Re:Earth」を活用し、参加者自身が、オープンデータを始めとする地域データを組み合わせ、それぞれの「まち」の魅力、新たな発見、伝えたいことを、デジタルアーカイブの作品として制作するとしています。

対象者は、デジタル技術や地域データのアーカイブに興味がある人、山口県内居住者(学生を含む)、マウスの操作等による作業が可能な人とあります。参加に当たっては事前の申込みが必要で、定員は20名(先着順)、募集期限は2025年10月20日午後5時です。

また、2026年2月上旬に成果報告会を開催予定で、詳細は別途お知らせするとあります。

「デジタルアーカイブ制作ワークショップ」参加者募集について(山口県, 2025/09/19)
https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/press/319385.html

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沖縄県立博物館・美術館、企画展「「沖縄戦後80年「戦災文化財」 失われた沖縄の文化財と取り戻した軌跡」を開催

2025年9月30日から11月30日まで、沖縄県立博物館・美術館(那覇市)において企画展「沖縄戦後80年「戦災文化財」 失われた沖縄の文化財と取り戻した軌跡」が開催されます。

2025年は沖縄戦終結から80年の節目に当たります。企画展では、沖縄戦で被害を受けた文化財を通じて戦争の傷ましさを知り平和の重要性を考えるとともに、先人が築いた沖縄独自の文化財を取り戻してきた軌跡を紹介するとしています。また、「未来へ伝えたい “戦災文化財”」をテーマに県民から募った写真も展示されます。

関連イベントとして、講座や展示解説会等も開催されます。

沖縄戦後80年「戦災文化財」 失われた沖縄の文化財と取り戻した軌跡(沖縄県立博物館・美術館)
https://okimu.jp/exhibition/80yearsmuseum/

参考:
琉球大学、企画展「戦後80年 沖縄戦×琉球大学」を開催中 [2025年06月12日]
https://current.ndl.go.jp/car/254021

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県立長野図書館等、「災害アーカイブ展:令和元年東日本台風から6年」を開催中

2025年9月25日から10月12日まで、県立長野図書館(長野市)が、「災害アーカイブ展:令和元年東日本台風から6年」を開催しています。信州大学教育学部防災教育研究センターとの共催です。

令和元(2019)年東日本台風から6年を迎えるに当たり、長野県・千曲川流域の被災当時の様子を振り返りながら現在の地域の姿を発信することで、日頃の災害への備え・地域防災のきっかけとなるような展示会を実施するとあります。

展示は三部構成で、令和元年東日本台風関連のパネル展示のほか、信州大学が取り組む長野県内各地の災害デジタルアーカイブの紹介と、全国で展開されている災害デジタルアーカイブの紹介があります。

関連企画として、水害の教訓を活かした地域防災活動を継続する上での課題や工夫についての千曲川流域地区住民交流会も開催されます。

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日野市立図書館、中学生と作家の交流事業:中学生が講演会を企画・運営

2025年11月2日、日野市立図書館(東京都)が、「中学生と作家の交流事業2025」として、講演会「プロ読者直伝!読書の沼へのはまり方」を開催します。

小説紹介クリエイターのけんごさんを講師として、中学生を対象に本の世界や読書の楽しさなどについて話を聴くとあります。

同講演会は、公募で集まった日野市の中学生7名が企画・運営を行っており、中学生によるクイズコーナーなどの企画もあると紹介されています。

プロ読者直伝!読書の沼へのはまり方 けんごさん講演会(日野市, 2025/9/25)
https://www.city.hino.lg.jp/bunka/bunka/jigyo/1029749.html

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ラトビア国立図書館等、公共空間とサービスのユーザー参加型イノベーションを促すガイド「4Cツールボックス」を公表

欧州国立図書館長会議(CENL)の2025年9月15日付けのニュース記事で、ラトビア国立図書館等が、公共空間とサービスのユーザー参加型イノベーションを促すガイド「4Cツールボックス」を公表したことが紹介されています。

ハンブルク州立・大学図書館(ドイツ)、ラトビア国立図書館、デンマーク王立図書館、オスロメトロポリタン大学(ノルウェー)が参加するEUのバルト海地域のプロジェクトであるBALTIC UKH(Urban Knowledge Hubs)の成果として公表されたものです。

「4C」は、co-creation(共創)、co-design(共同設計)、co-production(共同制作)、co-evaluation(共同評価)というユーザー参加の四つの柱を基盤とするForesee(予見)を表しており、公共サービスを最終的に利用する人々との協働により、将来的なニーズを見越して計画していくことの重要性を強調するものとされます。同ツールボックスには、これらの実施に係る理論的な基盤、事例紹介、印刷可能なテンプレートやワークシートが含まれています。

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【イベント】全国歴史資料保存利用機関連絡協議会(全史料協)、第51回全国(熊本天草)大会及び研修会(11/13-14・熊本県)

2024年11月13日と14日に、全国歴史資料保存利用機関連絡協議会(全史料協)が、第51回全国(熊本天草)大会及び研修会を、天草市民センター(熊本県天草市)において開催します。

大会テーマは、「地域資料調査の現在」です。

11月13日には、研修会、大会テーマ研究会、ポスターセッション、天草大会特別座談会等が開催されます。14日には、天草市・熊本市の施設見学会が行われます。

参加には事前申込みが必要で、参加費は同協議会会員が無料、非会員が1,000円です。

2025(令和7)年度第51回全史料協全国(熊本天草)大会「大会案内」を掲載します(全史料協)
https://www.jsai.jp/ibbs/b20250905.html
https://www.jsai.jp/ibbs/202551thAmakusa.pdf
※二つ目のURLは大会案内[PDF:16ページ]です。

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【イベント】文化財防災センター設立5周年記念シンポジウム「みらいにつなぐ文化財~災害から文化財をまもる~」(10/1・東京都)

2025年10月1日、国立文化財機構文化財防災センター設立5周年記念シンポジウム「みらいにつなぐ文化財~災害から文化財をまもる~」が、東京国立博物館平成館(東京都台東区)において開催されます。

文化財防災について、これまでの歩みを振り返り、文化財とともにある地域社会の復興と継承について考えるとしています。

主なプログラムは次のとおりです。

●基調講演「阪神・淡路から能登 文化財防災の30年」 
髙妻洋成氏(文化財防災センター長)

●パネリスト報告<基調講演を受けて>
 ・山下信一郎氏(文化庁文化財鑑査官)
 ・山梨絵美子氏(日本博物館協会会長・千葉市美術館館長)
 ・宗田好史氏(京都府立大学名誉教授)

●基調講演者とパネリストによる討論<地域社会の復興と文化財>

参加費は無料で、定員は300人(先着順)です。参加に当たっては事前の申込みが必要です。

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