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スペイン文化省、スペインにおける文化的習慣と実践に関する調査(2024-2025)の報告書を公開

2025年10月8日、スペイン文化省が、スペインにおける文化的習慣と実践に関する調査(Encuesta de Hábitos y Prácticas Culturales en España)の2024-2025年版の報告書を公開しました。

調査は、スペインにおける文化的習慣と実践に関する主要指標の推移を評価・分析することを目的として、近年は3年ごとに実施されています。今回は、2024年3月から2025年2月にかけて、15歳以上の1万6,000人を対象にアンケート調査が実施されました。

調査結果の中では、図書館を訪れた又はインターネット経由でアクセスした人が28.6%であったこと、過去1年で1冊以上本を読んだ人が64.9%(うち60.8%は紙の書籍、29.8%は電子書籍又はオーディオブック)であったことなどが紹介されています。また、博物館、アートギャラリー等を訪れた人は47.6%で、調査が開始されて以来の最高値となるなど、文化活動への参加者の増加が報告されています。

3章「読書と図書館」では、読書の傾向や図書館の利用に関する調査結果の詳細が示されています。

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英・エディンバラ大学のLiteracy Lab、本と読書に関するレポート“The Future of Books & Reading”を公開

2025年9月、英・エディンバラ大学のリテラシー研究プロジェクトLiteracy Labのウェブサイトにおいて、レポート“The Future of Books & Reading”が公開されました。

英国では子どもや若者の間で「楽しみとしての読書」が減少傾向にあり、大人に関しても同様であるとされています。同レポートでは、Enjoy(楽しむ)、Engage(関わる)、Empower(エンパワーする)、Enrich(豊かにする)、Expand(広げる)の五つのテーマに沿って、子ども、若者そして大人が読書を楽しみ、未来に向けた思考・議論・行動を展開していくための様々な分野の専門家等の知見や経験談が掲載されています。

Literacy Lab(The University of Edinburgh)
https://blogs.ed.ac.uk/literacylab/

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チリ文化・芸術・遺産省、新たな国家読書推進計画“Plan Nacional de la Lectura, Escritura y Oralidad”を公表:「読む」ことに加え「書く」ことや「語る」ことにも焦点

2025年10月11日、チリ文化・芸術・遺産省が、新たな国家読書推進計画“Plan Nacional de la Lectura, Escritura y Oralidad”を公表しました。

2015年から2020年までの国家読書計画が終了して以来の取組であり、新たな計画は「読む」ことに加えて「書く」ことや「語る」ことにも焦点を当てた新しい枠組みとして策定されました。同国の「読書・本・図書館に関する国家政策」(la Política Nacional de la Lectura, el Libro y las Bibliotecas)の一環とされています。

計画はチリ全土のあらゆる年齢層の住民を対象としており、全国16地域における読書計画を通して実施される予定とあります。

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米国の三つの図書館コンソーシアム、言論の自由に関する共同声明を発表

2025年10月23日、米国の三つの図書館コンソーシアムが、言論の自由に関する共同声明を発表しました。

声明を発表したのは、ペンシルバニア州の大学図書館の連合体“Partnership for Academic Library Collaboration & Innovation:PALCI”、イリノイ州の学術研究図書館のコンソーシアム“Consortium of Academic and Research Libraries in Illinois:CARLI”及びオレゴン州、ワシントン州、アイダホ州の大学で構成される非営利コンソーシアム“Orbis Cascade Alliance”です。声明は、これらの団体の理事会において2025年10月に承認されました。

図書館は、コレクション構築方針への圧力から検閲や研究へのアクセス制限に至る課題が山積するにつれ、集合的なエコシステムが影響を受けており、団結した声を上げることが不可欠となっているとしています。

声明では、全ての人が干渉されることなく、読書し、学び、意見を交換する権利を強く支持することなどが表明されています。

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株式会社クロス・マーケティング、「読書に関する調査(2025年)」の結果を公表

2025年10月8日、マーケティング・リサーチを行う株式会社クロス・マーケティングが、「読書に関する調査(2025年)」の結果を公表しました。

調査は10月3日から5日まで全国の20歳から69歳までの男女を対象に実施され、1,100件の有効回答が得られたとあります。主な調査項目は、「本を読む量」「半年間に読む本の冊数」「読む本の入手方法」「本の選び方」「読んでいる本のジャンル」で、各項目について調査結果がまとめられています。

読書に関する調査(2025年)(クロス・マーケティング, 2025/10/8)
https://www.cross-m.co.jp/report/trend-eye/20251008book

参考:
文化庁、令和5年度「国語に関する世論調査」の結果を公表 [2024年09月19日]
https://current.ndl.go.jp/car/225633

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ベネッセ教育総合研究所、ニュースレター「『読書をしない』子どもは10年前と比べて1.5倍に増加」を公表

2025年10月19日、ベネッセ教育総合研究所が、ニュースレター「『読書をしない』子どもは10年前と比べて1.5倍に増加」を公表しました。

10月27日から始まる「読書週間」(公益社団法人読書推進運動協議会主催)に向けて、同研究所が東京大学社会科学研究所と共同で実施している「子どもの生活と学びに関する親子調査」を中心とした調査結果から、子どもたちの読書行動の実態やスマートフォンの利用との関係、語彙力・読解力との関係に関連するデータをまとめたとあります。

同ニュースレターの副題には、スマートフォンの利用時間と読書をする時間には逆相関関係があり、読書時間が0分の子は語彙力・読解力が低い傾向がある旨が示されています。

新着記事&お知らせ(ベネッセ教育総合研究所)
https://berd.benesse.jp/news/
※2025年10月20日付けで、「ニュースレター「『読書をしない』子どもは10年前と比べて1.5倍に増加」を発表しました」とあります。

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【イベント】文字・活字文化推進機構、「読書バリアフリーに向けた図書館サービス研修」(11/22・東京都)

2025年11月22日、公益財団法人文字・活字文化推進機構が、「読書バリアフリーに向けた図書館サービス研修」を、ちよだプラットフォームスクウェア(東京都千代田区)において開催します。

ICTを活用した読書サポートをテーマとし、多様な利用者のニーズに応じた「図書館サービス」を行うためにはどんなことが必要か、実践を交えた研修(講義と演習)を行うとされます。

参加費は無料ですが、事前申込みが必要で、定員は30人(予定)です。なお、今回は、受講者が職場に戻って研修成果を活かすための協力者を増やす目的で、同じ職場の上司・同僚・部下と2人1組で申し込む「ペア申込」の制度を一部導入するとあります。

【申込受付中】11/22開催「読書バリアフリーに向けた図書館サービス研修」のご案内(文字・活字文化推進機構, 2025/10/17)
https://www.mojikatsuji.or.jp/db/2025/10/17/10159/

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ポーランドの国家読書開発プログラム2.0の成果を振り返る(記事紹介)

2025年10月3日付けで、ポーランド国立図書館のウェブサイトに、9月23~24日にワルシャワで開催された読書推進に関する会議“Czytanie ma tylko dobre strony”(「読書には良いことしかない」)について紹介する記事が掲載されています。

同会議は、ポーランド文化・国家遺産省の主導の下、2021〜2025年に実施された国家読書開発プログラム2.0(National Reading Development Programme 2.0:NPRCz 2.0)の成果を記念したもので、プログラムの関係者、出版・書店関係者など約280人が参加しました。NPRCz 2.0の五年間の成果を振り返るとともに、次期プログラムであるNPRCz 3.0への展望、現代の読書を取り巻く課題等が議論されたとあります。

記事では、会議の様子のほか、同プログラムにおけるポーランド国立図書館の取組等についても紹介されています。

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沖縄県立図書館、読書バリアフリー講演会「誰もが読書できる社会を目指して」のオンデマンド配信を実施中

2026年3月31日まで、沖縄県立図書館が、読書バリアフリー講演会「誰もが読書できる社会を目指して」のオンデマンド配信を実施しています。

2025年9月5日に同館で開催された講演会で、講師は野口武悟氏(専修大学文学部ジャーナリズム学科教授)です。

【オンデマンド配信開始】読書バリアフリー講演会「誰もが読書できる社会を目指して」(沖縄県立図書館)
https://www.library.pref.okinawa.jp/gyoji/2025/post-136.html

参考:
E2644 – 講演会「誰もが読書できる社会を目指して」<報告>
カレントアウェアネス-E No.467 2023.11.02
https://current.ndl.go.jp/e2644

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英国読書協会、同国における成人の読書習慣に関する調査結果の2025年版を公表

2025年10月1日、英国の読書推進団体である英国読書協会(Reading Agency)が、同国における成人の読書習慣に関する調査結果の2025年版をウェブサイトで公表しました。

2025年4月11日から4月17日にかけて、16歳以上の英国在住者約4,000人を対象として実施され、あらゆる形態の読み物との関わり、読書を阻む要因、読む習慣とウェルビーイングの関係性等が調査されたとあります。

The State of the Nation’s Adult Reading: 2025 Report(The Reading Agency, 2025/10/1)
https://readingagency.org.uk/the-state-of-the-nations-adult-reading-2025-report/

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米国で2025年の禁書週間が始まる(10/5-11):テーマは“Censorship Is So 1984. Read for Your Rights.”

2025年10月5日から11日まで、米国で「禁書週間」(Banned Books Week)が実施されています。

「禁書週間」は例年9月の最終週又は10月の第1週に行われる、読書や情報アクセスの自由をテーマとしたイベントで、米国図書館協会(ALA)を始めとする団体が支援しています。書店、図書館で禁書の申立てが急増したことを受けて1982年に開始されたもので、図書館員、書店、出版社、ジャーナリスト、教師、読者など、本に関わる全ての人々が集まり、表現の自由、知る自由を支援するとしています。

2025年のテーマは、“Censorship Is So 1984. Read for Your Rights.”です。

ALAのウェブサイトでは、全国の図書館、学校、書店で書籍の禁止を試みる動きが激化する中、ジョージ・オーウェル(1903-1950)による警告的な物語“1984”(『1984年』)は、検閲の危険性について予見的な警鐘となっていると述べられています。

Banned Books Week(ALA)
https://www.ala.org/bbooks/banned

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【イベント】「図書館と県民のつどい埼玉2025」(12/14・埼玉県)

2025年12月14日、埼玉県図書館協会等の主催により、「図書館と県民のつどい埼玉2025」が桶川市民ホール・さいたま文学館(埼玉県桶川市)で開催されます。

当日の主なプログラムは以下のとおりです。このほか、読書のバリアフリー資料展、「埼玉県の高校図書館司書が選んだイチオシ本2024」等の様々な図書館企画も予定されています。

・わらべうた実践講座 おはなし会でわらべうたを!~乳幼児から小学生に~
 講師:吉田優子氏・平田潤子氏(にこにこ文庫)

・学校図書館講座 多様な子どもたちへの読書支援~特別支援学級での取り組みを中心に~
 講師:吉井嘉奈子氏(東京都立多摩図書館司書)
 事例発表:村上勅江氏(元公立小学校教諭)

・中学生のビブリオバトル決勝

・ブックケア(講座) 未来へつながる保存の技術
 講師:埼玉県立図書館 資料保存委員会

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【イベント】令和7年度鹿児島県図書館大会(11/19・鹿児島県)

2025年11月19日、鹿児島県教育委員会の主催により、令和7年度鹿児島県図書館大会がカクイックス交流センター(かごしま県民交流センター)(鹿児島市)で開催されます。

大会テーマは「図書館のチカラ~むすぶ~」です。当日は、事例発表・分科会(全6分科会)、幅允孝氏(ブックディレクター・有限会社BACH(バッハ)代表)による講演「この時代に本を届けるということ」等が予定されています。

参加には事前の申込みが必要です。

令和7年度鹿児島県図書館大会の御案内(鹿児島県立図書館)
https://www.library.pref.kagoshima.jp/announcements/announcements/view/2055/3af811025ae92368273eb1a52baf7826?frame_id=2560

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文部科学省、「都道府県及び市町村における子ども読書活動推進計画の策定状況に関する調査結果」(令和6年度末時点)を公表

2025年9月22日、文部科学省が「都道府県・市町村における子ども読書活動推進計画の策定状況に関する調査結果」(令和6年度末時点)を公表しました。

第五次「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」において、令和9年度までに市町村推進計画(特別区含む)の策定率を市100%、町村80%とすることを目標としているところ、令和6年度末時点で、市98.8%、町村80.9%という結果となったこと等が示されています。

ニュース(子ども読書の情報館)
https://www.kodomodokusyo.go.jp/news/index.html
※2025年9月22日付けで、「都道府県及び市町村における子ども読書活動推進計画の策定状況に関する調査結果を公表しました。」とあります。

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【イベント】第68回読みなかまのつどい 富山県大会(10/23・富山県)

2025年10月23日、「第68回読みなかまのつどい 富山県大会」が富山県立図書館(富山市)で開催されます。

読書週間にちなみ、読書の喜びを分かち合い、研修をする集いです。当日は、坂森幹浩氏(富山市民芸館館長)による講演「越中富山の本屋を探る―紅屋伝兵衛を中心に―」、また分科会として、合同読書会、堀地はるみ氏(かすてら文庫主宰・絵本専門士)による講演「絵本からはじまる―あたたかなつながりを広げて―」が予定されています。

参加には事前の申込みが必要です。

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台湾・文化部、第1回台湾国際児少書展を台中市で開催

2025年9月18日から21日まで、台湾・文化部の主催により、児童・青少年をテーマとした国際ブックフェアとして第1回台湾国際児少書展が台中市で開催されています。

文化部によると、初回となる今年度のテーマは「跨越城市.閲讀無界(Crossing Cities, Reading without Borders)」です。イタリア、フランス、日本等から作家、イラストレーター、出版関係者等が来台し、講座やワークショップを含む、200以上のイベントが開催されるとしています。

2025第1屆臺灣國際兒少書展即將開展 邀您跨越城市邊界 體驗閲讀樂趣(文化部, 2025/9/17)
https://www.moc.gov.tw/News_Content.aspx?n=105&s=243335

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ドイツ図書館協会とドイツ書籍商取引所組合、読書支援に活発に取り組んでいる保育施設を認証

2025年9月9日、ドイツ図書館協会(DBV)とドイツ書籍商取引所組合(Börsenverein des Deutschen Buchhandels)が、「Buchkita」に関するプレスリリースを発表しました。

Buchkitaは、総合的な保育施設(Kindertagesstätte:Kita)のうち読書支援等に活発に取り組んでいる施設に付与される認証です。2025年は290の施設から申請があり、そのうちの84施設を認証することとしたことを明らかにしました。この認証付与の取組は2019年から行われています。

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令和7年度全国公共図書館研究集会(児童・青少年部門)、動画配信により開催:研究主題は「子どもの心に読書の楽しさを広げる図書館づくり」

ミライon図書館(長崎県)のウェブサイトに、令和7年度全国公共図書館研究集会(児童・青少年部門)の開催要項が掲載されています。主催は公益社団法人日本図書館協会(JLA)令和7年度全国公共図書館集会(児童・青少年部門)実行委員会、主管は長崎県立長崎図書館です。

2025年12月8日から2026年1月19日まで、YouTubeによるオンデマンド配信が行われます。

今回の研究主題は「子どもの心に読書の楽しさを広げる図書館づくり」です。地域における読書活動の拠点である図書館が、読書の楽しさを子どもの心に広げ、読書に親しむ社会の実現に向けてできることを考えるとしています。

主なプログラムは次のとおりです。

●基調講演「子どもの本やヤングアダルトむけの本を訳してきて考えたこと」
 金原瑞人氏(翻訳家、児童文学研究科、元法政大学社会学部教授)

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フランス・文化省、新たなベビーブック賞の創設を発表:早期読書を促進

2025年9月8日、フランス・文化省(Ministère de la Culture)が、新たなベビーブック賞の創設を発表しました。

この賞は11月に同省で開催される式典で初めて授与され、児童文学の作家や出版社の創造性を称える行事として毎年実施される予定です。

全ての人が幼い子どもと一緒に本を手に取ることを促すことを目的としたこの賞は、赤ちゃんと大人、または年上の子どもとの間に交流を生み出す作品を対象として、文章、イラスト、装丁等の要素が評価されます。

授与の年に出版された全ての作品が選考対象となり、フランス国立図書館(BnF)の国立児童文学センターによる選書に基づき、審査員団が審査を行うとあります。

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第1回「10代がえらぶ海外文学大賞」の第二次投票の受付が開始:2025年10月に結果発表

2025年9月1日、一般社団法人青少年読書推進機構が主催する第1回「10代がえらぶ海外文学大賞」の第二次投票の受付が開始されました。

同賞の対象作品は、2024年に日本で刊行された、10代が主人公の海外(翻訳)文学です。第二次投票では7作品がノミネートしており、10代であれば誰でも参加可能とあります。

投票期間は9月1日から9月26日までで、結果発表は2025年10月中を予定しています。

10代がえらぶ海外文学大賞
https://www.10daikaigaibungaku.com/

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