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英国国立・大学図書館協会(SCONUL)、2025年全国学生調査の図書館に関する調査結果を紹介

2025年7月9日付けで、英国国立・大学図書館協会(SCONUL)が、2025年の全国学生調査(National Student Survey: NSS)の調査結果について、図書館に関する部分をウェブサイト上で紹介しています。

NSSは、英国の学部最終学年の大学生を対象に、コースの質などに関する意見を把握するため、イングランドの高等教育の規制・監督機関である学生局(Office for Students: OfS)が実施している年次調査です。

「図書館のリソース(例:書籍、オンラインサービス、学習スペース)は、あなたの学習をどの程度サポートしましたか?」という問いに対して、ポジティブな回答をした人の割合は、英国全体の平均で90.1%であり、NSSの調査対象となる学生満足度のあらゆる側面の中で、2番目に高い評価となったなどと述べられています。

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東京大学附属図書館、デジタル図書館コンペティション「東大図書館をデザインせよ!Next Library Challenge 2030」を実施中

東京大学附属図書館が、デジタル図書館コンペティション「東大図書館をデザインせよ!Next Library Challenge 2030」を実施しています。

未来の大学図書館の在り方について検討する中で、利用者、特に学生からの意見やアイデアが必要との考えから企画されたコンペティションです。「2030年の大学図書館に求められるサービス、機能に関するもの」というテーマで、同大学の学部生又は大学院生から、次の二つのカテゴリでアイデアを募集しています。

(1)考えてみた部門
審査対象は、2030年の大学図書館に求められるサービスや、あってほしい設備・環境、機能等のアイデアで、現時点では不可能でも2030年には実現可能と思われるものであれば可。

(2)作ってみた部門
審査対象は、2030年の大学図書館に求められるサービス等を実現するために必要なシステムやプログラム等で、応募時点では「試作」でも可であるが、動作するもの。

応募期日は2025年10月6日で、審査結果の発表は2025年12月中の予定とあります。

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青山学院大学図書館、AIを活用した図書探索サービスを導入

2025年7月1日、青山学院大学が、同大学図書館でAIを活用した図書探索サービスを導入し、運用を開始したと発表しました。

導入したサービスは、富士通Japan株式会社が提供するクラウド型「Fujitsu AI探索サービス」です。同大学の研究プロジェクトと同社が2023年に共同開発した技術が基になっているとされ、大学図書館における同サービスの導入事例としては全国初であると紹介されています。

探したい図書の明確なキーワードが分からなくても、日常的な言葉や文章を入力することで、AIが利用者の意図を捉え、関連性の高い図書を効率的に見つけ出すことが可能となり、学生の主体的な学びを支援するとともに、図書館の利便性向上や利用促進に貢献するとあります。

学生の主体的な学びに向けて、AIを活用した富士通Japanの図書探索サービスを運用開始(青山学院大学, 2025/7/1)
https://www.aoyama.ac.jp/post05/2025/news_20250701_01

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米国図書館協会(ALA)、刑務所図書館の役割等を論じたレポートを公開

2025年6月23日、米国図書館協会(ALA)は、刑務所図書館の役割等を論じたレポート“Investing in Prison Libraries: A Cost-Effective Path to Safer Communities and Second Chances”の公開を発表しました。著者はコロラド州立図書館のErin Boyington氏等です。

レポートでは、米国の刑務所図書館の現況、受刑者の社会復帰支援や再犯防止等において果たしている役割、資金不足等の課題、政策立案者や慈善家等に向けた提言等が示されています。

New ALA report spotlights prison libraries’ strategic role in reentry(ALA, 2025/6/23)
https://www.ala.org/news/2025/06/investing-in-prison-libraries-report

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アイルランドの刑務所図書館サービスの効果的な調査のための方法論的枠組みの構築(文献紹介)

Library & Information Science Research誌の47巻2号に、アイルランドの刑務所図書館おけるサービスの効果的な調査のための方法論的枠組みの構築に関する記事“Setting out a methodological framework for undertaking effective reviews of national prison library services: Design of an inclusive methodology for the Irish Prison Library Review”が掲載されています。著者は、アイルランド・アルスター大学のJessica Bates氏等です。

記事では、地方自治管理庁(Local Government Management Agency:LGMA)の委託を受けて著者らが行った調査の概要について述べられています。アイルランドの刑務所図書館の概要を紹介しつつ、刑務所図書館で提供されているサービスの特定、拘留中の人のニーズの把握等に関する調査方法及びその結果が報告されています。アイルランドの刑務所図書館サービスの特徴として、全国的に一貫性がなく、サービスの内容も刑務所ごとに異なっているとあります。

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