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中央大学多摩キャンパス中央図書館、企画展示「三大ケルト装飾写本と19世紀英国の美しい書物―装飾写本の水脈をめぐって―」を開催

2025年11月1日から12月4日まで、中央大学多摩キャンパス中央図書館(東京都八王子市)において企画展示「三大ケルト装飾写本と19世紀英国の美しい書物―装飾写本の水脈をめぐって―」が開催されます。

中央大学図書館は、19世紀英国の「美しい書物」の収集に力を入れてきたとあります。今回、「世界で最も美しい本」とも言われる『ケルズの書』を含めたいわゆる「三大ケルト装飾写本」のファクシミリ版を全て揃えることができたことを受け、同館及び「ケルト」にまつわる研究が行われてきた同大学人文科学研究所の所蔵資料から、ケルトにまつわる装飾や挿絵の美しい書物が展示されます。誰でも観覧可能とあります。

企画展示「三大ケルト装飾写本と19世紀英国の美しい書物―装飾写本の水脈をめぐって―」を開催いたします(中央大学図書館)
https://www.chuo-u.ac.jp/library/event/2025/10/82864/

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日本図書館協会(JLA)多文化サービス委員会、「多文化サービス実態調査2025」を実施

2025年10月28日、日本図書館協会(JLA)多文化サービス委員会が、「多文化サービス実態調査2025」の実施に関するお知らせをウェブサイトに掲載しました。

図書館における多文化サービスの実態を把握するために実施されるもので、今回の調査は、1988年、1998年、2015年に続く第4回目の全国調査です。

調査対象は、公立図書館(都道府県立及び区市町村立図書館(中央館及び分館))及び大学図書館(大学/短期大学/高等専門学校の附属図書館)で、回答期間は2025年11月1日から12月31日です。

調査結果は、『図書館雑誌』及びJLA多文化サービス委員会のウェブサイトに掲載される予定とあります。

多文化サービス実態調査2025(JLA多文化サービス委員会, 2025/10/28)
https://sites.google.com/view/tabunkatyosa/

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信州大学附属図書館で、信州大学総合博物館創設準備企画展「信州大学のお宝公開」が開催

2025年10月31日から2026年1月14日まで、信州大学附属図書館中央図書館(長野県松本市)において、信州大学総合博物館創設準備企画展「信州大学のお宝公開」が開催されます。

附属図書館を含む同大学の7施設で構成される、信州大学総合博物館準備会が主催するものです。

同大学では、「信州大学改革実行プラン inGEAR 2025-2027」において、大学の歴史や教育・研究資料を未来に継承し、学内文化施設をバーチャルに統合する“信州大学総合博物館”のホームページ上での運用を開始し、新たな「知の創出」を促すとしています。本企画展では、その準備企画として博物館を構成することが想定される施設を中心に、大学の所蔵する重要な資料を公開するとあります。

信州大学総合博物館創設準備企画展「信州大学のお宝公開」のご案内(信州大学附属図書館, 2025/10/29)
https://www.shinshu-u.ac.jp/institution/library/news/2025/10/post-85.html

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大学図書館のリサーチガイドが学生の情報リテラシー能力向上にもたらす効果に関する文献レビュー(文献紹介)

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)刊行のオープンアクセス誌“College & Research Libraries”(C&RL)の86巻5号に、大学図書館のリサーチガイドが学生の情報リテラシー能力向上にもたらす効果に関するレビュー記事“Effectiveness of Academic Library Research Guides for Building College Students’ Information Literacy Skills: A Scoping Review”が掲載されています。著者は、米・ネブラスカ大学リンカーン校のErica Lynn DeFrain氏等です。

記事では、リサーチガイドが学生の情報リテラシー能力向上にもたらす効果に関する61件の論文をレビューした結果等がまとめられています。主な調査結果として、多くの研究において、学生がリサーチガイドに対して肯定的な認識を持つことが示された一方、その調査手法に透明性を欠いている、成果に関する評価枠組みが明確でないといった課題も抱えていたこと等が挙げられています。

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米・ネブラスカ大学、図書館主導のプログラムにより無料・低価格教材の利用が拡大:学生に数百万ドルの節約効果

2025年10月8日付けで、米・ネブラスカ大学リンカーン校が、同大学図書館が主導するプログラム“Libraries Course Materials”を紹介する記事をウェブサイトに掲載しました。

このプログラムでは、学生は図書館の蔵書から教科書やその他の教材にアクセスすることが可能であり、ユーザーライセンス無制限の電子書籍も利用できるとあります。これまでに学生にもたらした節約効果は、総額300万ドル以上に上るとされます。

また、このプログラムの拡大の可能性を探るために同大学図書館が実施しているパイロット調査の紹介もなされており、これまで同プログラムを利用していなかった27の講義のうち、24の講義では、図書館が支援するリソースに切り替えることで学生の負担を軽減できる可能性があると分かったことなどが述べられています。

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英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)・英国図書館(BL)等、印刷資料の共同管理等を目的とした全国的なイニシアティブ“UK Print Book Collection”を開始

2025年10月22日、英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)、英国国立・大学図書館協会(SCONUL)、Jisc及び英国図書館(BL)が、印刷資料の共同管理等を目的とした全国的なイニシアティブ“UK Print Book Collection”(UK PBC)を立ち上げました。

全国的に所蔵点数が限られる印刷資料の共同管理等に取り組み、将来にわたって希少な印刷資料の保存とアクセス提供を確保するものとあります。BLが中心となって運営され、同国の高等教育機関や専門図書館であれば、費用負担なしで参加可能としています。

Launch of the UK Print Book Collection (UK PBC)(RLUK, 2025/10/23)
https://www.rluk.ac.uk/launch-of-the-uk-print-book-collection-uk-pbc/

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富山大学附属図書館、ヘルン文庫特別展示「怪談の世界:小泉八雲の作品と再話文学」を開催中

2025年9月29日から12月22日まで、富山大学中央図書館(富山県富山市)において、ヘルン文庫特別展示「怪談の世界:小泉八雲の作品と再話文学」が開催されています。

ヘルン文庫は、富山大学が所蔵する、『怪談』などの著作で知られるラフカディオ・ハーン(Lafcadio Hearn,1850-1904;日本に帰化して小泉八雲と称した)の旧蔵書です。

ラフカディオ・ハーンとその妻・小泉セツをモデルとしたNHK連続テレビ小説「ばけばけ」の放送に合わせ、2025年度はヘルン文庫の特別公開と企画展示が行われます。特別展示「怪談の世界」では、ヘルン文庫で所蔵されている、ハーンやセツが実際に手に取っていたと思われる和装本や、ハーンが著わした怪談作品を中心に、再話文学と原話との違いを紹介するとあります。

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【イベント】九州大学人社系協働研究・教育コモンズ、第35弾企画シンポジウム「学問の種を保存する―知的インフラとしての大学図書館」(11/7・福岡県)

2025年11月7日、九州大学人社系協働研究・教育コモンズによる第35弾企画シンポジウム「学問の種を保存する―知的インフラとしての大学図書館」が、九州大学中央図書館(福岡県福岡市)における会場参加とオンラインにより開催されます。

人社系協働研究・教育コモンズは、九州大学の人文社会科学系4部局によって設立された、学際的な研究・教育促進のためのプラットフォームです。シンポジウムは、九州大学図書館所蔵『金光明最勝王経』(奈良時代写、平安中後期点)の国の重要文化財指定決定を記念して開催されるもので、大学図書館が担う「保存」と「研究支援」に着目し、学際的・社会的に果たすべき役割について考えるとしています。

主なプログラムは次のとおりです。

●講演
・「国文/17F」
 田村隆氏(東京大学大学院総合文化研究科准教授)
・「文庫たちの過去と未来」
 山根泰志氏(九州大学附属図書館)

●指定討論
 伊東達也氏(山口大学人文学部准教授)
 菅史彦氏(九州大学経済学研究院准教授)

参加費は無料です。会場参加の定員は50人で、オンラインは定員無しです。参加に当たっては事前の申込みが必要です。

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米国の三つの図書館コンソーシアム、言論の自由に関する共同声明を発表

2025年10月23日、米国の三つの図書館コンソーシアムが、言論の自由に関する共同声明を発表しました。

声明を発表したのは、ペンシルバニア州の大学図書館の連合体“Partnership for Academic Library Collaboration & Innovation:PALCI”、イリノイ州の学術研究図書館のコンソーシアム“Consortium of Academic and Research Libraries in Illinois:CARLI”及びオレゴン州、ワシントン州、アイダホ州の大学で構成される非営利コンソーシアム“Orbis Cascade Alliance”です。声明は、これらの団体の理事会において2025年10月に承認されました。

図書館は、コレクション構築方針への圧力から検閲や研究へのアクセス制限に至る課題が山積するにつれ、集合的なエコシステムが影響を受けており、団結した声を上げることが不可欠となっているとしています。

声明では、全ての人が干渉されることなく、読書し、学び、意見を交換する権利を強く支持することなどが表明されています。

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広島大学図書館、溪水社刊行の書籍62冊を電子化し、リポジトリ上で公開

2025年10月21日、広島大学図書館が溪水社刊行の書籍を電子化し、同大学の学術情報リポジトリ上で公開したと発表しました。

発表によると、溪水社から刊行された紙の書籍のうち、同大学の教員・研究者等が執筆し、現在は絶版等で入手が難しくなっている書籍62冊が電子化されました。同大学では、2024年度に文部科学省の「オープンアクセス加速化事業」に採択されたことを受け、研究成果を社会に発信する体制を全学的に強化しており、本取組もその一環とあります。

溪水社書籍62冊を電子化・公開しました(広島大学図書館, 2025/10/21)
https://www.hiroshima-u.ac.jp/library/news/93521

参考:
早稲田大学図書館、大学の研究成果が収められた学術書をリポジトリでオープンアクセス化するプロジェクトを開始 [2025年04月03日]
https://current.ndl.go.jp/car/251217

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米国の大学におけるAIポリシーと図書館の関与(文献紹介)

2025年9月29日付けで、図書館のリーダーシップとマネジメントに関する査読誌Journal of Library Administrationが、米国の大学におけるAIポリシーと図書館の関与についての記事“AI Policies in U.S. Universities: A Critical Analysis of Policy Gaps and Library Involvement”をオンラインで公開しています。著者は、米・南フロリダ大学のErin McCusker氏等です。

米国の各州から1校ずつ計50校の4年制大学におけるAIポリシーとリソースを批判的に検証し、北米研究図書館協会(ARL)が策定したAIに関する指針“Guiding Principles for Artificial Intelligence”との整合性を評価しています。

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近畿大学中央図書館、第30回近畿大学中央図書館貴重書展「知に歴史あり―近畿大学創立100周年記念特別展示」を開催

2025年11月11日から15日まで、近畿大学中央図書館(大阪府東大阪市)が、第30回近畿大学中央図書館貴重書展「知に歴史あり―近畿大学創立100周年記念特別展示」を開催します。

同大学創立100周年を記念して、紙以前の書材や印刷術による書物、直筆書簡、西洋古版地図など、同学所蔵の貴重資料から100点を精選して展示するとあります。

また、以下の関連イベントも開催されます。

・特別講演①「出版をささえた印刷の歴史」(11月13日)
 講師:式洋子氏(印刷博物館学芸員)
・特別講演②「古代エジプト文明とナポレオンの『エジプト誌』」(11月15日)
 講師:高宮いづみ氏(近畿大学名誉教授)

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米国の大学・研究図書館協会(ACRL)、AIに関して大学図書館の職員に求められる能力を示した文書“AI Competencies for Academic Library Workers”を公開

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)が、AIに関して大学図書館の職員に求められる能力を示した文書“AI Competencies for Academic Library Workers”を公開しました。

この文書は、2024年7月に設立されたACRLのAI Competencies for Library Workers Task Forceが策定し、2025年10月の理事会で承認されたものです。

AI Competencies for Academic Library Workers [PDF:10ページ]
https://www.ala.org/sites/default/files/2025-10/acrl_ai_competencies.pdf

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英国の公共図書館法制定175周年記念イベントで、図書館界の発展を目的とした新たな連合体“Libraries Alliance”が発足

2025年10月16日付けの英・図書館情報専門家協会(CILIP)のニュース記事で、図書館界の発展を目的とした新たな連合体“Libraries Alliance”の発足について紹介されています。

公共図書館法(Public Libraries Act)制定175周年を記念して、10月9日にマンチェスターで開催されたイベント上で正式に発表されたものです。CILIPを始めとする様々な図書館関係団体を結び付け、館種を超えた図書館界全体における連携を強化し、政府の図書館政策に向けた働きかけ等を行うとしています。

Library Alliance Launched to mark 175th Anniversary(CILIP, 2025/10/16)
https://www.cilip.org.uk/news/712582/Library-Alliance-Launched-to-mark-175th-Anniversary.htm

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石川近代文学館、金沢大学附属図書館で出張展示「能登と、作家と、作品と、」を開催中

2025年10月15日から11月6日まで、石川近代文学館が、金沢大学附属図書館(石川県金沢市)において、出張展示「能登と、作家と、作品と、」を開催しています。

石川近代文学館が所蔵する能登にゆかりのある作家の実資料や作家のプロフィールパネルのほか、金沢大学附属図書館所蔵の能登を舞台にした作品も展示するとあります。

石川近代文学館は令和6年能登半島地震による建物被害のため休館中であり、金沢大学附属図書館が行う能登半島地震復興支援の一環として実施されるものです。

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東京大学附属図書館、『オープンアクセスハンドブック第3版』を公表

2025年10月15日、東京大学附属図書館が、『オープンアクセスハンドブック第3版』を公表しました。

2024年2月に統合イノベーション戦略推進会議が公表した「学術論文等の即時オープンアクセスの実現に向けた基本方針」によって、学術論文及び根拠データの即時公開が求められるなど、近年のオープンアクセスを巡る動向を踏まえて、同ハンドブックの第2版を大幅に改訂したとされます。

ニュース(東京大学附属図書館)
https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja/library/contents/news
※2025年10月15日付けで、「「オープンアクセスハンドブック第3版」を公開しました」とあります。

「オープンアクセスハンドブック第3版」を公開しました(東京大学附属図書館)
https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja/library/contents/news/20251015

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米・ハーバード大学ロースクールのLibrary Innovation Lab、“Data.gov Archive Search”を公開

2025年10月10日、米・ハーバード大学ロースクール図書館のLibrary Innovation Lab(LIL)が、“Data.gov Archive Search”の公開をブログ上で発表しました。

LILが収集・保存した連邦政府のデータポータル“Data.gov”上のデータセットを検索するためのインターフェースとされます。

Welcome to LIL’s Data.gov Archive Search(LIL, 2025/10/10)
https://lil.law.harvard.edu/blog/2025/10/10/welcome-to-lil-s-data-gov-archive-search/

Data.gov Archive Search
https://lil.law.harvard.edu/data-gov-archive/

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京都大学図書館機構、2025年ノーベル化学賞受賞が決定した北川進同大学理事・副学長、高等研究院特別教授の関連論文等のリンク集を公開:企画展示も開催中

2025年10月9日、京都大学図書館機構が、2025年ノーベル化学賞受賞が決定した北川進氏(同大学理事・副学長、高等研究院特別教授)の関連論文等のリンク集を公開しました。

関連して、2025年10月10日から、同大学桂図書館及び吉田南総合図書館において、企画展示「ノーベル賞受賞記念:京都大学特別教授・北川進先生記念展示」も開催されています。

ノーベル化学賞を受賞された北川進理事・副学長、高等研究院特別教授の関連論文等のリンク集を公開しました(京都大学図書館機構, 2025/10/9)
https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1405577

【吉田南総合図書館・桂図書館】「ノーベル賞受賞記念:京都大学特別教授・北川進先生記念展示」を開催しています(10/10-)(京都大学図書館機構, 2025/10/10)
https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1405597

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【イベント】第34回京都図書館大会「図書館×地域連携の可能性」(11/10・京都府)

2025年11月10日、第34回京都図書館大会が京都府立京都学・歴彩館(京都市)において開催されます。

テーマは「図書館×地域連携の可能性」です。参加費は無料ですが、事前の申込みが必要です。後日、会場の録画映像が配信予定とあります(後日配信の事前申込みは不要)。

当日の主なプログラムは次のとおりです。

・基調講演「近未来のまちとそこにある図書館」
 三浦丈典氏(株式会社スターパイロッツ)

・事例発表①「図書館から広がる観光まちづくり」
 福永香織氏(公益財団法人日本交通公社観光研究部)

・事例発表②「学校図書館から考える持続可能な地域連携」
 大槻芙美代氏(京都府立宮津天橋高等学校宮津学舎 学校図書館司書)

・事例発表③「地域に開かれた大学をめざして ~広小路キャンパス活性化プロジェクトの取り組み~」
 大瀧徹也氏(京都府立医科大学附属図書館)

・パネルディスカッション

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米国の出版取次Baker & Taylor社の段階的な事業縮小と図書館界への影響(記事紹介)

2025年10月8日付けで、米国図書館協会(ALA)が刊行するAmerican Libraries誌に、主に公共・大学図書館向けにサービスを展開している米国の出版取次Baker & Taylor社が事業を段階的に縮小すると報道されている件について紹介した記事が掲載されています。著者は図書館システムコンサルタントであるMarshall Breeding氏です。

記事では、Publishers Weekly誌を始めとするメディア報道等を基に、本件に関するこれまでの経緯や背景、図書館界への影響等が述べられています。

Baker & Taylor to Cease Operations(American Libraries , 2025/10/8)
https://americanlibrariesmagazine.org/2025/10/08/baker-taylor-to-cease-operations/

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