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昨日 — 2025年7月14日

【イベント】株式会社早稲田大学アカデミックソリューション、セミナー「即時OAが問う大学の未来―研究・教育・国際競争力の向上のために」(7/25・東京都、オンライン)

2025年7月25日、株式会社早稲田大学アカデミックソリューションの主催によりオープンアクセス・ソリューションセミナー2025夏「即時OAが問う大学の未来―研究・教育・国際競争力の向上のために」が、大隅スクエアビル(東京都新宿区)における対面参加とオンラインにより開催されます。

有識者からオープンアクセス(OA)推進に向けた取組が紹介されます。主なプログラムは次のとおりです。

・講演①「大学におけるオープンサイエンス推進の位置づけ―大学にとって意味のあるOA/RDM/OSの推進を!」
 船守美穂氏(国立情報学研究所オープンサイエンス基盤研究センター准教授/鹿児島大学附属図書館オープンサイエンス研究開発部門 部門長 特任教授(クロアポ)/博士(工学))

・講演②「オープンサイエンス時代に求められる大学図書館の役割と可能性~『オープンアクセス加速化事業』の採択を機とした図書館の未来像に対する一考察~」
 矢野均氏(立命館大学学術情報部次長)

・Q&Aセッション
 モデレーター:丸山浩平氏(早稲田大学研究戦略センター教授/国立研究開発法人科学技術振興機構研究開発戦略センター特任フェロー/博士(工学))
 Q&Aセッション回答者:船守美穂氏、矢野均氏

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英国国立・大学図書館協会(SCONUL)、大学図書館等におけるシェアードサービスに関する報告書を公表

2025年7月10日、英国国立・大学図書館協会(SCONUL)が、大学図書館等におけるシェアードサービスに関する報告書“Shared services in academic and research libraries”を公表しました。

2025年5月末に開催されたSCONULの主要な図書館長が参加した会議の成果をまとめた報告書です。図書館におけるシェアードサービスの利点に関する一般的な評価、シェアードサービスの今後の更なる展開が見込める分野(利点、障壁、推奨される次のステップを含む)、既存のシェアードサービスの事例などが紹介されています。

Shared services in academic and research libraries(SCONUL, 2025/7/10)
https://www.sconul.ac.uk/News/View?g=8dbedd9b-9173-4f4c-8ee4-ce228f3f2db0

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一昨日以前

欧州研究図書館協会(LIBER)、AIに関するタスクフォースを立ち上げ

2025年7月9日、欧州研究図書館協会(LIBER)がAIに関するタスクフォースの立ち上げを発表しました。

同タスクフォースは、研究図書館の分野におけるAIの動向を調査し、AIが関係する事項に対する戦略的アプローチを強化するとともに、図書館員がAIリテラシーに関して主導的役割を担うための指針を提供することを目指すものとあります。

LIBER Launches a Taskforce on Artificial Intelligence(LIBER, 2025/7/9)
https://libereurope.eu/article/liber-launches-a-taskforce-on-artificial-intelligence/

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英国国立・大学図書館協会(SCONUL)、2025年全国学生調査の図書館に関する調査結果を紹介

2025年7月9日付けで、英国国立・大学図書館協会(SCONUL)が、2025年の全国学生調査(National Student Survey: NSS)の調査結果について、図書館に関する部分をウェブサイト上で紹介しています。

NSSは、英国の学部最終学年の大学生を対象に、コースの質などに関する意見を把握するため、イングランドの高等教育の規制・監督機関である学生局(Office for Students: OfS)が実施している年次調査です。

「図書館のリソース(例:書籍、オンラインサービス、学習スペース)は、あなたの学習をどの程度サポートしましたか?」という問いに対して、ポジティブな回答をした人の割合は、英国全体の平均で90.1%であり、NSSの調査対象となる学生満足度のあらゆる側面の中で、2番目に高い評価となったなどと述べられています。

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東京大学附属図書館、デジタル図書館コンペティション「東大図書館をデザインせよ!Next Library Challenge 2030」を実施中

東京大学附属図書館が、デジタル図書館コンペティション「東大図書館をデザインせよ!Next Library Challenge 2030」を実施しています。

未来の大学図書館の在り方について検討する中で、利用者、特に学生からの意見やアイデアが必要との考えから企画されたコンペティションです。「2030年の大学図書館に求められるサービス、機能に関するもの」というテーマで、同大学の学部生又は大学院生から、次の二つのカテゴリでアイデアを募集しています。

(1)考えてみた部門
審査対象は、2030年の大学図書館に求められるサービスや、あってほしい設備・環境、機能等のアイデアで、現時点では不可能でも2030年には実現可能と思われるものであれば可。

(2)作ってみた部門
審査対象は、2030年の大学図書館に求められるサービス等を実現するために必要なシステムやプログラム等で、応募時点では「試作」でも可であるが、動作するもの。

応募期日は2025年10月6日で、審査結果の発表は2025年12月中の予定とあります。

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JPCOAR及びJUSTICE、リポジトリ登録への新たな課金制度に反対するCOARの声明に賛同

2025年7月4日、オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)及び大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)が、リポジトリ登録への新たな課金制度に反対するオープンアクセスリポジトリ連合(COAR)の声明に賛同することを、共同で表明しました。

COARは2025年6月26日、同年3月14日にIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)が発表したリポジトリ登録への新たな課金制度“Repository License Fee”を受けて、このような制度への反対声明を発表しました。

JPCOARとJUSTICEは、COARの声明の日本語訳を作成し、これに対する賛同を表明するとしています。

IEEE Repository License Fee等に対する声明について(JPCOAR, 2025/7/4)
https://jpcoar.repo.nii.ac.jp/ieeestatement

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東京大学附属図書館アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門(U-PARL)、アラビア文字写本群「ダイバー・コレクション」β版データベースを公開

2025年6月30日、東京大学附属図書館アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門(U-PARL)が、アラビア文字写本群「ダイバー・コレクション」β版データベースを公開しました。

「ダイバー・コレクション」は、イスラーム哲学、神学、写本学を専門とし、フランクフルト大学、アムステルダム自由大学等で教鞭を執ったハンス・ダイバー教授(Prof. Hans Daiber, 1942-2024)が収集した写本群を東京大学東洋文化研究所が購入したもので、東アジア地域最大のアラビア文字写本群であるとの説明がなされています。

同研究所が2006年にデジタル化し、中東地域研究者やイスラーム研究者に20年近くの間利用されてきましたが、2024年度以降、現代の学術的及び技術的基準を満たすため、U-PARLの主導の下でデータベースの再構築プロジェクトが実施されているとあります。

今回公開されたβ版データベースでは、同コレクションの一部を検索・閲覧することができ、今後定期的に資料及びメタデータが追加・更新される予定です。

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慶應義塾大学メディアセンター、10月1日から「図書館資料PDF取寄せサービス」(試行)を開始

2025年7月1日、慶應義塾大学メディアセンターが、10月1日から「図書館資料PDF取寄せサービス」(試行)を開始すると発表しました。

調査研究のため、学内所蔵資料の一部分をスキャニングし、PDFファイルで提供するサービスで、対象者は同大学に所属する教職員・大学院生・学部生・通信教育課程生とあります。

図書館資料PDF取寄せサービス(試行)を開始します(2025.10.1-)(慶應義塾大学メディアセンター, 2025/7/1)
https://www.lib.keio.ac.jp/news/007739_Jp.html

図書館資料PDF取寄せサービス【2025年10月試行開始予定】(慶應義塾大学メディアセンター)
https://www.lib.keio.ac.jp/order/pdfrequest.html

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英国国立・大学図書館協会(SCONUL)、英国・アイルランドの大学図書館における、テクノロジーを活用した図書館スペースに関する事例集を公開

2025年6月20日、英国国立・大学図書館協会(SCONUL)が、英国及びアイルランドの大学図書館における、テクノロジーを活用した図書館スペースに関する事例集“The modern library: technology-enhanced library spaces”をウェブサイト上で公開しました。

3Dプリンター等の機器、ハードウェア、ソフトウェアを提供しているメディアラボやメイカースペースの事例が紹介されているとあります。

The modern library: technology-enhanced library spaces(SCONUL, 2025/6/20)
https://www.sconul.ac.uk/News/View?g=2d772396-2693-41b3-b47c-0f30aa782d4f&t=

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青山学院大学図書館、AIを活用した図書探索サービスを導入

2025年7月1日、青山学院大学が、同大学図書館でAIを活用した図書探索サービスを導入し、運用を開始したと発表しました。

導入したサービスは、富士通Japan株式会社が提供するクラウド型「Fujitsu AI探索サービス」です。同大学の研究プロジェクトと同社が2023年に共同開発した技術が基になっているとされ、大学図書館における同サービスの導入事例としては全国初であると紹介されています。

探したい図書の明確なキーワードが分からなくても、日常的な言葉や文章を入力することで、AIが利用者の意図を捉え、関連性の高い図書を効率的に見つけ出すことが可能となり、学生の主体的な学びを支援するとともに、図書館の利便性向上や利用促進に貢献するとあります。

学生の主体的な学びに向けて、AIを活用した富士通Japanの図書探索サービスを運用開始(青山学院大学, 2025/7/1)
https://www.aoyama.ac.jp/post05/2025/news_20250701_01

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図書館におけるセンサリースペース設置のための実用ガイド(文献紹介)

2025年6月24日付けで、図書館員の実践等に焦点を当てるオープンアクセス誌“The Journal of Creative Library Practice”に、図書館におけるセンサリースペース(sensory space)の設置に関する記事“Making Room for Everyone: A Practical Guide to Creating Sensory Spaces in Libraries”が掲載されました。著者は、米・モンタナ州立大学図書館のJacqueline L. Frank氏とJennifer Pawlak氏です。

センサリースペースとは、様々な感覚的体験を提供するために設計された特別な空間であるとされています。カラフルで活気があり、おもちゃやゲーム等が用意された、感覚を刺激する環境(high-sensory environments)と、静かで視覚的な刺激が少なく、照明や臭いに配慮するなど刺激を減らした環境(low-sensory environments)との二つがあるとされています。いずれも、主に感覚過敏の利用者等のニーズを満たすためのものですが、誰でも利用可能です。

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