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Science Europe、オープンサイエンスの実践が研究文化に与える影響に関する報告書を公表

2025年10月20日、欧州の研究機関・研究助成機関から構成されるScience Europeが、オープンサイエンスの実践が研究文化に与える影響に関する報告書“Scoping Review: the Contributions of Open Science to Research Culture”を公表しました。

Science Europeの委託を受けて、オランダ・ライデン大学の科学技術研究センター(Centre for Science and Technology Studies:CWTS)の研究者等が共同で作成したものです。報告書では、オープンサイエンスに関する学術文献及び灰色文献62件をレビューし、オープンサイエンスの実践が研究文化に与える影響、その背景にあるメカニズムや要因等が分析されているとあります。

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【イベント】研究・イノベーション学会第40回年次学術大会企画セッション「学術書のオープンアクセスについて考える」(11/6・オンライン)

2025年11月6日、研究・イノベーション学会第40回年次学術大会企画セッション「学術書のオープンアクセスについて考える」がオンラインで開催されます。

欧米のオープンアクセス(OA)政策の最新動向を紹介するとともに、日本における学術書籍のOA化の現状と課題を整理し、さらに、研究者・出版社・図書館等の関係者がどのように連携し、持続可能なOAモデルを構築できるかについて議論を深めるとあります。

参加には事前の申込みが必要です。司会及び登壇者は次のとおりです。

・司会
 原田隆氏(東京科学大学 情報理工学院 リサーチ・アドミニストレーター(主任URA))

・登壇者
 天野絵里子氏(京都大学総合研究推進本部 リサーチ・アドミニストレーター(上席)/紀要編集者ネットワーク)
 標葉隆馬氏(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 准教授)
 飯澤正登実氏(合同会社Liberality やまなみ書房)
 髙橋愛典氏(近畿大学経営学部 教授/研究・イノベーション学会 大学経営研究懇談会)

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Europeana、“Metis Statistics Dashboard”の紹介記事を掲載:国別のデジタル化進捗状況等の把握に有用

2025年10月16日付けで、欧州の文化遺産データに関するダッシュボード“Metis Statistics Dashboard”を紹介する記事が、ウェブサイトEuropeana Proに掲載されています。

“Metis Statistics Dashboard”は、Europeana.eu及びThe common European data space for cultural heritage(文化遺産のための欧州共通データスペース)に掲載されている文化遺産コレクションの概要を、明確でアクセスしやすい形で提供するダッシュボードとされます。

国別、機関別、コンテンツ別等のカテゴリーでデータを可視化することができます。同記事では、特に有用な機能として国別のページが挙げられており、欧州のデジタル化目標に関するEU加盟国の進捗状況がリアルタイムで表示されることなどが紹介されています。

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Open Book Collective、書籍のオープンアクセス出版のための共同資金調達モデルにおける図書館員の経験と参加障壁に関する報告書を公開

2025年10月13日、オープンアクセス(OA)書籍に関わる出版社、図書館員等から成る英国の非営利団体Open Book Collectiveが、書籍のOA出版のための共同資金調達モデルにおける図書館員の経験と参加障壁に関する報告書を公開しました。

報告書は、欧州6か国(フィンランド、フランス、ドイツ、オランダ、ポーランド、スウェーデン)の図書館員を中心に、一部出版社、OAの専門家も対象として行ったインタビューを基にしており、共同資金調達モデルに関する既存の研究や各国のOA出版の現状についてもまとめています。

終章では、共同資金調達モデルの推進に向け、透明性のある資金調達や運営を通じた信頼性の構築、各国のコンソーシアムを通じた図書館の参加を可能にすること、地域・言語・主題面での多様な出版、自国語で出版活動を行う地域の出版社との連携など8項目が提言されています。

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欧州の公共図書館の多様な役割に焦点を当てた出版物“The multifaceted role of public libraries”が刊行

欧州図書館・情報・ドキュメンテーション協会連合(EBLIDA)の2025年10月7日付けのニュース記事で、欧州の公共図書館の多様な役割に焦点を当てた出版物“The multifaceted role of public libraries”の刊行について発表されています。

同出版物は、欧州連合(EU)の助成を受けた研究・イノベーションプロジェクトの成果を発信する欧州委員会の刊行物“CORDIS Synergy Info Pack”の一つとして作成されたものです。EBLIDAが関わる三つのプロジェクトを含む、図書館に関する14のEUの助成プロジェクトが紹介されており、欧州の公共図書館が持つ革新的で多様な役割が示されているとあります。

EU出版局(Publications Office of the European Union)のウェブサイトから閲覧可能です。

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欧州図書館・情報・ドキュメンテーション協会連合(EBLIDA)、欧州の図書館協会に関する調査報告書を公表

2025年9月25日、欧州図書館・情報・ドキュメンテーション協会連合(EBLIDA)が、欧州の図書館協会に関する調査報告書“European library associations in focus: ELAN initial survey report”を公表しました。

EBLIDAが主導する、欧州全域の図書館協会の能力強化等を目的としたプロジェクトELAN(European Library Associations Network)が、2025年春に実施した調査の結果を示すものです。

同調査は、六つの主要トピック(持続可能な開発、民主主義と欧州の価値観、地域社会との関わり、多様性と包摂性、アドボカシーとロビー活動、デジタルトランスフォーメーション)における、欧州の図書館協会の組織的な能力等を体系的に概観するための第一歩とあります。この調査結果はベースラインとして活用され、2028年に進捗を測るための再調査が予定されています。

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欧州図書館・情報・ドキュメンテーション協会連合(EBLIDA)、図書館においてサステナビリティに関する取組を進めるためのハンドブックを公開

2025年9月25日、欧州図書館・情報・ドキュメンテーション協会連合(EBLIDA)が、図書館においてサステナビリティに関する取組を進めるためのハンドブック“The Green Librarian Handbook: Symphony in Sustainability Major”を公開したと発表しました。

EBLIDAが主導する、欧州全域の図書館協会の能力強化等を目的としたプロジェクトELAN(European Library Associations Network)において作成されたものです。

ハンドブックでは、サステナビリティに関する基本的な概念や定義、欧州における環境政策と図書館との関わり、欧州各地の図書館における優良事例、参考文献のリスト等が紹介されているとあります。

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フランスの高等教育・研究省等、オープンサイエンスの推進を目的とした国際的イニシアティブ“Global Research Initiative on Open Science”(GRIOS)を立ち上げ

2025年9月24日、フランスの高等教育・研究省が、欧州科学財団(European Science Foundation)、オランダ科学研究機構(NWO)、フランス国立科学研究センター(CNRS)と共同で、オープンサイエンスの推進を目的とした国際的イニシアティブ“Global Research Initiative on Open Science”(GRIOS)を立ち上げると発表しました。

オープンサイエンスに関する既存の研究成果を検証・統合し、更なる普及に向けた障壁を特定することで、オープンサイエンスの実践と政策を推進することを目的としたイニシアティブとあります。今後四年間にわたって、研究成果の包括的なレビュー、エビデンスに基づく政策提言等に取り組む予定としています。

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Europeana Foundation、新たな世界的イニシアチブ「DTI」(Digitise. Transform. Inspire)への参加を発表

2025年9月9日、Europeana Foundationは、欧州のアーカイブズ機関の国際的なネットワーク組織であるICARUS(International Centre for Archival Research)が調整を行っている新たな世界的イニシアチブ「DTI」(Digitise. Transform. Inspire)に参加したことを発表しました。

DTIは、2025年9月1~2日にウィーンで開催された会議「DTI: Shaping the Archives of Tomorrow conference」で発足が発表された、アーカイブズのDX(デジタルトランスフォーメーション)を強化し加速させるためのイニシアチブです。Europeana Foundationは、DTIのメンバーとして、専門知識の提供、DTIの活動と欧州のデジタル化フレームワークとの整合性に関する支援、コミュニティーや機関の橋渡し、Europeanaの広範なネットワークと世界中のパートナーとの連携を行うとしています。

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欧州委員会、欧州市民のメディア利用の傾向等に関する調査報告書を公開

2025年9月4日、欧州委員会が欧州市民のメディア利用の傾向、行動、嗜好に関する調査報告書“Study on audiences, consumer behaviour and preferences relating to the consumption of media content”の公開を発表しました。

同調査は、欧州委員会の委託を受けて、調査会社Open Evidenceがロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(London School of Economics and Political Science)等と共同で実施したものです。2024年7月から10月にかけて、欧州連合(EU)加盟国27か国を対象にオンラインで実施され、18歳以上の市民5万5,746人から回答を得たとしています。

報告書は、EU出版局(Publications Office of the European Union)のウェブサイトから閲覧可能です。

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