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Springer Nature社、2025年ノーベル賞受賞者の出版物をまとめた特設サイトを公開

2025年10月17日、Springer Nature社が、2025年ノーベル賞受賞者による出版物をまとめた特設サイト“Congratulations 2025 Nobel Prize Laureates”を公開したと発表しました。

このサイトでは、2025年ノーベル生理学・医学賞、物理学賞、化学賞、経済学賞の受賞者による、同社から出版されたジャーナル記事や書籍の章がまとめられています。オープンアクセス(OA)の論文は、恒常的に無料で利用できます。

Congratulations to the 2025 Nobel Prize Laureates(Springer Nature, 2025/10/17)
https://group.springernature.com/gp/group/media/press-releases/2025-nobel-prize-laureates/27820870

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researchmap、「論文等研究業績の即時オープンアクセス(OA)」に対応するための改修を2026年度リリース予定

2025年10月10日、科学技術振興機構(JST)が提供する研究者情報のデータベース「researchmap」について、「論文等研究業績の即時オープンアクセス(OA)」に対応するための改修が2026年度リリース予定で進められていることが発表されました。

改修の概要として、「即時OA関係項目の追加」「根拠データ、研究データへの対応」「DOIの利用拡大」等が挙げられています。

2026年度リリース予定「論文等研究業績の即時オープンアクセス対応の改修」について(researchmap, 2025/10/10)
https://researchmap.jp/blogs/blog_entries/view/515443/97f1a38b420fbe3860e2c438796002c2

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DataCite、DOIの登録件数が1億件を超えたと発表

2025年10月20日、研究データの共有と活用の向上に向けて活動を行っている国際コンソーシアムDataCiteが、DataCiteのインフラストラクチャーに登録されたDOIが1億件を超えたことをブログ上で発表しました。

DataCiteは、設立以来約16年にわたり、DOI登録において毎年着実な成長を遂げてきており、2025年だけでもこれまで2,800万件を超える新規DOIが登録されたとあります。

100 Million DataCite DOIs: More than Just a Number(DataCite, 2025/10/20)
https://doi.org/10.5438/9ees-7×185

参考:
CA1849 – DataCite:国立図書館×DOI×研究データ / 福山樹里
カレントアウェアネス No.324 2015年6月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1849

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京都大学図書館機構、2025年ノーベル化学賞受賞が決定した北川進同大学理事・副学長、高等研究院特別教授の関連論文等のリンク集を公開:企画展示も開催中

2025年10月9日、京都大学図書館機構が、2025年ノーベル化学賞受賞が決定した北川進氏(同大学理事・副学長、高等研究院特別教授)の関連論文等のリンク集を公開しました。

関連して、2025年10月10日から、同大学桂図書館及び吉田南総合図書館において、企画展示「ノーベル賞受賞記念:京都大学特別教授・北川進先生記念展示」も開催されています。

ノーベル化学賞を受賞された北川進理事・副学長、高等研究院特別教授の関連論文等のリンク集を公開しました(京都大学図書館機構, 2025/10/9)
https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1405577

【吉田南総合図書館・桂図書館】「ノーベル賞受賞記念:京都大学特別教授・北川進先生記念展示」を開催しています(10/10-)(京都大学図書館機構, 2025/10/10)
https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1405597

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OA2020と研究情報のオープン化に関するバルセロナ宣言、学術出版物のメタデータのオープン化に取り組む共同タスクフォースを設立

2025年10月2日、学術雑誌のオープンアクセス(OA)化を目指すイニシアチブ“OA2020”と研究情報のオープン化に関するバルセロナ宣言は、学術出版物のメタデータのオープン化に取り組む共同タスクフォース“Joint Task Force on Negotiating Openness of Publication Metadata”の設立を発表しました。

学術出版物のメタデータを始めとする研究情報の多くが有料のシステム上で提供され、ブラックボックスと化しているという現状に対して、同タスクフォースは、研究機関と学術出版者間の契約交渉において、メタデータのオープン性を要件に組み込むための戦略策定等に取り組むものとあります。

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【イベント】INFOPRO 2025:第22回情報プロフェッショナルシンポジウム(12/4-5・東京都、オンライン)

2025年12月4日と5日、一般社団法人情報科学技術協会(INFOSTA)が、「INFOPRO 2025(第22回情報プロフェッショナルシンポジウム)」を科学技術振興機構(東京都千代田区)での会場参集とオンライン配信により開催します。

企業・大学・図書館のインフォプロ(Information Professional、情報専門家)のためのシンポジウムとあります。今年のメインテーマは「AIと共に創る新しい世界」です。

一般口頭発表、落合陽一氏(筑波大学図書館情報メディア系准教授/デジタルネイチャー開発研究センター長)による特別講演等が予定されているほか、特別セッションとして、INFOSTA創立75周年記念式典が開催されます。

参加費は無料で、事前申込みが必要です。

INFOPRO 2025(第22回情報プロフェッショナルシンポジウム)
https://www.info-pro.org/

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カナダ・ビクトリア大学図書館、図書館を拠点とする高等研究機関“Kula: Library Futures Academy”を設立

2025年9月10日、カナダのビクトリア大学図書館が、図書館を拠点とする高等研究機関である“Kula: Library Futures Academy”の設立をウェブサイト上で発表しました。世界初の試みとして紹介されています。

誤情報や偽情報が飛び交い、情報が氾濫する現代において、大学図書館はもはや単なる研究成果の保管庫ではなく、地球規模の課題への取組みやイノベーションの促進に向けた学際的な協働を促す場として、重要な役割を果たしているとしています。

このような状況において、新たに設立されるKula: Library Futures Academyは、図書館を拠点とする高等研究機関として、人々とコミュニティを知識とデジタル基盤につなぐ役割を担うことを目的とすると述べられています。

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【イベント】九州大学、国際シンポジウム「研究データ管理支援に関する機関内・外のネットワーク構築」(10/17・福岡県、オンライン)

2025年10月17日、国際シンポジウム「研究データ管理支援に関する機関内・外のネットワーク構築」が、九州大学伊都キャンパス(福岡県福岡市)とオンラインでのハイブリッド形式で開催されます。

米国のコーネル大学図書館から研究データサービスの実務家を招き、研究機関内及び機関の枠組みを超えた研究データ管理の支援体制構築に必要なこと等について議論するとあります。

研究データ管理に興味がある人であれば、事前申込みの上、誰でも参加可能です。定員は、会場参加が80人、オンライン参加が200人です。

【開催します】国際シンポジウム「研究データ管理支援に関する機関内・外のネットワーク構築」【同時通訳あり】(九州大学, 2025/9/12)
https://rds.dx.kyushu-u.ac.jp/news/2015

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オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、学術文献におけるセマンティック多言語検索の概念モデル案開発プロジェクトに着手

2025年9月8日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)が、学術文献におけるセマンティック多言語検索の可能性を調査し、その技術をリポジトリと全文データベースに適用できる概念モデル案の開発プロジェクトに着手したことを発表しました。

セマンティック多言語検索は、複数言語の文を共通する「意味空間」内のベクトルとして表す学習モデルである多言語埋め込み(multilingual embeddings)という技術により、様々な言語で書かれた学術文献を、言語や言葉遣いに関係なく発見可能とするものです。この記事では、開発プロジェクトの初期の調査結果、次の段階の作業概要が紹介されています。

初期の調査結果は次のとおり、有望なものであったとしています。

・言語間の検索は自然であった。
・取り上げられることの少ない言語の可視性が向上した。
・既存システムとの互換性が確認された。

同モデルを支える技術の詳細をまとめた完全な報告書を準備中で、コミュニティに公開する予定としています。

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トルコにおけるオープンアクセスの状況(記事紹介)

2025年9月29日、オープンアクセス(OA)ジャーナルのディレクトリであるDirectory of Open Access Journals(DOAJ)が、トルコにおけるOAの状況に関するブログ記事“Advancing Open Access in Türkiye”を掲載しました。

トルコでは既にOAでの論文公開が一般化(論文全体の約75%)していることや、論文掲載料(APC)が不要なダイヤモンドOAが占める割合が非常に高く(約95%)、DOAJの世界平均(約65%)を大幅に上回ることなどが紹介されています。

Advancing Open Access in Türkiye(DOAJ Blog, 2025/9/29)
https://blog.doaj.org/2025/09/29/advancing-open-access-in-turkiye/

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出版倫理委員会(COPE)、論文撤回に関する編集者向けガイドラインの第3版を公表

2025年8月付けで、学術出版の倫理問題に取り組む国際的な団体である出版倫理委員会(COPE)が、論文撤回に関する編集者向けガイドラインの第3版を公表しました。

編集者にとって、撤回を検討すべき時期、通知に含めるべき内容、通知のタイミング、撤回を裏付ける証拠が不十分な場合の対応等についてまとめられています。

2019年に公表されたガイドラインの第2版を改訂したもので、同一号において多数の論文が影響を受ける一括撤回の対応等について新たなセクションが設けられているほか、2025年にCOPEが新たに公表した編集者の懸念表明に関するガイドライン“Expressions of concern”の内容に沿うものとしたあります。

Retraction guidelines(COPE, 2025/8/29)
https://doi.org/10.24318/cope.2019.1.4

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【イベント】第1回J-STAGEセミナー(JST-STMジョイントセミナー)「学術情報流通のワークフローにおける生成AI活用の展望:学術ジャーナルの改善に資する生成系AIの活用」(11/4・オンライン)

2025年11月4日、第1回J-STAGEセミナー(JST-STMジョイントセミナー)「学術情報流通のワークフローにおける生成AI活用の展望:学術ジャーナルの改善に資する生成系AIの活用」が、オンラインで開催されます。

AIに関する出版社のポリシーやガイドラインなどの整備状況や、学術情報流通における活用事例等について紹介するとあります。主なプログラム(予定)は次のとおりで、英日同時通訳が付きます。

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オランダ・ユトレヒト大学図書館、学術文献データベース“Web of Science”のライセンス契約を終了:オープンな研究情報の活用を目指す大学の取組の一環として

2025年9月8日、オランダ・ユトレヒト大学図書館が2026年1月をもって学術文献データベース“Web of Science”のライセンス契約を終了することを発表しました。

発表では、今回の決定がオープンサイエンスを推進する同大学の方針に沿ったものであり、クローズドな商用データベースに代わって、オープンな研究情報の活用を目指す大学の取組の一環であること等に触れつつ、契約終了の背景が説明されています。

Access to Web of Science will end on 1 January 2026(Utrecht University, 2025/9/8)
https://www.uu.nl/en/news/access-to-web-of-science-will-end-on-1-january-2026

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DOAJとLatindex、イベロアメリカで発行されるジャーナルの発見可能性を高めるためのパートナーシップを発表

2025年9月10日、オープンアクセス(OA)ジャーナルのディレクトリであるDirectory of Open Access Journals(DOAJ)が、Latindexと、主にスペイン語・ポルトガル語で発行されるイベロアメリカのジャーナルの発見可能性を高めるためのパートナーシップを発表しました。

Latindexは、24機関のネットワークによるイベロアメリカの科学雑誌のためのオンライン地域情報システムで、登録されたジャーナルのディレクトリ等を提供しています。

今回のパートナーシップの下で、2025年9月から1年間の間に、以下の3点に取り組むとしています。

・ DOAJとLatinodexの両データベースに未収録のジャーナルに関する情報交換を行い、イベロアメリカのジャーナルの採録について協力する。
・ 疑わしい慣行(suspicious practices)のあるジャーナルを特定するための方法論等に関する情報を共有する。
・ 疑わしい慣行の特定に関する講座などの学術イベントをイベロアメリカにおいて共同開催する。

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OCLC、COREとスポンサー契約を締結

2025年8月22日、OCLCは、オープンアクセスのための国際的なアグリゲーションサービスCORE(COnnecting Repositories)のスポンサーとなる契約を締結したと発表しました。

このパートナーシップは、図書館と研究者がよりどころとするグローバルなインフラを強化するというOCLCのコミットメントを反映したものとあります。

OCLC expands global partnerships with CORE sponsorship agreement(OCLC, 2025/8/22)
https://www.oclc.org/en/news/announcements/2025/oclc-expands-global-partnerships-with-core-sponsorship.html

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