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ニュージーランド国立図書館(NLNZ)、ニュージーランド国立公文書館(Archives New Zealand)、Ngā Taonga Sound & Vision、40万点以上の視聴覚資料デジタル化プロジェクトの完了を発表

2025年10月17日、ニュージーランド国立図書館(NLNZ)、ニュージーランド国立公文書館(Archives New Zealand)、視聴覚アーカイブであるNgā Taonga Sound & Visionは、40万点以上の視聴覚資料をデジタル化する共同プロジェクト“Utaina”が完了したことを発表しました。

Utainaは、劣化と陳腐化が差し迫っていたアナログの視聴覚資料をデジタル保存するプロジェクトで、2020年度に予算化されました。背景として、磁気メディアの95%以上が物理的劣化により10年以内に失われると推定されたことや、再生技術がますます入手困難になっている状況が挙げられています。

同プロジェクトによりデジタル化された資料には、テレビ・ラジオ番組、政府の記録、ニュージーランドの音楽、オーラルヒストリーなどが含まれているとあります。

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【イベント】国立国会図書館第36回保存フォーラム「紙資料の修理・修復の基礎―保存の理念と事例から学ぶ―」(12/4・東京都)

2025年12月4日、国立国会図書館(NDL)は、第36回保存フォーラムを東京本館(東京都千代田区)において開催します。

テーマは「紙資料の修理・修復の基礎―保存の理念と事例から学ぶ―」です。簡易補修の背景にある修理・修復の基本的考え方や手法への理解を深めることを趣旨として開催します。

主なプログラムは次のとおりです。

●基調報告「近現代紙資料の保存と修復」
 金山正子氏(元・元興寺文化財研究所研究員)
●事例報告1「国立公文書館における資料の修復」
 阿久津智広氏(国立公文書館業務課課長補佐(保存担当))
●事例報告2「国立国会図書館における紙資料の修理・修復―和装本保存係の業務を中心に―」
 正保五月(国立国会図書館収集書誌部資料保存課和装本保存係長)
●意見交換
●質疑応答

定員は80人(先着順)です。参加費は無料ですが、事前の申込みが必要です。なお、当日収録した動画(意見交換、質疑応答部分は除く)を、YouTubeの国立国会図書館公式チャンネルにおいて2025年12月11日(予定)から2026年3月31日まで掲載します。

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2025年の米国政府機関の閉鎖が図書館に及ぼす影響(記事紹介)

2025年10月1日付けで、米国図書館協会(ALA)が刊行するAmerican Libraries誌において、2025年の米国政府機関の一部閉鎖が図書館に及ぼす影響に関する記事“How the 2025 Government Shutdown Will Impact Libraries”が掲載されています。

記事では、連邦予算の不成立に伴う閉鎖の経緯、継続される政府機関の業務の範囲、図書館への影響の具体例などについて、簡潔にまとめられています。

How the 2025 Government Shutdown Will Impact Libraries(American Libraries, 2025/10/1)
https://americanlibrariesmagazine.org/blogs/the-scoop/how-the-2025-government-shutdown-will-impact-libraries/

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2025年10月1日に始まった米・政府機関の閉鎖により、米国議会図書館(LC)等でサービスが停止中

2025年10月1日までに米国連邦議会で予算案が可決されなかったことを受けた政府機関の一部閉鎖に関して、米国議会図書館(LC)などから、サービスの一部停止等について発表が行われています。

●米国議会図書館(LC)
施設の閉鎖、イベントの中止、ウェブサイトやSNSの不更新等が発表されています。

Advisory: Federal Government Shutdown(LC, 2025/10/1)
https://www.loc.gov/item/prn-25-a05/
https://newsroom.loc.gov/news/advisory–federal-government-shutdown/s/bb1d4081-2b1c-400c-9e97-4cdf51dbd93b

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国立公文書館、令和7年度第2回企画展内閣文庫140周年記念「世界へのまなざし―江戸時代の海外知識―」を開催

2025年10月11日から12月7日まで、独立行政法人国立公文書館(東京都千代田区)において令和7年度第2回企画展内閣文庫140周年記念「世界へのまなざし―江戸時代の海外知識―」が開催されます。

江戸幕府8代将軍の徳川吉宗が輸入書籍の制限を緩和して以降、様々な海外知識が国内へ流入したとあります。企画展では、国立公文書館の内閣文庫の資料から、18世紀を中心に日本に来航した外国使節や輸入書籍、江戸時代を代表する文化人たちの海外研究に関する著作が紹介されます。

関連イベントとして、10月17日、10月30日、11月17日に展示解説が実施されます。

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【イベント】全国歴史資料保存利用機関連絡協議会(全史料協)、第51回全国(熊本天草)大会及び研修会(11/13-14・熊本県)

2024年11月13日と14日に、全国歴史資料保存利用機関連絡協議会(全史料協)が、第51回全国(熊本天草)大会及び研修会を、天草市民センター(熊本県天草市)において開催します。

大会テーマは、「地域資料調査の現在」です。

11月13日には、研修会、大会テーマ研究会、ポスターセッション、天草大会特別座談会等が開催されます。14日には、天草市・熊本市の施設見学会が行われます。

参加には事前申込みが必要で、参加費は同協議会会員が無料、非会員が1,000円です。

2025(令和7)年度第51回全史料協全国(熊本天草)大会「大会案内」を掲載します(全史料協)
https://www.jsai.jp/ibbs/b20250905.html
https://www.jsai.jp/ibbs/202551thAmakusa.pdf
※二つ目のURLは大会案内[PDF:16ページ]です。

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福岡共同公文書館、令和7年度企画展「あれもこれも公文書~形態から見る公文書の世界~」を開催中

2025年9月5日から12月14日まで、福岡共同公文書館(福岡県筑紫野市)において、令和7年度企画展「あれもこれも公文書~形態から見る公文書の世界~」が開催されています。

近年のデジタル技術の発展により変容する公文書の変化をテーマにした展示とあります。「紙」だけではない様々な形態の作成物や保存のための媒体・容器などに着目し、物質的な視点から眺めた歴史的公文書が紹介されます。同館のウェブサイト上では、ウェブ展示も実施されています。

福岡共同公文書館 令和7年度企画展 「あれもこれも公文書~形態から見る公文書の世界~」(福岡共同公文書館, 2025/6/10)
https://kobunsyokan.pref.fukuoka.lg.jp/news_detail.php?no=444

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台湾初の「国家档案館」が9月2日にプレオープン

2025年9月2日、台湾初の「国家档案館」(国家公文書館)がプレオープンしました。

台湾・国家発展委員会档案管理局の発表によると、同館は地上10階、地下2階建ての建物で、常設展示室、特別展示室、児童向け体験スペース、カフェ等の様々なサービス施設を備えています。正式な開館は11月22日を予定しているとあります。

國家檔案館9/2起試營運 時光郵筒首週限定開跑!(国家発展委員会档案管理局, 2025/9/1)
https://www.archives.gov.tw/tw/arctw/236-9879.html

台湾初の公文書館「国家檔案館」、9/2プレオープン(Taiwan Today, 2025/8/27)
https://jp.taiwantoday.tw/photos/7187/52000

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国立公文書館、「アーキビストの倫理綱領」(Code of Ethics, International Council on Archives)の日本語版を公開

独立行政法人国立公文書館が「アーキビストの倫理綱領」(Code of Ethics, International Council on Archives)の日本語版をウェブサイト上で公開しました。

国際公文書館会議(ICA)が策定した倫理綱領で、1996年、北京で開催されたICAの第13回総会において採択されたものです。

「アーキビストの倫理綱領(Code of Ethics, International Council on Archives)」の日本語版を公開しました(国立公文書館)
https://www.archives.go.jp/news/20250829.html

法規・標準(国立公文書館 アーカイブズ・シンクタンク)
https://www.archives.go.jp/thinktank/standards/index.html

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