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優れた図書館設計が反社会的行動への対応にどのように役立つか(記事紹介)

2025年7月28日、図書館建築等に関する情報を提供する英国のウェブサイトDesigning Librariesで、英・図書館情報専門家協会(CILIP)の発行誌Information Professionalの最新号に、反社会的行動への対応と図書館設計についての記事“Drunks, vandals and body-cams — how libraries are tackling anti-social behaviour”が掲載されていることが紹介されています。著者は、Designing Librariesの運営チームのディレクターであるAyub Khan氏です。

図書館における反社会的行動に対処し、スタッフと利用者の双方の安全を確保するため、監視カメラ、スタッフ用ボディカメラ、緊急通報ボタン等の導入や、死角をなくすためのレイアウトの見直しなど、これまで多くの対策が検討・実施されてきたとしています。同記事では、優れた図書館設計が反社会的行動への対応にどのように役立つのか等について論じられています。

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立命館大学アート・リサーチセンター(ARC)、たばこと塩の博物館が所蔵する浮世絵約2,600枚を公開

2025年8月1日、立命館大学アート・リサーチセンター(ARC)が、たばこと塩の博物館(東京都墨田区)が所蔵する浮世絵約2,600枚を「浮世絵・日本絵画閲覧システム」上で公開したと発表しました。

たばこと塩の博物館の浮世絵2600枚が浮世絵DBから一般公開(ARC, 2025/8/1)
https://www.arc.ritsumei.ac.jp/j/news/pc/026061.html

たばこと塩の博物館 浮世絵閲覧システム(ARC)
https://www.dh-jac.net/db/nishikie/search_tsm.php

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文部科学省、令和7年度「子供の読書活動優秀実践校・園・図書館・団体(個人)文部科学大臣表彰」被表彰者の読書活動に関する取組事例を掲載

2025年8月5日、文部科学省が、ウェブサイト「子ども読書の情報館」に、令和7年度「子供の読書活動優秀実践校・園・図書館・団体(個人)文部科学大臣表彰」被表彰者の読書活動に関する取組事例を掲載しました。

同ウェブサイトの「全国の取組事例 事例発表」において、検索・表示することができます。

ニュース(子ども読書の情報館)
https://www.kodomodokusyo.go.jp/news/index.html
※2025年8月5日付けで、「令和7年度「子供の読書活動優秀実践校・園・図書館・団体(個人)文部科学大臣表彰」被表彰者の読書活動に関する取組事例を掲載しました」とあります。

全国の取組事例 事例発表(子ども読書の情報館)
https://www.kodomodokusyo.go.jp/jirei/index.html

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米国議会図書館(LC)、「Chronicling America」をアップグレード

2025年8月4日、米国議会図書館(LC)が、同国の歴史的な新聞のデジタルアーカイブ「Chronicling America」のアップグレードを行ったと発表しました。

「Chronicling America」は、同館のデジタルコレクションのプラットフォームに統合され、今までのURLにアクセスするとリダイレクトされます。

今回のアップグレードでは、アクセシビリティの向上、レスポンシブデザインへの対応、読みやすさを向上させる画像表示、ファセットの絞り込み機能の導入等、ユーザー重視の改善を行ったとしています。

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米国国立医学図書館(NLM)、「NLMデータセットカタログ」をリニューアル

米国国立医学図書館(NLM)が発行するニュースレター「NLM Technical Bulletin」の2025年7-8月号で、様々なリポジトリの生物医学データセットを集約して提供している「NLMデータセットカタログ」のリニューアルが報じられています。

今回のリニューアルでは、主に次のような更新を行ったとしています。

・データセット数を8万件から200万件に拡大
・データセットをカタログに取り込むまでの時間を2週間から1日に短縮
・全データセットへのMeSH(Medical Subject Headings)用語の付与
・インターフェース、検索、ログイン、引用等の機能の改善

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カタール国立図書館によるオープンアクセスに係る取組について(記事紹介)

2025年7月30日付けで、米国の非営利出版者Annual Reviewsによる世界の図書館員、出版者、ベンダー向けのオンライン雑誌“Katina”に、カタール国立図書館(QNL)によるオープンアクセス(OA)に係る取組についての記事“Laying a Foundation for Qatar’s Open Science Future”が掲載されています。著者は、カタール国立図書館のAlwaleed Alkhaja氏です。

QNLは、カタールにおけるOA出版を支援するための基金を創設する計画を2015年に発表して以来、様々な取組を行ってきたとし、これまでの実績、直面した課題、カタールにおけるOAの将来等について論じています。

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真庭市立図書館、戦後80年図書館連続講座「「食べる」から考える、豊かさとは?」を開催

2025年8月10日、9月15日及び10月25日、真庭市立図書館(岡山県)が、戦後80年図書館連続講座「「食べる」から考える、豊かさとは?」を開催します。

「食べる」をキーワードに、日本の近代、そして戦後80年を振り返り、暮らしの豊かさとは何なのかを考えるとあります。主な内容は次のとおりです。

・第1回「食べること、生きること―胃袋の近現代史」(8月10日)
 講師:湯澤規子氏(法政大学教授)

・第2回「食で読み解く真庭の歴史―日常と飢饉・戦争」(9月15日)
 講師:前原茂雄氏(歴史学者・蒜山郷土博物館長)

・第3回 映画「水になった村」上映会&トーク(10月25日)
 講師:大西暢夫氏(写真家・映画監督)

また、7月19日から8月24日まで、関連企画「教えてあなたの『食べものがたり』」も同市内の全図書館で開催されています。

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Knowledge Exchange、革新的特徴を持つ新たな学術出版プラットフォームに関する調査プロジェクトを開始

2025年7月3日、オープンサイエンスのためのデジタルインフラ開発の支援を目的に、英・Jisc等の六つの高等教育関係機関が共同で運営している組織Knowledge Exchangeが、革新的特徴を持つ新たな学術出版プラットフォームである“Alternative Publishing Platforms”に関する調査プロジェクトを開始すると発表しました。

発表によると、“Alternative Publishing Platforms”は対応する出版物の分野や種類、プレプリントの公開、査読プロセス等において、従来の学術出版プラットフォームと異なる特徴を有する学術出版プラットフォームを指し、Octopus、F1000Research等が例として挙げられています。プロジェクトは、これらのプラットフォームが学術コミュニケーションに与える影響等を調査するもので、2026年に報告書が公開予定とあります。

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国立映画アーカイブ、「国立映画アーカイブ配信サイトを活用した学習教材コンペティション」を開催

2025年7月30日、国立映画アーカイブが「国立映画アーカイブ配信サイトを活用した学習教材コンペティション」を開催すると発表しました。

同館の配信サイト「フィルムは記録する―国立映画アーカイブ歴史映像ポータル」又は「関東大震災映像デジタルアーカイブ」の映像資料を活用した小・中学生向けの学習教材を募集するものです。

第二次世界大戦の終戦から80年を迎える2025年に、戦前・戦中に製作された映画を活用した学習教材を同館ウェブサイト等にアップし、全国の学校や様々な教育の場での歴史・映像教育の充実を図ることを目的にしているとあります。

受付期間は2025年10月1日から2026年1月10日までで、誰でも自作の教材を応募可能としています。

@NFAJ_PR(X, 2025/7/30)
https://x.com/NFAJ_PR/status/1950502779535122912

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日本電子出版協会(JEPA)、「デジタル辞書の年度別販売実績推移」に関する調査結果を発表

2025年7月4日、一般社団法人日本電子出版協会(JEPA)が、「デジタル辞書の年度別販売実績推移」に関する調査結果を発表しました。

「辞書アプリの年別ダウンロード実績推移」として、主にスマートフォンのユーザーをターゲットとした“辞書アプリ”のダウンロード実数について、iPhoneが登場した2008年以降の状況がまとめられています。また、「教育機関向け辞書アプリ/サービスのライセンス販売実績推移」として、文部科学省が推進するGIGAスクール構想を背景に急速な伸びを示す“学習用辞書アプリまたは辞書サービス”について、2016年以降のユーザー数が示されています。

「デジタル辞書の年度別販売実績推移」に関する調査結果を発表(JEPA, 2025/7/4)
https://www.jepa.or.jp/pressrelease/20250704/

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市民参加型翻刻プラットフォーム「みんなで翻刻」が6年ぶりにリニューアル公開:第二回古文書解読コンテストも開催中

2025年8月、市民参加型翻刻プラットフォーム「みんなで翻刻」が、6年ぶりにリニューアル公開されました。

今回のリニューアルにより、ユーザー自身が翻刻プロジェクトを立ち上げることが可能となったほか、参加者や運営者がコミュニケーションを取るためのユーザーフォーラム機能や、新たに搭載したAIによるくずし字認識の大幅な精度向上など、様々な改良がなされたとあります。

また、2025年8月2日から11月30日まで、リニューアル後の「みんなで翻刻」を用いて、長野県伊那市立高遠町図書館が所蔵する古文書資料を対象として翻刻を行う「第二回:古文書解読コンテスト」も開催されています。

みんなで翻刻
https://honkoku.org/

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国立アートリサーチセンター、「美術館に関する意識調査」の2024年度調査結果及び「若年層における美術館やアート全般に対する意識調査」の結果を公開

2025年7月31日、独立行政法人国立美術館国立アートリサーチセンターが、「美術館に関する意識調査」の2024年度調査結果及び「若年層における美術館やアート全般に対する意識調査」の結果を公開したと発表しました。

「美術館に関する意識調査」は、独立行政法人国立美術館が美術館活動の向上に役立てるために2015年から継続して行っているインターネット調査で、関東・関西の20代~70代を対象に、来館頻度、情報認知経路、求められる施設・サービス等を調査しています。

2024年は、新たに15~25歳を対象とした単発調査「若年層における美術館やアート全般に対する意識調査」も実施したとあります。両調査の結果の一部がウェブサイト上で公開されています。

「美術館に関する意識調査」2024年度調査結果を公開 今年は新たに「若年層における美術館やアート全般に対する意識調査」も公開 [PDF:2ページ]
https://ncar.artmuseums.go.jp/upload/pressrelease_ja_250731.pdf
※2025年7月31日付けのプレスリリースです。

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Elsevier社、自然言語による化合物・反応情報の検索を可能とするReaxys AI Searchの導入を発表

2025年7月31日、Elsevier社は、同社が提供する化合物・反応データベースReaxysに、自然言語による検索を可能とするReaxys AI Searchを導入したと発表しました。

Reaxys AI Searchは、ユーザーの意図を解釈してスペルのバリエーション、略語、同義語などの処理を行い、膨大な量の複雑な化合物・反応情報の中から最も関連性の高い文書を返すため、ユーザーは複雑なキーワード検索を行う必要がなくなるとしています。

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滋賀県立図書館、近江デジタル歴史街道「戦後80年、デジタルで見る戦時下の記録」を公開

2025年8月1日、滋賀県立図書館が、同館のデジタルアーカイブ「近江デジタル歴史街道」において、デジタルアルバム帖「戦後80年、デジタルで見る戦時下の記録」を公開しました。

戦後80年を迎え、先の戦争を体験した人から当時の話を聞く機会が少なくなる中、同館の所蔵資料を基に、当時の人々の暮らしや県内の軍事施設の様子等を紹介するとあります。

同館内では、関連展示も併せて行なわれています。

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一般社団法人日本出版インフラセンター雑誌コード管理センター、「雑誌コード/定期刊行物JANコード 登録とソースマーキングの運用の手引き」2025年版を公開

2025年8月1日、一般社団法人日本出版インフラセンター(JPO)雑誌コード管理センターが、「雑誌コード/定期刊行物JANコード 登録とソースマーキングの運用の手引き」2025年版をウェブサイト上で公開しました。

定期刊行物JANコードの運用変更に伴い、従来の運用の手引きを改訂したものです。あわせて、「雑誌コード使用規約」「定期刊行物JANコード使用規約」も改定されたとあります。

トピックス(JPO)
https://jpo.or.jp/topics/
※2025年8月1日付けで「(重要なお知らせ)雑誌コード管理センター「運用の手引き」改訂のご案内」とあります。

(重要なお知らせ)雑誌コード管理センター「運用の手引き」改訂のご案内(JPO)
https://jpo.or.jp/topics/2025/08/250801.html

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埼玉県立図書館、「図書館資料複製データメール送信サービス」を開始

2025年7月31日、埼玉県立図書館が、同館の所蔵資料を複製したPDFデータをメールで受け取ることができる「図書館資料複製データメール送信サービス」を開始しました。

対象資料は、著作権保護期間が終了した資料及び国等が発行した周知目的の資料です。なお、現在は著作権保護期間が過ぎた資料等を送信対象としているため、著作権に関する補償金等は発生しないとあります。

図書館からのお知らせ(埼玉県立図書館)
https://www.lib.pref.saitama.jp/information/index.html
※2025年7月31日付けで「図書館資料複製データメール送信サービスの開始について」とあります。

図書館資料複製データメール送信サービスの開始について(埼玉県立図書館)
https://www.lib.pref.saitama.jp/information/2025/07/post-219.html

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米・Digital Promise、高等教育における生成AIに関する研究の一覧表を公表:300件以上の研究情報を収録

2025年7月31日、あらゆる学習者の機会拡大を目指してグローバルに活動する米国の非営利組織Digital Promiseが、高等教育における生成AIに関する研究の一覧表“AI in Higher Education”を公表しました。

高等教育における生成AIの活用、影響、設計等を調査した300件以上の研究について、論文の書誌情報や要旨等が、一覧表としてまとめられています。

Surveying the AI Landscape: Emerging Patterns in Higher Education Research(Digital Promise, 2025/7/31)
https://digitalpromise.org/2025/07/31/surveying-the-ai-landscape-emerging-patterns-in-higher-education-research/

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