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Europeana Foundation、新たな世界的イニシアチブ「DTI」(Digitise. Transform. Inspire)への参加を発表

2025年9月9日、Europeana Foundationは、欧州のアーカイブズ機関の国際的なネットワーク組織であるICARUS(International Centre for Archival Research)が調整を行っている新たな世界的イニシアチブ「DTI」(Digitise. Transform. Inspire)に参加したことを発表しました。

DTIは、2025年9月1~2日にウィーンで開催された会議「DTI: Shaping the Archives of Tomorrow conference」で発足が発表された、アーカイブズのDX(デジタルトランスフォーメーション)を強化し加速させるためのイニシアチブです。Europeana Foundationは、DTIのメンバーとして、専門知識の提供、DTIの活動と欧州のデジタル化フレームワークとの整合性に関する支援、コミュニティーや機関の橋渡し、Europeanaの広範なネットワークと世界中のパートナーとの連携を行うとしています。

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国立国会図書館(NDL)、リサーチ・ナビの新コンテンツ「歴史的な海外の新聞のデジタルアーカイブ」を公開

2025年9月12日、国立国会図書館(NDL)は、リサーチ・ナビの新コンテンツとして「歴史的な海外の新聞のデジタルアーカイブ」を公開しました。

海外の図書館・公文書館等が提供しているデジタルアーカイブのうち、歴史的な新聞の画像を公開しているものの一部を、地域別に紹介しています。

最近更新した記事(リサーチ・ナビ)
https://ndlsearch.ndl.go.jp/rnavi/news/recent
※2025年9月12日付けで「歴史的な海外の新聞のデジタルアーカイブ」とあります。

歴史的な海外の新聞のデジタルアーカイブ(リサーチ・ナビ)
https://ndlsearch.ndl.go.jp/rnavi/newspapers/foreign_digitalarchives

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【イベント】DH国際シンポジウム「東アジア/日本における人文学向けテキストデータ構造化のためのガイドライン策定に向けて」(9/13・東京都)

2025年9月13日、DH国際シンポジウム「東アジア/日本における人文学向けテキストデータ構造化のためのガイドライン策定に向けて」が、慶應義塾大学三田キャンパス(東京都港区)で開催されます。

シンポジウムでは、人文学のためのテキストデータ構造化に関する国際的なデファクト標準である“TEI Guidelines”を策定するTEI Consortiumに長年関わってきたJames Cummings氏(ニューカッスル大学)を招き、東アジアテキスト文化圏の一部としての日本のテキスト構造化の在り方とそれを踏まえたガイドラインの策定について検討するとしています。

参加には事前の申込みが必要です。日英同時通訳があり、一部オンラインでの配信も予定されているとあります。

DH国際シンポジウム 東アジア/日本における人文学向けテキストデータ構造化のためのガイドライン策定に向けて(TEI研究会)
https://tei.dhii.jp/activities/dh-teisympo2025

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東日本大震災・原子力災害伝承館(福島県)が開館5周年:企画展やイベントを開催

2025年9月7日、東日本大震災・原子力災害伝承館(福島県双葉町)が、開館5周年に関するお知らせをウェブサイトに掲載しました。

同館は9月20日に開館5周年を迎えます。これに伴い、9月20日から10月20日まで、企画展や参加型イベントが開催されます。

伝承館開館5周年 イベント多数 、高村館長による特別館内ツアーも(東日本大震災・原子力災害伝承館, 2025/9/7)
https://www.fipo.or.jp/lore/archives/8194
https://www.fipo.or.jp/lore/lore_cms/wp-content/uploads/2025/09/densyokan5th_A4_0905fix.pdf
※二つ目のURLはチラシ[PDF:2ページ]です。

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Library of the Year 2025のライブラリアンシップ賞・優秀賞の受賞機関が発表

2025年9月1日、NPO法人知的資源イニシアティブ(IRI)は、8月26日に実施したLibrary of the Year 2025(LoY2025)の二次選考会の結果を発表しました。

二次選考会の結果、ライブラリアンシップ賞、優秀賞を受賞した機関は以下のとおりです。

●Library of the Year 2025 ライブラリアンシップ賞
・松竹大谷図書館
・北摂アーカイブス

●Library of the Year 2025 優秀賞
・オーテピア高知図書館と高知県図書館振興計画の両輪での推進
・新庄・最上地区の「地域まるごと学び場プラン」
・全国文化財総覧
・箕面市立船場図書館における大学図書館と市立図書館の一体的運営による社会連携の取組み

各活動の授賞理由については、9月下旬に公開予定とあります。

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米・エイブラハム・リンカーン大統領図書館・博物館、デジタル化した約500点の画像を公開

2025年8月27日、米・エイブラハム・リンカーン大統領図書館・博物館が、デジタル化した約500点のリンカーン大統領関連画像を公開したと発表しました。

画像は、米・イリノイ州立図書館からの助成金によるプロジェクト「Picturing Lincoln」によりデジタル化したもので、イリノイ州立図書館等が運営するデジタルアーカイブ「Illinois Digital Archives」に掲載されています。

今回の公開には、リンカーン大統領の暗殺者、死を悼む国民、暮らしていた場所の写真などが含まれており、今後数か月かけて、その他の関連画像数千点もウェブサイトに追加される予定とあります。

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フィンランド国立図書館、1954年までにフィンランドで発行された新聞のデジタル化を完了

2025年9月1日、フィンランド国立図書館が1954年までにフィンランドで発行された新聞のデジタル化を完了したと発表しました。

1939年までの新聞は、同館のウェブサイト“digi.kansalliskirjasto.fi”を通じて誰でも閲覧可能であり、1940年から1954年までのものも同国の納本図書館内の端末で閲覧可能としています。今後の目標としては、1960年までの新聞のデジタル化を進めるとしています。

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【イベント】民族藝術学会第178回研究例会「芸能の伝承におけるサウンド・アーカイヴの可能性」(10/12・オンライン)

2025年10月12日、民族藝術学会第178回研究例会がオンラインで開催されます。

テーマは、「芸能の伝承におけるサウンド・アーカイヴの可能性」です。日本の地域や民族の芸能を対象とした複数の事例を通して、サウンド・アーカイヴの活用が芸能の伝承においてどのような可能性を持つのか、音楽学研究者の立場から考えるとあります。主なプログラムは次のとおりです。

・研究発表1 古謝麻耶子氏(音楽学・沖縄県立芸術大学)
 「沖縄県立芸術大学所蔵東京藝術大学民俗音楽ゼミナール収集音源資料の活用―⺠俗芸能ウシデークの約40年前の映像やインタビュー録音音源を伝承地の人々と鑑賞する中で見えてきたもの」

・研究発表2 薗田郁氏(音楽学・大阪大学中之島芸術センター)
 「『河内にわか』の声―サウンド・アーカイヴとしての実践と応用の試み」

・研究発表3 甲地利恵氏(音楽学・北海道博物館アイヌ⺠族文化研究センター)
 「アイヌ音楽資料の公開と活用をめぐって」

参加に当たっては事前申込みが必要です。

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ドイツ国立図書館はいかにして音楽資料をデジタル化したか(文献紹介)

2025年8月23日付けで、国際音声・視聴覚アーカイブ協会(IASA)の機関誌「IASA Journal」の55号にドイツ国立図書館(DNB)ドイツ音楽資料館のデジタル化に関する論文「How the German National Library Migrated 770,000 Compact Discs and Digitized 50,000 Audiocassettes」が掲載されています。著者は、ドイツ国立図書館ドイツ音楽資料館のRuprecht Langer氏です。

ドイツ国立図書館ドイツ音楽資料館は、ドイツで出版されたすべての録音媒体を収集しています。同館は、過去15年間にわたり、所蔵資料の保存とライプツィヒ館及びフランクフルト・アム・マイン館の閲覧室のコンピュータからの音楽資料へのアクセス向上を目的として、同館の全てのオーディオCDとオーディオカセットテープを対象に、次の二つのデジタル化プロジェクトを実施しました。

・オーディオCD(77万枚)のデジタルコンテンツのリポジトリへの移行
・オーディオカセットテープ(5万本)のデジタル化

記事では、同プロジェクトのプロセス及びワークフロー、直面した課題、適用した品質管理、得られた教訓等について報告されています。

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「デジタルアーカイブジャパン・アワード」の2025年受賞者が発表

2025年8月25日、内閣府知的財産戦略推進事務局と国立国会図書館(NDL)が開催した「デジタルアーカイブフェス2025―デジタルアーカイブの新展開―」において、「デジタルアーカイブジャパン・アワード」の受賞者が発表され、授賞式が行われました。

同アワードは、デジタルアーカイブの拡充や利活用の促進に積極的に取り組むアーカイブ機関及び活用者等を顕彰し、それらの取組を広く社会に紹介することで、デジタルアーカイブが日常に溶け込んだ豊かな創造的社会の実現することを目指しています。

2025年の受賞機関は次のとおりです。

・ 裏源氏勉強会(デジタル源氏物語)
・ 熊本県菊池市立図書館(菊池市デジタルアーカイブ)
・ 神戸映画資料館(事業主体:NPO法人プラネット映画保存ネットワーク)(ウェブ版『日本アニメーション映画史』)
・ 国立公文書館アジア歴史資料センター(アジア歴史資料センターデジタルアーカイブ)
・ ROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センター(人文学オープンデータ共同利用センター)

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国立国会図書館デジタルコレクションに新聞等約6.9万点を追加

2025年8月、国立国会図書館(NDL)は、国立国会図書館デジタルコレクションに新聞、古典籍、パッケージ系電子出版物等約6.9万点を追加しました。

古典籍及び他機関デジタル化資料のうち著作権の問題がない資料などは、インターネット公開で提供します。

今回追加した資料については、現時点では全文検索の対象とはなっていません。

新聞等約6.9万点を「国立国会図書館デジタルコレクション」に追加しました(NDL, 2025/8/27)
https://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2025/250827_01.html

参考:
国立国会図書館デジタルコレクションに新聞等5,300点を追加 [2025年07月30日]
https://current.ndl.go.jp/car/256218

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サントリー文化財団、「山崎正和アーカイブ」を公開

2025年8月19日、公益財団法人サントリー文化財団は、劇作家・評論家である山崎正和氏(1934-2020)の蔵書等を収録したデータベース「山崎正和アーカイブ」を公開しました。

同アーカイブは、山崎正和氏の遺族から寄贈された蔵書・資料を、将来の学術研究に資することを目的として、整理、記録、デジタル化したもので、同財団の「山崎正和記念事業」の一環として作成、運営されています。

今回の公開では、主に次のコンテンツが提供されています。

・蔵書類データベース:蔵書目録。一部は、「バーチャル書棚」として仮想再現される。
・デジタルアーカイブ:蔵書のうち書き込み等があるページをデジタル化したもの
・著作リスト
・年譜・出来事

データは、Linked Open Data(LOD)として構築され、SPARQLを用いた検索も可能です。また、デジタル化された画像データは、国際規格IIIFに準拠したビューアで閲覧可能です。

今後も更なる充実に努めるとしています。

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米・ゲティ財団、黒人アーティストに関連するアーカイブ支援のため260万ドルを助成

2025年8月20日、米・ゲティ財団が、黒人アーティストに関連するアーカイブ支援のため260万ドル(約3億8,400万円)を助成したと発表しました。

黒人アーティストの作品に関する米国内のコレクションへのアクセス向上を目指すプログラム“Black Visual Arts Archives”の一環であり、米国の図書館、博物館、大学の計12機関が助成対象となっています。

黒人アーティストによるビジュアルアートに関連する資料は多岐にわたるものの、各地に散在している、あるいは容易に発見できないなどの理由により、調査や研究が困難であったとしています。こうした状況を踏まえ、プログラムでは、展覧会、コミュニティプログラム、デジタルプロジェクトを通じて、こうしたコレクションに対する研究者や一般市民の認知度やアクセスの向上等を目標としているとあります。

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米国国立公文書記録管理局(NARA)、真珠湾攻撃等の状況を記録した日誌を公開

2025年8月20日、米国国立公文書記録管理局(NARA)は、真珠湾攻撃等の状況を記録した米海軍基地の日誌を公開したと発表しました。

同日誌は、民家で発見され、NARAが入手したもので、1941年3月1日から1942年6月30日までの真珠湾海軍基地における出来事が記録されています。今回、それをデジタル化した資料が公開されました。

National Archives Recovers & Preserves Rare Pearl Harbor Navy Logbook(NARA, 2025/8/20)
https://www.archives.gov/news/articles/nara-recovers-phny-logbook

Pearl Harbor Naval Base, March 1941-June 1942(NARA)
https://catalog.archives.gov/id/552663772

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ドイツ・リューベック音楽大学、ブラームスに関する資料を閲覧できるウェブサイト“Brahms-Portal”を公開

2025年8月1日、ドイツ・リューベック音楽大学が、作曲家のヨハネス・ブラームス(1833-1897)に関する資料を閲覧できるウェブサイト“Brahms-Portal”を公開しました。

公開時点で、同大学のブラームス研究所(Brahms-Institut)が所蔵する自筆の楽譜、書簡、写真等のデジタル化資料、約1万点以上が公開されているとあります。

The Brahms-Portal New Online Platform on Life and Work(Brahms-Institut an der Musikhochschule Lübeck)
https://www.brahms-institut.de/index.php?cID=1549

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国立公文書館、ウェブサイト「国立公文書館 アーカイブズ・シンクタンク」(パイロット版)を創設

2025年8月5日、独立行政法人国立公文書館がウェブサイト「国立公文書館 アーカイブズ・シンクタンク」(パイロット版)を創設しました。

同ウェブサイトでは、国立公文書館の調査研究の成果を元に、公文書管理に関わる行政機関やアーカイブズ機関に役立つ情報を提供するとあります。

国立公文書館 アーカイブズ・シンクタンク
https://www.archives.go.jp/thinktank/index.html

更新情報(国立公文書館 アーカイブズ・シンクタンク)
https://www.archives.go.jp/thinktank/news.html
※2025年8月5日付けで「国立公文書館 アーカイブズ・シンクタンクwebサイトを創設しました!」とあります。

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【イベント】上廣・国文研アーキビスト養成セミナー2025 第1回「渋沢敬三コレクションからみるアーカイブズ学の課題」(10/25・東京都、オンライン)

2025年10月25日、大学共同利用機関法人人間文化研究機構国文学研究資料館(国文研)の主催で、上廣・国文研アーキビスト養成セミナー2025 第1回「渋沢敬三コレクションからみるアーカイブズ学の課題」が対面及びオンラインで開催されます。対面の会場は三番町UFホール(東京都千代田区)です。

上廣・国文研アーキビスト養成セミナーは、アーカイブズ学を日本社会に更に普及させ、アーキビストの質を向上させるという目的で、2025年度に開始されました。

当日の主なプログラムは次のとおりです。

・「渋沢敬三と資料収集 渋沢敬三コレクションから考える」
 永井美穂学芸員(渋沢史料館)
・「常民研における史料の調査・整理・保存の系譜一渋沢敬三から網野善彦ヘ一」
 関口博巨教授(神奈川大学日本常民文化研究所長)
・「流通経済大学所蔵の渋沢敬三コレクション」
 酒入陽子教授(流通経済大学図書館長)
・「旧文部省史料館(現、国文研)の渋沢敬三コレクション」
 藤實久美子教授(国文学研究資料館・総合研究大学院大学)

参加に当たっては事前の申込みが必要です。定員は対面は40人、オンラインは500人です。

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九州大学附属図書館、絵図・古地図・廣瀬文庫本『筑前名所図会』等を「九大コレクション」で公開

2025年7月28日、九州大学附属図書館は、昨年度までにデジタル化した絵図・古地図約80点をデジタルアーカイブ「九大コレクション」で公開しました。

今回公開した資料には、廣瀬文庫本『筑前名所図会』等の福岡・九州の絵図・古地図を中心に、様々な時代の世界観・蝦夷地観を反映した世界図や蝦夷図も含まれるとしています。

絵図・古地図及び廣瀬文庫本『筑前名所図会』等をデジタル公開しました(九州大学附属図書館, 2025/7/28)
https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/news/102387

参考:
九州大学附属図書館、台湾国家図書館との協同プロジェクトによりデジタル化した漢籍240冊の画像を公開 [2025年05月20日]
https://current.ndl.go.jp/car/252852

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立命館大学アート・リサーチセンター(ARC)、たばこと塩の博物館が所蔵する浮世絵約2,600枚を公開

2025年8月1日、立命館大学アート・リサーチセンター(ARC)が、たばこと塩の博物館(東京都墨田区)が所蔵する浮世絵約2,600枚を「浮世絵・日本絵画閲覧システム」上で公開したと発表しました。

たばこと塩の博物館の浮世絵2600枚が浮世絵DBから一般公開(ARC, 2025/8/1)
https://www.arc.ritsumei.ac.jp/j/news/pc/026061.html

たばこと塩の博物館 浮世絵閲覧システム(ARC)
https://www.dh-jac.net/db/nishikie/search_tsm.php

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