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今日 — 2025年8月7日図書

アイルランド図書館協会の医学図書館に関するグループHealth Sciences Libraries Group、ダイヤモンドオープンアクセス誌“Health Sciences Libraries Journal”を創刊

2025年7月1日、アイルランド図書館協会の医学図書館に関するグループであるHealth Sciences Libraries Group(HSLG)が、ダイヤモンドオープンアクセス(OA)誌“Health Sciences Libraries Journal”を創刊したと発表しました。

同誌は、医学図書館員に向けて知識や経験を共有、発信する場を提供することを目指しており、査読付き研究論文、実践報告、書評、コラム等のコンテンツを掲載する予定であるとしています。

HSLG launch our new Health Sciences Libraries Journal(HSLG, 2025/7/1)
https://hslg.ie/2025/07/01/hslg-launch-our-new-health-sciences-libraries-journal/

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【イベント】上廣・国文研アーキビスト養成セミナー2025 第1回「渋沢敬三コレクションからみるアーカイブズ学の課題」(10/25・東京都、オンライン)

2025年10月25日、大学共同利用機関法人人間文化研究機構国文学研究資料館(国文研)の主催で、上廣・国文研アーキビスト養成セミナー2025 第1回「渋沢敬三コレクションからみるアーカイブズ学の課題」が対面及びオンラインで開催されます。対面の会場は三番町UFホール(東京都千代田区)です。

上廣・国文研アーキビスト養成セミナーは、アーカイブズ学を日本社会に更に普及させ、アーキビストの質を向上させるという目的で、2025年度に開始されました。

当日の主なプログラムは次のとおりです。

・「渋沢敬三と資料収集 渋沢敬三コレクションから考える」
 永井美穂学芸員(渋沢史料館)
・「常民研における史料の調査・整理・保存の系譜一渋沢敬三から網野善彦ヘ一」
 関口博巨教授(神奈川大学日本常民文化研究所長)
・「流通経済大学所蔵の渋沢敬三コレクション」
 酒入陽子教授(流通経済大学図書館長)
・「旧文部省史料館(現、国文研)の渋沢敬三コレクション」
 藤實久美子教授(国文学研究資料館・総合研究大学院大学)

参加に当たっては事前の申込みが必要です。定員は対面は40人、オンラインは500人です。

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オープンアクセス出版に関する国際動向(記事紹介)

2025年8月6日付けで、米国・国立科学財団(National Science Foundation: NSF)の傘下の統計機関であるNational Center for Science and Engineering Statistics(NCSES)が、オープンアクセス(OA)出版に関する国際的な動向を考察した記事“Open-Access Publishing in a Global Context”をウェブサイトに掲載しました。

出版物のメタデータのデータベースScopusを用いて、2003年から2022年までのOA出版物に関する世界の状況を調査しています。

主な調査結果として、米国と中国の研究者は、出版数全体では依然としてクローズドアクセスが主流であるものの、過去20年間でOA論文の出版が増加傾向にあることや、多くの低所得国では高所得国よりもゴールドOA論文で出版する割合が高いことなどが述べられています。

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米・カリフォルニア大学バークレー校とスタンフォード大学、カリフォルニア州警察の武力行使と不正行為に関するデータベースを構築

2025年8月4日、米・カリフォルニア大学バークレー校によるUC Berkeley Journalismのウェブサイトで、カリフォルニア州の警察による武力行使と不正行為に関する新たなデータベース“Police Records Access Project database”の公開について紹介されています。

カリフォルニア州からの資金提供を受けて、カリフォルニア大学バークレー校とスタンフォード大学が構築したデータベースであり、ロサンゼルス・タイムズ紙やサンフランシスコ・クロニクル紙等の複数の報道機関によりオンラインで一般公開されています。

公開時点では、警察による銃撃事件を含む約1万2,000件の事件の記録が収録されており、データベース内の全ての記録は、カリフォルニア州の公的記録に関する法律に基づき編集された後、法執行機関によって公開されたものとあります。

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九州大学附属図書館、絵図・古地図・廣瀬文庫本『筑前名所図会』等を「九大コレクション」で公開

2025年7月28日、九州大学附属図書館は、昨年度までにデジタル化した絵図・古地図約80点をデジタルアーカイブ「九大コレクション」で公開しました。

今回公開した資料には、廣瀬文庫本『筑前名所図会』等の福岡・九州の絵図・古地図を中心に、様々な時代の世界観・蝦夷地観を反映した世界図や蝦夷図も含まれるとしています。

絵図・古地図及び廣瀬文庫本『筑前名所図会』等をデジタル公開しました(九州大学附属図書館, 2025/7/28)
https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/news/102387

参考:
九州大学附属図書館、台湾国家図書館との協同プロジェクトによりデジタル化した漢籍240冊の画像を公開 [2025年05月20日]
https://current.ndl.go.jp/car/252852

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【イベント】国際子ども図書館、上野アートクロスブックフェア2025講演会「クロスする表現:アートの革新、絵本の挑戦」(9/7・東京都)

2025年9月7日、国立国会図書館(NDL)国際子ども図書館において、東京藝術大学附属図書館との共催により、上野アートクロスブックフェア2025講演会「クロスする表現:アートの革新、絵本の挑戦」が開催されます。

20世紀初頭から現代までの革新的なアートと絵本との接点を探る講演会で、講師は、うらわ美術館(埼玉県)学芸員の山田志麻子氏です。

対象は中学生以上で、参加費は無料ですが、事前の申込み(先着順)が必要です。

講演会「クロスする表現:アートの革新、絵本の挑戦」(国際子ども図書館)
https://www.kodomo.go.jp/event/event/event2025-14.html

【三館同時開催イベント】上野アートクロス・ブックフェア2025(東京藝術大学附属図書館, 2025/8/6)
https://www.lib.geidai.ac.jp/news/detail.php?article=49

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Public Libraries New Zealand、ニュージーランドの公共図書館が利用者にもたらす影響等に関する調査レポートを公開

2025年7月29日、ニュージーランドの公共図書館の管理職者等から成る団体Public Libraries New Zealand(PLNZ)が、公共図書館が利用者にもたらす影響等に関する調査レポート“Community Impact Report 2024”をウェブサイト上で公開しました。

同調査は2024年11月に実施され、同国の公共図書館を利用する8,648人が回答したとあります。レポートでは、図書館の利用状況のほか、図書館が利用者にもたらす影響について社会・経済・文化・環境の四つの観点から調査した結果がまとめられています。

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文部科学省、令和7年度全国学力・学習状況調査の結果を公表:読書時間や家庭の蔵書量等も調査

文部科学省が2025年4月14日から17日に実施した令和7年度全国学力・学習状況調査の結果が、国立教育政策研究所のウェブサイトに掲載されています。

調査は小学校第6学年及び中学校第3学年の全児童生徒を対象とした悉皆方式で、教科に関する調査(国語、算数・数学、理科)と質問調査が実施されました。結果の公表は3段階に分けて行われ、7月14日に第一段階として正答率・IRTバンド分布等の全国平均、7月31日に第二段階として全国データに基づく分析結果が公表されました。

児童生徒に対する質問調査では、普段の読書時間や家庭の蔵書量等に関する設問が含まれています。

令和7年度全国学力・学習状況調査の報告書・集計結果について(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku-chousa/sonota/1419141_00007.htm

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【イベント】研究大学コンソーシアム、学術情報流通に関する連続セミナー第10回「人文学のためのオープンサイエンス:ドイツでの体験から」(8/29・東京都、オンライン)

2025年8月29日、研究大学コンソーシアム(RUC)学術情報流通の在り方に関する連絡会が、学術情報流通に関する連続セミナーの第10回として、「人文学のためのオープンサイエンス:ドイツでの体験から」を対面とオンラインのハイブリッド形式で開催します。対面の会場は、ビジョンセンター東京八重洲(東京都中央区)です。

講師は宮川創氏(筑波大学人文社会系准教授)です。セミナーでは、エジプトのコプト語とデジタルヒューマニティーズを専門とする講師から、研究でのオープンサイエンスの実践とその効果等について伺うとあります。

参加には事前申込みが必要です。

学術情報流通に関する連続セミナー 第10回(2025年8月29日)(RUC, 2025/7/24)
https://www.ruconsortium.jp/tf/cat2/cat/gakujyutsu_seminar_10.html

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シンガポール国立図書館庁(NLB)、『スター・ウォーズ』のポップアップ図書館をチャンギ空港内に開設

2025年8月6日、シンガポール国立図書館庁(NLB)が、『スター・ウォーズ』の期間限定のポップアップ図書館をシンガポール・チャンギ空港内に開設したと発表しました。

NLBの設立30周年記念イベントの一環としての企画であり、ディズニーとチャンギ空港グループとの協力の下、2026年1月24日まで設置される予定です。

図書館内には、NLBの司書が選んだ380タイトルを含む2,000冊以上の『スター・ウォーズ』関連の本があるほか、クイズを楽しめるインタラクティブゾーンや、写真撮影スポットとなるデジタルスクリーンが用意されているとあります。

NLB brings to life Singapore’s first Star Wars Pop-Up Library(NLB, 2025/8/6)
https://www.nlb.gov.sg/main/about-us/press-room-and-publications/media-releases/2025/StarWars-Popup

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芽室町図書館、「本よまNight☆(図書館に泊まろう!)」を開催:避難所体験も

2025年8月23日から24日にかけて、芽室町図書館(北海道)が、「本よまNight☆(図書館に泊まろう!)」を開催します。

図書館での宿泊体験会で、好きな本を読んだり映画を観たりできるほか、避難経路の確認、段ボールベッドの組立レクチャー、防災食の配布といった防災意識の向上を図るプログラムも用意されています。

本よまNight☆(図書館に泊まろう!)(芽室町図書館)
https://www.memuro-lib.net/hotnews/detail/00000903.html

参考:
福井県立図書館、開館70周年記念企画「ライブラリーステイ -図書館に泊まって災害を学ぶ-」を開催 [2020年08月11日]
https://current.ndl.go.jp/car/41705

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米国情報標準化機構(NISO)、「Generative Artificial Intelligence and Web-Scale Discovery」を公表

2025年8月5日、米国情報標準化機構(NISO)のOpen Discovery Initiative(ODI)常設委員会が、調査報告書「Generative Artificial Intelligence and Web-Scale Discovery」を公表しました。

同委員会は、ディスカバリーサービスの透明性向上を目的とした推奨指針「Promoting Transparency in Discovery」を2014年に作成し、2020年に改訂しました。それから5年が経過し、生成AIが出現し急成長したことによる影響について懸念が生じていることから、今回の調査を実施したとしています。

この調査は、ウェブスケールディスカバリーサービスにおける人工知能(AI)の利用に関するもので、2024年9月から10月にかけて、図書館、コンテンツプロバイダー及びディスカバリーサービスプロバイダーに対して行われました。調査結果として、生成AIが既存の業務・サービスに与える影響について多くの機関が期待と懸念を抱いていることが報告されています。また、今後のODIの取組の予定も示されています。

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特定書籍等の製作に係るデータ提供に関する実証調査が開始

2025年7月31日付けで、一般社団法人日本出版インフラセンター(JPO)アクセシブル・ブックス・サポートセンター(ABSC)のウェブサイトに、視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する基本的な計画(読書バリアフリー基本計画)(第二期)に示されている、特定書籍等の製作に係るデータ提供に関する実証調査の概要が掲載されました。

実証調査は、読書バリアフリー法に基づく特定書籍等の効率的な製作を促進するため、出版者から特定書籍等製作者(公立図書館・点字図書館等)への書籍の電子データを円滑に提供するための仕組みづくりのためのもので、文部科学省、厚生労働省、経済産業省が連携し、8月1日から開始とされています。

文部科学省・厚生労働省・経済産業省連携による「特定書籍等の製作に係るデータ提供のあり方について」実証実験概要(ABSC)
https://absc.jp/experiment2025/

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しょうけい館(戦傷病者史料館)、令和7年度 戦後80年特別企画展「武良茂(水木しげる)の戦争体験」を開催中

2025年6月3日から10月13日まで、しょうけい館(戦傷病者史料館、東京都千代田区)が、令和7年度 戦後80年特別企画展「武良茂(水木しげる)の戦争体験」を開催しています。

戦傷病者であり、著名な漫画家である水木しげる(本名:武良茂)氏(1922-2015)の、戦地パプアニューギニアでの軍隊生活と受傷病、現地の人との交流や、代表作『総員玉砕せよ!』、『昭和史』などの作品に描かれることとなった水木氏の戦争体験を紹介するとあります。

入場は無料です。

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昨日 — 2025年8月6日図書

優れた図書館設計が反社会的行動への対応にどのように役立つか(記事紹介)

2025年7月28日、図書館建築等に関する情報を提供する英国のウェブサイトDesigning Librariesで、英・図書館情報専門家協会(CILIP)の発行誌Information Professionalの最新号に、反社会的行動への対応と図書館設計についての記事“Drunks, vandals and body-cams — how libraries are tackling anti-social behaviour”が掲載されていることが紹介されています。著者は、Designing Librariesの運営チームのディレクターであるAyub Khan氏です。

図書館における反社会的行動に対処し、スタッフと利用者の双方の安全を確保するため、監視カメラ、スタッフ用ボディカメラ、緊急通報ボタン等の導入や、死角をなくすためのレイアウトの見直しなど、これまで多くの対策が検討・実施されてきたとしています。同記事では、優れた図書館設計が反社会的行動への対応にどのように役立つのか等について論じられています。

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立命館大学アート・リサーチセンター(ARC)、たばこと塩の博物館が所蔵する浮世絵約2,600枚を公開

2025年8月1日、立命館大学アート・リサーチセンター(ARC)が、たばこと塩の博物館(東京都墨田区)が所蔵する浮世絵約2,600枚を「浮世絵・日本絵画閲覧システム」上で公開したと発表しました。

たばこと塩の博物館の浮世絵2600枚が浮世絵DBから一般公開(ARC, 2025/8/1)
https://www.arc.ritsumei.ac.jp/j/news/pc/026061.html

たばこと塩の博物館 浮世絵閲覧システム(ARC)
https://www.dh-jac.net/db/nishikie/search_tsm.php

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