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独・CrossAsia、AIを用いて関連性の高い新聞記事を多言語で探索する検索サービスを試行

2025年10月7日付けの独・ベルリン州立図書館のブログ記事で、AIによって支援された検索サービス「CrossAsia ITR Newspaper Explorer」のベータ版が紹介されています。

CrossAsiaは、ドイツのアジア学に関するポータルサイトの名称で、「CrossAsia ITR Newspaper Explorer」(ベータ版)は、同サイト中の「CrossAsia LAB」のページで提供されています。

検索対象となっているアジア地域の新聞について、複数の新聞から意味的に類似する記事を表示したり、特定の記事を起点に多言語で類似のタイトルを探し出したりすることができるとあります。

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ドイツ国立図書館(DNB)等、人工知能(AI)の利用に関する共同声明を発出

2025年10月14日、ドイツ国立図書館(DNB)が、ドイツ国立科学技術図書館(TIB)及びドイツ書籍商取引所組合(Börsenverein des Deutschen Buchhandels)とともに、人工知能(AI)の利用に関する共同声明を発出したことを発表しました。

著作権法で認められている行為に言及しつつ、AIの支援を受けた検索ツールの開発が図書館の次の目標となっていることなど、AIの適用領域が挙げられています。

DNB AKTUELL
https://www.dnb.de/DE/Home/home_node.html
※2025年10月14日付けで、“Gemeinsame Erklärung zum Umgang mit Künstlicher Intelligenz”とあります。

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ドイツ図書館協会(DBV)、『Bibliotheken 2025(図書館2025)』を刊行:国内の公共図書館や学術図書館の状況を紹介する小冊子

2025年10月8日、ドイツ図書館協会(DBV)が、『Bibliotheken 2025(図書館2025)』を刊行しました。

DBVが毎年刊行しているもので、ドイツ国内の公共図書館や学術図書館の状況を紹介する11ページの小冊子です。

あわせて、公共図書館に対して実施した、図書館の財政状況に関する調査結果の概要も公表されています。

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ラトビア国立図書館等、公共空間とサービスのユーザー参加型イノベーションを促すガイド「4Cツールボックス」を公表

欧州国立図書館長会議(CENL)の2025年9月15日付けのニュース記事で、ラトビア国立図書館等が、公共空間とサービスのユーザー参加型イノベーションを促すガイド「4Cツールボックス」を公表したことが紹介されています。

ハンブルク州立・大学図書館(ドイツ)、ラトビア国立図書館、デンマーク王立図書館、オスロメトロポリタン大学(ノルウェー)が参加するEUのバルト海地域のプロジェクトであるBALTIC UKH(Urban Knowledge Hubs)の成果として公表されたものです。

「4C」は、co-creation(共創)、co-design(共同設計)、co-production(共同制作)、co-evaluation(共同評価)というユーザー参加の四つの柱を基盤とするForesee(予見)を表しており、公共サービスを最終的に利用する人々との協働により、将来的なニーズを見越して計画していくことの重要性を強調するものとされます。同ツールボックスには、これらの実施に係る理論的な基盤、事例紹介、印刷可能なテンプレートやワークシートが含まれています。

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ケンブリッジ大学出版局(CUP)と独・マックス・プランク協会、書籍のオープンアクセス出版に関する契約を締結

2025年9月、ケンブリッジ大学出版局(CUP)と独・マックス・プランク協会が書籍のオープンアクセス(OA)出版に関する契約を締結したことを発表しました。

同契約により、マックス・プランク研究所に所属する研究者は、同出版局を通じて新刊書をOAで出版できるほか、同出版局の学術プラットフォーム“Cambridge Core”上の書籍へ無制限にアクセスできるようになるとしています。

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ドイツ図書館協会とドイツ書籍商取引所組合、読書支援に活発に取り組んでいる保育施設を認証

2025年9月9日、ドイツ図書館協会(DBV)とドイツ書籍商取引所組合(Börsenverein des Deutschen Buchhandels)が、「Buchkita」に関するプレスリリースを発表しました。

Buchkitaは、総合的な保育施設(Kindertagesstätte:Kita)のうち読書支援等に活発に取り組んでいる施設に付与される認証です。2025年は290の施設から申請があり、そのうちの84施設を認証することとしたことを明らかにしました。この認証付与の取組は2019年から行われています。

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ドイツ国立図書館はいかにして音楽資料をデジタル化したか(文献紹介)

2025年8月23日付けで、国際音声・視聴覚アーカイブ協会(IASA)の機関誌「IASA Journal」の55号にドイツ国立図書館(DNB)ドイツ音楽資料館のデジタル化に関する論文「How the German National Library Migrated 770,000 Compact Discs and Digitized 50,000 Audiocassettes」が掲載されています。著者は、ドイツ国立図書館ドイツ音楽資料館のRuprecht Langer氏です。

ドイツ国立図書館ドイツ音楽資料館は、ドイツで出版されたすべての録音媒体を収集しています。同館は、過去15年間にわたり、所蔵資料の保存とライプツィヒ館及びフランクフルト・アム・マイン館の閲覧室のコンピュータからの音楽資料へのアクセス向上を目的として、同館の全てのオーディオCDとオーディオカセットテープを対象に、次の二つのデジタル化プロジェクトを実施しました。

・オーディオCD(77万枚)のデジタルコンテンツのリポジトリへの移行
・オーディオカセットテープ(5万本)のデジタル化

記事では、同プロジェクトのプロセス及びワークフロー、直面した課題、適用した品質管理、得られた教訓等について報告されています。

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