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【イベント】国立国会図書館・内閣府知的財産戦略推進事務局「デジタルアーカイブフェス2025―デジタルアーカイブの新展開―」(8/25・オンライン)

2025年8月25日、国立国会図書館(NDL)と内閣府知的財産戦略推進事務局が、「デジタルアーカイブフェス2025―デジタルアーカイブの新展開―」をオンラインで開催します。

本イベントでは、「デジタルアーカイブの新展開」をテーマに、欧州のデジタル文化遺産プラットフォームであるEuropeanaを参考にジャパンサーチの今後を展望する基調講演・対談のほか、アーカイブ機関による取組内容の紹介等を行います。

第1部では、「Europeanaの展開」を西川開氏(筑波大学図書館情報メディア系助教)による基調講演等を行います。第2部ではジャパンサーチ連携・活用事例等について、第3部では産業界におけるデジタルアーカイブの活用等について、報告を予定しています。

Zoomウェビナーの定員は500人、YouTubeによるライブ配信は定員なしです。参加費は無料で、事前申込みが必要です。

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福井県文書館、令和7年度福井県文書館テーマ展「米価高値につき―江戸時代から現代までの米価の変遷をたどる―」を開催中

2025年7月18日から9月17日まで、福井県文書館(福井市)において令和7年度福井県文書館テーマ展「米価高値につき―江戸時代から現代までの米価の変遷をたどる―」が開催されています。

米価が関心事となっていることを受け、江戸時代から現代までの米価の変遷とその背景となる流通のしくみに関する資料が展示されています。関連イベントとして、8月23日には展示解説が行われます。

米価高値につき―江戸時代から現代までの米価の変遷をたどる―(福井県文書館)
https://www.library-archives.pref.fukui.lg.jp/bunsho/category/tenjikouza/33074.html

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米国国立公文書記録管理局(NARA)、マーティン・ルーサー・キング牧師の暗殺に関連する記録を公開

2025年7月23日、米国国立公文書記録管理局(NARA)は、1月23日付けの大統領令(Executive Order 14176)に基づき、マーティン・ルーサー・キング牧師(Dr. Martin Luther King, Jr)の暗殺に関連する記録をウェブサイト上で公開したと発表しました。

National Archives Works With Federal Partners to Release more than 230,000 Pages of MLK Assassination Records(NARA, 2025/7/23)
https://www.archives.gov/news/articles/nara-releases-230k-mlk-assassination-files

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国際図書館連盟(IFLA)、国際書誌コントロール(UBC)の重要性を再確認する声明“Professional Statement on Universal Bibliographic Control”(2025年版)を発表

2025年7月28日、国際図書館連盟(IFLA)が国際書誌コントロール(Universal Bibliographic Control:UBC)の重要性を再確認する声明“Professional Statement on Universal Bibliographic Control”の2025年版を発表しました。

IFLAの書誌分科会が中心となって作成した2012年版の内容を更新したものです。同分科会の主導の下、複数の分科会との共同で改訂が行われ、2025年7月の運営理事会(Governing Board)で承認されたとあります。

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台湾・文化部、公共貸与権の試行計画(第二フェーズ)に基づく補償金の申請受付を開始

2025年7月15日、台湾・文化部は公共貸与権の試行計画(第二フェーズ)に基づく補償金の申請受付を開始したと発表しました。

同計画は、図書館での資料貸出しに対する補償を著者及び出版者に行うもので、2025年から三年間実施されます。発表によると、第二フェーズでは、申請プロセスが簡素化されるとともに、試行範囲が6直轄市にある300以上の公共図書館へと拡大され、翻訳者も補償金の支払対象となる等、第一フェーズの経験等を踏まえた変更がなされました。これにより、補償金の支払額が大幅に増額することが見込まれるとしています。

著者及び出版者は10月15日までにオンラインで申請を完了することで、11月末までに最初の補償金を受け取ることができるとあります。

第二階段公共出借權試辦擴大至6都 即日起開放線上申請(文化部, 2025/7/15)
https://www.moc.gov.tw/News_Content.aspx?n=105&s=240554

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飯田市川本喜八郎人形美術館、デジタル写生大会を開催

2025年8月2日、飯田市川本喜八郎人形美術館(長野県)が、デジタル写生大会を開催します。

同館は、例年夏休みに「こども写生大会」を開催していますが、2025年は人形美術家・川本喜八郎(1925-2010)の生誕100年を記念し、中学生以上(大人も可)を対象としたデジタル写生大会を特別に開催するとあります。

参加者は、持参したタブレットやiPadなどのデジタル端末を用いて、同館に展示されている人形を自由に描き、帰り際に作品の画像データを同館に提出します。作品は、後日、同館公式ウェブサイト及び館内にて公開されるとあります。

8/2 デジタル写生大会 開催!(飯田市川本喜八郎人形美術館, 2025/7/19)
https://kawamoto-info.jugem.jp/?eid=1136

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総務省、データサイエンス・オンライン講座「社会人のためのデータサイエンス演習」を開講

2025年9月30日から12月9日まで、総務省が、データサイエンス・オンライン講座「社会人のためのデータサイエンス演習」をオンラインで開講します。

統計リテラシー向上の取組として、“データサイエンス”力の高い人材育成のための講座です。内容は過去の講座から全面的にリニューアルされており、データサイエンスの理論や手法をビジネス上の事例を想定した演習で反復学習できる構成となっているとあります。

講座概要(テーマ及び内容)は次のとおりです。

・データサイエンスとは:データサイエンスで必要な知識やデータ分析のサイクルを学ぶ
・現状を把握して課題を見つける:データの特徴や2変数間の関連性を捉える方法を学ぶ
・過去のデータから未来を予測してみよう:様々な変数から他の1変数を予測する方法を学ぶ
・その差は偶然?それとも意味のある差?~結果を解釈する力をみにつける~:データ間に生じる差が偶然か意味のある差かを判定する方法を学ぶ
・ビジネスでデータサイエンスを活用するにあたって:分析結果の報告方法や、データを扱う際の注意点を学ぶ

受講料は無料ですが、事前登録が必要です。

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Internet Archive、連邦政府刊行物寄託図書館に指定される

2025年7月24日、Internet Archive(IA)が、米国政府の情報へのアクセスを米国民に提供する役割を担う連邦政府刊行物寄託図書館 (federal depository library)に指定 されたと発表しました。

Internet Archive Designated as a Federal Depository Library(Internet Archive Blogs, 2025/7/24)
https://blog.archive.org/2025/07/24/internet-archive-designated-as-a-federal-depository-library/

関連:
FDLP Basics(GPO FDLP, 2021/11/9)
https://www.fdlp.gov/basics

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福井県立大学、「福井・戦争デジタルアーカイブス」を公開

2025年7月24日、福井県立大学が、「福井・戦争デジタルアーカイブス」を公開しました。

同デジタルアーカイブは、福井県立大学地域経済研究所の青木和人教授が、福井空襲から80年を迎えたことを機に福井新聞社と企画し、同大学の学生有志が制作に取り組んだものとあります。「死没場所マップ(デジタルマップ)」と「学生の制作過程」が公開されています。

福井・戦争デジタルアーカイブスを公開しました(福井県立大学, 2025/7/24)
https://www.fpu.ac.jp/news/d000000zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzg.html

福井・戦争デジタルアーカイブス(福井新聞)
https://www.fukuishimbun.co.jp/common/usr/map/war_archives/

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広島市立中央図書館、被爆80周年記念事業「原爆・平和を読み語り継ぐ事業」企画展「〈ヒロシマ〉被爆を知る・調べる」を開催中

2025年7月12日から8月31日まで、広島市立中央図書館において被爆80周年記念事業「原爆・平和を読み語り継ぐ事業」企画展「〈ヒロシマ〉被爆を知る・調べる」が開催されています。

同館の広島資料室で収集されてきた資料が、「被爆の実相」「被爆前の町と暮らし」「若者たちの継承活動」等15のテーマに分けて紹介されています。また、同館の広島文学資料室収集対象作家の原爆に関わる作品も紹介されています。

関連イベントとして、8月10日に「被爆体験者の証言を聞く会」が開催されます。

被爆80周年記念事業「原爆・平和を読み語り継ぐ事業」企画展「〈ヒロシマ〉 被爆を知る・調べる」(広島市立図書館, 2025/7/1)
https://www.library.city.hiroshima.jp/news/chuou/2025/07/4948.html

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あわら市芦原図書館、「夏休み特別企画!芦原図書館に妖怪あらわる」を開催中:ARやAIの体験も

2025年7月27日から8月10日まで、あわら市芦原図書館(福井県)が、「夏休み特別企画!芦原図書館に妖怪あらわる」を開催しています。

デジタルアート体験などもできる妖怪イベント「あわらに妖怪あらわる」を毎年11月に同市内で手掛ける、「湯のまちアート実行委員会」とのコラボレーションによるイベントとあります。

タブレットをかざすと図書館内に妖怪が出現するAR体験や、おはなし会の後にあわらの民話の紙芝居に出てきた妖怪を生成AIで作成するなど、様々なプログラムが予定されています。

夏休み特別企画!芦原図書館に妖怪あらわる(あわら市図書館, 2025/7/12)
https://lib.city.awara.lg.jp/2084.html

芦原図書館夏休み特別企画!芦原図書館に妖怪あらわる(あわら市, 2025/7/1)
https://www.city.awara.lg.jp/event-into/youkaitosyokan.html

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学術図書館員のキャリアパスが与える影響(文献紹介)

Library & Information Science Research誌の47巻3号に、米国の学術図書館員のキャリアパスが与える影響に関する記事“The career pathways of academic librarians: A kaleidoscope career model analysis of faculty identity and institutional engagement”が掲載されています。著者は、米・アビリーン・クリスチャン大学のJames A. Wiser氏です。

学術図書館員としてのキャリアがファーストキャリアかセカンドキャリアかによって、教員としての地位、テニュア(終身雇用)プロセス、機関への忠誠心等にどのように影響するかが考究されています。類似する二つの研究大学の図書館員18人(各大学9人ずつ)を対象に、半構造化インタビューを用いて実体験が調査され、その分析結果がまとめられています。

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データサイエンス分野における図書館の役割について(文献紹介)

2025年7月19日付けで、査読付きオープンアクセス誌Journal of eScience Librarianshipの14巻1号に、データサイエンス分野における図書館の役割に関する論文“Data Please!: Expanding the Role of Libraries in Data Science through Digital Scholarship”が掲載されています。著者は、米・ニューヨーク州立大学ビンガムトン校のHalie Kerns氏です。

大学図書館は、データサイエンスの活動を支援する上で有利な立場にあるとし、STEM及び関連分野の同校教職員と大学院生26人にインタビューを行い、図書館が提供すべき支援やサービスについて調査しています。調査の結果、データサイエンス分野において図書館は重要なハブとしての役割を担っているとし、今後強化しうる主な領域として、アウトリーチ活動による学際的連携の促進、校内のニーズに合ったデータサイエンスのプログラミングの開発、データ集約型研究のための物理的及びデジタルなインフラの構築の三つを挙げています。

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石川県立歴史博物館、令和7年度夏期特別展「未来へつなぐ―能登半島地震とレスキュー文化財―」を開催中

2025年7月26日から8月31日まで、石川県立歴史博物館(金沢市)において令和7年度夏期特別展「未来へつなぐ―能登半島地震とレスキュー文化財―」が開催されています。

令和6年能登半島地震の被災地からレスキューされた文化財が展示されています。地震から1年半以上経った現在も、救出されていない文化財が存在する可能性があるとし、展示により文化財レスキューについて知り、地域の歴史を語る資料の救出を求める声を上げてほしいとしています。

関連イベントとして、石川の歴史遺産セミナー、ワークショップ、学芸員による展示解説等が実施されます。

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国際図書館連盟(IFLA)、世界の図書館協会による著作権に関する取組についてのレポートを公表

2025年7月25日、国際図書館連盟(IFLA)が、世界の図書館協会による著作権に関する取組についてのレポート“The Right Copyright: Library Association Engagement in Copyright Around the World”を公表しました。

著作権法は一国の全域に適用されるものであるため、著作権は図書館協会が一定の役割を果たすのが自然な分野であるとしています。しかし、著作権は時に複雑で対立を生みやすい問題として捉えられ、他の課題よりも優先順位を低くされがちであると述べています。このような背景を踏まえ、本レポートは、図書館協会やその他の団体が著作権に関する取組をどのように強化できるかを検討する一助となるべく作成されたとあります。

Making the case for the right copyright(IFLA, 2025/7/25)
https://www.ifla.org/news/making-the-case-for-the-right-copyright/

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九州大学、「前近代日本―アジア関係資料デジタルアーカイブ」を公開

2025年7月25日、九州大学が「前近代日本―アジア関係資料デジタルアーカイブ」を公開しました。

同大学の人文科学研究院と附属図書館が協働で構築したデジタルアーカイブです。同大学が所蔵する歴史資料の中から、近代以前(19世紀後半まで)の日本とアジアとの交流、アジアの海を媒介とした世界との交流を示す資料の一部を紹介するもので、資料の画像とテキストが対照表示され、様々な角度から資料を検索できる点が特色であるとされます。

翻刻テキストの一部には、市民協働型の外部プロジェクト「みんなで翻刻―翻刻!九州大学の書物たち―」の成果が活用されているとあります。

公開!「前近代日本―アジア関係資料デジタルアーカイブ」(九州大学附属図書館, 2025/7/25)
https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/news/101556

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スペイン国立図書館(BNE)、同館の主要なデジタルコレクションを統合するプラットフォームの構築を発表

2025年7月16日、スペイン国立図書館(BNE)が、同館の主要な四つのデジタルコレクションを統合するプラットフォームの構築を発表しました。

新たなインターフェースでは、電子図書館Biblioteca Digital Hispánica、逐次刊行物の電子図書館Hemeroteca Digital、電子出版物コレクション、出版者から納められた印刷前のデジタルファイルで構成されるプレプリントコレクションの四つのコレクションの一元的な検索が可能になるとあります。

新プラットフォームは2025年秋頃に公開される予定です。

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交通経済研究所資料室、企画展示「交通図書賞を振り返る:50年の歩み」を開催中

2025年7月14日から9月12日まで、一般財団法人交通経済研究所資料室(東京都台東区)において企画展示「交通図書賞を振り返る:50年の歩み」が開催されています。

交通図書賞は、優れた交通関連図書を選び広く推奨することで、交通知識の普及と交通従事者の教養向上を目的とする顕彰事業です。交通経済研究所は、長年にわたり審査委員や講演を行っているほか、同賞の全ての受賞図書を所蔵しているとあります。

展示では、同賞の第1回(1975年)から第50回(2024年)の受賞図書が紹介されています。

企画展示 交通図書賞を振り返る 50年の歩み [PDF:7ページ]
https://www.itej.or.jp/cp/wp-content/uploads/tenji/exhibition_202507.pdf

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国際図書館連盟(IFLA)、図書館のアドボカシーに関するアンケート調査の結果を公開

2025年7月22日、国際図書館連盟(IFLA)が、図書館のアドボカシーに関するアンケート調査の結果を公開しました。

2021年、2023年に次ぐ3回目の調査で、2025年5月と6月に実施されました。図書館をめぐる政治やアドボカシーの状況等に関して、図書館職員等の見解を共有することを目的としているとあります。得られた190件の回答を基に、結果がまとめられています。

Addressing the perceptions gap: IFLA Regional Advocacy Priorities Survey Results 2025(IFLA, 2025/7/22)
https://www.ifla.org/news/addressing-the-perceptions-gap-ifla-regional-advocacy-priorities-survey-results-2025/

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オーストラリアとニュージーランドの大学、オープンアクセス出版に係る大手出版社との交渉についての共同声明を発表

2025年7月25日付けで、オーストラレーシア大学図書館員協議会(Council of Australasian University Librarians: CAUL)と、大学連盟であるUniversities Australia及びUniversities New Zealandが連名で、オープンアクセス(OA)出版に係る大手出版社との交渉についての共同声明を発表しました。

オーストラリアとニュージーランドの大学は、Elsevier社、Springer Nature社、Wiley社及びTaylor & Francis社とのOA学術出版についての今後の交渉において、統一した立場をとることが表明されています。

大学予算の厳しさが増し、OA出版のコスト上昇への懸念が高まる中、より持続可能で、透明性が高く、公平であり、研究への公的投資に対するより良い価値を提供できるような新たな契約を締結することを目指すと述べられています。

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