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【イベント】ししょまろはん「没年調査ソンin京都 vol. 7」(8/30・京都府、オンライン)

2025年8月30日、京都府立図書館(京都市)の司書から成る自主学習グループ「ししょまろはん」の主催により、「没年調査ソンin京都 vol. 7」が京都府立図書館における会場参加とオンラインで開催されます。

「没年調査ソン」は、著作者の没年を調べる没年調査とマラソンを掛け合わせた造語で、短時間で集中してみんなで没年調査を行うことを表しています。

第7回の調査対象は「京都にゆかりの著作者」で、イントロダクションとして南波佐間望(国立国会図書館)が没年の調べ方について、また、德田恵里氏(大阪芸術大学特任准教授)が京都の人を調べるためのテクニックについて説明したのち、没年調査と結果発表が行われます。

参加には事前の申込みが必要です。

没年調査ソンin京都Vol.7を開催します!(ししょまろはんラボ, 2025/8/5)
https://libmaro.kyoto.jp/?p=1170

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経済協力開発機構(OECD)、人工知能(AI) に関する世界の公的な政策等の動向を把握するためのツール「GAIIN(Global AI Initiatives Navigator)」を公開

2025年7月10日、経済協力開発機構(OECD)は、人工知能(AI)に関する世界の公的な政策等の動向を把握するためのツール「GAIIN(Global AI Initiatives Navigator)」を公開したと発表しました。

GAIINは、OECDが運営する、AIに関するオンラインプラットフォームOECD.AIのデータベースを再設計・拡張したもので、新しい機能として次の点が挙げられています。

・情報量を拡大し、80以上の管轄区域及び国際組織の1,300以上の情報をカバー
・更新の迅速化、更新情報の提供
・フィルター、レイアウト、アクセシビリティの改善による直感的インターフェースの提供

Introducing GAIIN: The Global AI Initiatives Navigator(OECD, 2025/7/10)
https://oecd.ai/en/wonk/introducing-gaiin

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機関リポジトリへの研究成果の登録を呼び掛ける“Bring Out Your Dead!”コンペティション:オーストラリアの大学図書館の事例(文献紹介)

2025年8月4日付けで、国際図書館連盟(IFLA)が刊行する査読誌“IFLA Journal”に、オーストラリアのジェームズクック大学図書館におけるグリーンオープンアクセス(OA)の取組に焦点を当てた記事“Unlocking the repository: A strategy for increasing the uptake of green open access”が掲載されています。著者はジェームズクック大学図書館のJayshree Mamtora氏等です。

同館では、研究者による研究成果の機関リポジトリへの登録を促進するため、過去五年間に出版された非OA論文の著者最終稿を図書館に提出するよう研究者に呼び掛け、最も多く提出した者を表彰する“Bring Out Your Dead!”コンペティションを2024年に実施しました。

記事では、コンペティションの成果や意義、更なる発展に向けた課題等について報告されています。

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図書館情報学分野のジャーナルにおける生成AI利用に関する透明性の現状(文献紹介)

2025年7月31日付けで、Chinese American Librarians Association(CALA)が発行する図書館情報学分野の査読誌“International Journal of Librarianship”に、図書館情報学分野のジャーナルにおける生成AI利用に関する透明性の現状を調査した論文“AI in Scholarly Publishing: A Study on LIS Journals’ Guidelines and Policies”が掲載されています。著者は米・ヒューストン大学のWenli Gao氏等です。

図書館情報学分野のジャーナル45誌を対象として、出版ガイドラインやポリシーから論文の投稿、査読、編集における生成AIの利用に関する記述を調査し、出版者ごとの特徴やインパクトファクターとの関連等を分析しています。結果として、45誌中31誌が生成AIツールの利用に関する立場を示しており、透明性確保のため、生成AIを利用した際には論文で明示するよう義務付けていたこと等が示されています。

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ChatGPTは学術論文の撤回やその他の信頼性に関する懸念を考慮しているか(文献紹介)

2025年8月4日、学術コミュニケーションと出版に関する査読誌“Learned Publishing”の38巻4号に、ChatGPTは学術論文の撤回やその他の信頼性に関する懸念を考慮しているかについての論文“Does ChatGPT Ignore Article Retractions and Other Reliability Concerns?”が掲載されています。著者は、英・シェフィールド大学のMike Thelwall氏等です。

ChatGPT-4o miniを用いて、公開された学術論文の撤回やその他の懸念点を認識できるかどうかを試したところ、これらの情報は認識又は考慮されていないことが示されたとし、大規模言語モデルによって作成された文献要約には誤った情報が含まれている可能性があるため、ユーザーは注意する必要があると述べています。

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米国議会図書館(LC)、オフサイトの書庫に関するブログ記事を掲載

2025年8月11日付けで、米国議会図書館(LC)が、オフサイトの書庫に関するブログ記事を掲載しました。

同館はこの夏、1,000万点目の資料をオフサイトの書庫に移送するという節目を迎えます。記事では、LCの書庫施設の歴史を振り返るほか、オフサイト書庫へ移送する資料の選択、移送に係る一連の作業、資料請求への対応等について、具体的に紹介しています。

Ten Million Books… and Counting!(LC Blogs, 2025/8/11)
https://blogs.loc.gov/preservation/2025/08/ten-million-books-and-counting/

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ドイツ国立図書館、「戦略的コンパス(羅針盤)2035」に基づく行動規範を公表

2025年7月30日、ドイツ国立図書館(DNB)が、「戦略的コンパス(羅針盤)2035」(Strategischer Kompass 2035)に基づく行動規範を公表しました。

「日々の行動と計画のための共通の価値観」(Gemeinsame Werte für unser tägliches Handeln und Planen)というタイトルが付されており、DNBの日々の行動を信頼性、寛容性、倫理、法令順守と適合させるために策定したとあります。

DNB AKTUELL
https://www.dnb.de/DE/Home/home_node.html
※2025年7月30日付けで、“Deutsche Nationalbibliothek veröffentlicht Code of Conduct”とあります。

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ドイツ・リューベック音楽大学、ブラームスに関する資料を閲覧できるウェブサイト“Brahms-Portal”を公開

2025年8月1日、ドイツ・リューベック音楽大学が、作曲家のヨハネス・ブラームス(1833-1897)に関する資料を閲覧できるウェブサイト“Brahms-Portal”を公開しました。

公開時点で、同大学のブラームス研究所(Brahms-Institut)が所蔵する自筆の楽譜、書簡、写真等のデジタル化資料、約1万点以上が公開されているとあります。

The Brahms-Portal New Online Platform on Life and Work(Brahms-Institut an der Musikhochschule Lübeck)
https://www.brahms-institut.de/index.php?cID=1549

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国立公文書館、ウェブサイト「国立公文書館 アーカイブズ・シンクタンク」(パイロット版)を創設

2025年8月5日、独立行政法人国立公文書館がウェブサイト「国立公文書館 アーカイブズ・シンクタンク」(パイロット版)を創設しました。

同ウェブサイトでは、国立公文書館の調査研究の成果を元に、公文書管理に関わる行政機関やアーカイブズ機関に役立つ情報を提供するとあります。

国立公文書館 アーカイブズ・シンクタンク
https://www.archives.go.jp/thinktank/index.html

更新情報(国立公文書館 アーカイブズ・シンクタンク)
https://www.archives.go.jp/thinktank/news.html
※2025年8月5日付けで「国立公文書館 アーカイブズ・シンクタンクwebサイトを創設しました!」とあります。

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英国王立協会、2026年から同協会が発行する学術誌8誌において“Subscribe to Open”モデルを導入

2025年8月6日、英国王立協会が2026年から同協会が発行する学術誌8誌において“Subscribe to Open”(S2O)モデルを導入すると発表しました。

S2Oは年間購読収入を基に、年単位で学術誌をオープンアクセス(OA)に転換する出版モデルです。一定数以上の機関が購読契約を行い、購読収入が十分な額に達した場合に、その年に刊行される当該誌の巻号がOAとして公開されます。

同モデルの導入により、2026年には同協会が発行する全ての学術誌がOAに転換することになる見込みとしています。

Royal Society sets out plan to move journals to full open access in 2026 through Subscribe to Open(The Royal Society, 2025/8/6)
https://royalsociety.org/news/2025/08/subscribe-to-open/

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国際電気通信連合(ITU)、AI関連標準等へのアクセスを提供する「AI Standards Exchange Database」の提供を開始

2025年7月21日、国際電気通信連合(International Telecommunication Union:ITU)は、人工知能(AI)に関連する標準等を検索しアクセスできる「AI Standards Exchange Database」の提供を開始したことを発表しました。

FAQによると、データベースでは、様々な標準化団体が提供する700以上の公開済み又は開発中のAIに関する標準、仕様、技術レポート等の出版物に関する情報にアクセスでき、出版物のダウンロードや入手状況の確認ができるウェブページへのリンク等が提供されるとあります。

AI standards exchange database welcomes contributions(ITU, 2025/7/21)
https://www.itu.int/hub/2025/07/ai-standards-exchange-database-welcomes-contributions/

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アイルランド図書館協会の医学図書館に関するグループHealth Sciences Libraries Group、ダイヤモンドオープンアクセス誌“Health Sciences Libraries Journal”を創刊

2025年7月1日、アイルランド図書館協会の医学図書館に関するグループであるHealth Sciences Libraries Group(HSLG)が、ダイヤモンドオープンアクセス(OA)誌“Health Sciences Libraries Journal”を創刊したと発表しました。

同誌は、医学図書館員に向けて知識や経験を共有、発信する場を提供することを目指しており、査読付き研究論文、実践報告、書評、コラム等のコンテンツを掲載する予定であるとしています。

HSLG launch our new Health Sciences Libraries Journal(HSLG, 2025/7/1)
https://hslg.ie/2025/07/01/hslg-launch-our-new-health-sciences-libraries-journal/

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【イベント】上廣・国文研アーキビスト養成セミナー2025 第1回「渋沢敬三コレクションからみるアーカイブズ学の課題」(10/25・東京都、オンライン)

2025年10月25日、大学共同利用機関法人人間文化研究機構国文学研究資料館(国文研)の主催で、上廣・国文研アーキビスト養成セミナー2025 第1回「渋沢敬三コレクションからみるアーカイブズ学の課題」が対面及びオンラインで開催されます。対面の会場は三番町UFホール(東京都千代田区)です。

上廣・国文研アーキビスト養成セミナーは、アーカイブズ学を日本社会に更に普及させ、アーキビストの質を向上させるという目的で、2025年度に開始されました。

当日の主なプログラムは次のとおりです。

・「渋沢敬三と資料収集 渋沢敬三コレクションから考える」
 永井美穂学芸員(渋沢史料館)
・「常民研における史料の調査・整理・保存の系譜一渋沢敬三から網野善彦ヘ一」
 関口博巨教授(神奈川大学日本常民文化研究所長)
・「流通経済大学所蔵の渋沢敬三コレクション」
 酒入陽子教授(流通経済大学図書館長)
・「旧文部省史料館(現、国文研)の渋沢敬三コレクション」
 藤實久美子教授(国文学研究資料館・総合研究大学院大学)

参加に当たっては事前の申込みが必要です。定員は対面は40人、オンラインは500人です。

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オープンアクセス出版に関する国際動向(記事紹介)

2025年8月6日付けで、米国・国立科学財団(National Science Foundation: NSF)の傘下の統計機関であるNational Center for Science and Engineering Statistics(NCSES)が、オープンアクセス(OA)出版に関する国際的な動向を考察した記事“Open-Access Publishing in a Global Context”をウェブサイトに掲載しました。

出版物のメタデータのデータベースScopusを用いて、2003年から2022年までのOA出版物に関する世界の状況を調査しています。

主な調査結果として、米国と中国の研究者は、出版数全体では依然としてクローズドアクセスが主流であるものの、過去20年間でOA論文の出版が増加傾向にあることや、多くの低所得国では高所得国よりもゴールドOA論文で出版する割合が高いことなどが述べられています。

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米・カリフォルニア大学バークレー校とスタンフォード大学、カリフォルニア州警察の武力行使と不正行為に関するデータベースを構築

2025年8月4日、米・カリフォルニア大学バークレー校によるUC Berkeley Journalismのウェブサイトで、カリフォルニア州の警察による武力行使と不正行為に関する新たなデータベース“Police Records Access Project database”の公開について紹介されています。

カリフォルニア州からの資金提供を受けて、カリフォルニア大学バークレー校とスタンフォード大学が構築したデータベースであり、ロサンゼルス・タイムズ紙やサンフランシスコ・クロニクル紙等の複数の報道機関によりオンラインで一般公開されています。

公開時点では、警察による銃撃事件を含む約1万2,000件の事件の記録が収録されており、データベース内の全ての記録は、カリフォルニア州の公的記録に関する法律に基づき編集された後、法執行機関によって公開されたものとあります。

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九州大学附属図書館、絵図・古地図・廣瀬文庫本『筑前名所図会』等を「九大コレクション」で公開

2025年7月28日、九州大学附属図書館は、昨年度までにデジタル化した絵図・古地図約80点をデジタルアーカイブ「九大コレクション」で公開しました。

今回公開した資料には、廣瀬文庫本『筑前名所図会』等の福岡・九州の絵図・古地図を中心に、様々な時代の世界観・蝦夷地観を反映した世界図や蝦夷図も含まれるとしています。

絵図・古地図及び廣瀬文庫本『筑前名所図会』等をデジタル公開しました(九州大学附属図書館, 2025/7/28)
https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/news/102387

参考:
九州大学附属図書館、台湾国家図書館との協同プロジェクトによりデジタル化した漢籍240冊の画像を公開 [2025年05月20日]
https://current.ndl.go.jp/car/252852

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【イベント】国際子ども図書館、上野アートクロスブックフェア2025講演会「クロスする表現:アートの革新、絵本の挑戦」(9/7・東京都)

2025年9月7日、国立国会図書館(NDL)国際子ども図書館において、東京藝術大学附属図書館との共催により、上野アートクロスブックフェア2025講演会「クロスする表現:アートの革新、絵本の挑戦」が開催されます。

20世紀初頭から現代までの革新的なアートと絵本との接点を探る講演会で、講師は、うらわ美術館(埼玉県)学芸員の山田志麻子氏です。

対象は中学生以上で、参加費は無料ですが、事前の申込み(先着順)が必要です。

講演会「クロスする表現:アートの革新、絵本の挑戦」(国際子ども図書館)
https://www.kodomo.go.jp/event/event/event2025-14.html

【三館同時開催イベント】上野アートクロス・ブックフェア2025(東京藝術大学附属図書館, 2025/8/6)
https://www.lib.geidai.ac.jp/news/detail.php?article=49

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