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昨日 — 2025年11月4日

欧州のCRAFT-OAプロジェクト、ダイヤモンドオープンアクセスジャーナルのレジストリサービス“Diamond Discovery Hub”を公開

欧州におけるダイヤモンドオープンアクセス(OA)の推進を目的としたプロジェクトCRAFT-OAが、ダイヤモンドOAジャーナルのレジストリサービス“Diamond Discovery Hub”(DDH)を公開しました。

2025年10月6日から8日まで、ドイツのゲッティンゲン大学で開催されたCRAFT-OA主催の会議“Crafting the Future of Diamond Open Access: Technical, Social & Political Perspectives of Scholarly Publishing”において、正式に立ち上げが発表されたものです。DDHでは、一定の基準を満たしたジャーナルのデータを集約して提供することで、ダイヤモンドOAジャーナルの認知度や発見可能性を向上させることを目的としているとあります。

‪@craft-oa.bsky.social‬(Bluesky, 2025/10/7)
https://bsky.app/profile/craft-oa.bsky.social/post/3m2lprfwsjc2i‬‬‬

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【イベント】日本図書館情報学会第73回研究大会(12/13-14・京都府)

2025年12月13日と14日に、日本図書館情報学会第73回研究大会が、同志社大学新町キャンパス(京都市)において開催されます。

13日には研究発表、14日には研究発表、会員集会が行われるほか、「図書館情報学と他領域との共同研究の可能性:連携・協働の実際」をテーマとするシンポジウムが開催されます。

参加費は正会員、学生会員及び非会員の学生は無料、非会員は4,000円です。参加に当たっては事前の申込みが必要です。なお、シンポジウムは一般公開され、非会員も無料で参加可能です(事前申込み不要)。

第73回研究大会開催概要(日本図書館情報学会)
https://jslis.jp/events/annual-conference/

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国文学研究資料館(国文研)の「国書データベース」、「J-DAC」との連携を開始:「オンライン版近代文学作家自筆資料集」の一部データベースの書誌情報が検索可能に

2025年10月30日、大学共同利用機関法人人間文化研究機構国文学研究資料館(国文研)は、「国書データベース」と丸善雄松堂株式会社が運営する人文社会系史資料のオンライン配信プラットフォーム「J-DAC」との連携を開始したことを発表しました。

これにより、J-DACの「オンライン版近代文学作家自筆資料集」中の以下のデータベースの書誌情報が「国書データベース」上で検索可能となりました。

・虚子記念文学館所蔵資料
・二松学舎大学所蔵 横溝正史旧蔵資料
・江戸川乱歩『貼雑年譜』

「国書データベース」とJ-DAC「オンライン版近代文学作家自筆資料集」(丸善雄松堂株式会社)との連携について(国文研, 2025/10/30)
https://www.nijl.ac.jp/news/8867/

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スペインの大学・科学図書館ネットワーク(REBIUN)、スペインの大学の学術成果を世界地図上で視覚化できるポータルサイト“GeoREBIUN”を公開

2025年10月20日、スペインの大学・科学図書館ネットワーク(REBIUN)が、スペインの大学の学術成果を世界地図上で視覚化できるポータルサイト“GeoREBIUN”の公開を発表しました。

GeoREBIUNは、各大学がリポジトリで公開している論文や報告書などに付与されている発信地・関連地といった地理位置情報を地図上に表示し、スペインの大学の学術成果がどの地域・国・都市に影響を与えているか、あるいはどこから発信されているかなどを、地理空間的視点から捉えることができるようになっています。

ポータルでは、コンテンツの検索・フィルタリング機能が利用できるほか、コンテンツリストや参加大学の研究成果に関する統計等も取得することができます。ポータル公開時では、8大学が参加しています。

Lanzamos GeoREBIUN(REBIUN, 2025/10/20)
https://www.rebiun.org/noticias/2025/lanzamos-georebiun

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早稲田大学図書館、2025年11月26日から図書館資料電子送信サービスの試行を開始

2025年10月24日、早稲田大学図書館が、図書館資料電子送信サービス(Electronic Document Delivery Service:e-DDS)の試行開始に関するお知らせをウェブサイトに掲載しました。

同サービスは、同館所蔵の資料の一部分をPDFファイルで提供するもので、利用者が著作権法第31条第5項に基づく補償金を負担します。試行は11月26日に開始されます。

利用対象者は、早稲田大学に所属する常勤教職員・大学院生で同館の利用資格があり、利用規約に同意した人で、利用目的は「調査研究」に限られるとあります。

図書館資料電子送信サービス(e-DDS)【2025年11月26日より試行開始予定】(早稲田大学図書館, 2025/10/24)
https://www.waseda.jp/library/news/2025/10/24/26206/

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米国物理学協会の出版部門(AIP Publishing)、“Subscribe to Open”の試行プログラムを2025年末で打ち切ると発表

2025年10月30日、米国物理学協会の出版部門(AIP Publishing)が“Subscribe to Open”(S2O)の試行プログラムを2025年末で打ち切ることを発表しました。

S2Oは年間購読収入を基に、年単位で学術誌をオープンアクセス(OA)に転換する出版モデルです。一定数以上の機関が購読契約を行い、購読収入が十分な額に達した場合に、その年に刊行される当該誌の巻号がOAとして公開されます。AIP Publishingでは2024年から、“Journal of Applied Physics”と“Physics of Plasmas”の2誌で試行的に導入していました。

打ち切りの理由としては、S2O、“Read and Publish”契約等の複数のモデルを並行して維持するのは、著者と図書館の双方にとって負担であり、持続可能ではないと判断したこと、一部機関の購読中止等もあり、運用コストが増大する中、ジャーナルの今後の成長に向けた収益確保の見通しが立たなかったこと等が述べられています。

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人文学オープンデータ共同利用センター、「つくしチャット」の正式版を公開:「AIの支援を受けながら日本古典籍を読む」ことを可能とするサービス

2025年10月30日、大学共同利用機関法人情報・システム研究機構 データサイエンス共同利用基盤施設 人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)が「つくしチャット」の正式版を公開しました。

「つくしチャット」は、IIIF準拠の画像ビューワーであるIIIF Curation Viewerを拡張した“IIIF Tsukushi Viewer”の生成AIチャット機能を活用することで、「AIの支援を受けながら日本古典籍を読む」ことを可能とするサービスとあります。

ニュース(CODH)
https://codh.rois.ac.jp/news/#2025
※2025年10月30日付けでお知らせが掲載されています。

@rois_codh(CODH, 2025/10/30)
https://x.com/rois_codh/status/1983743929028878736

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一昨日以前

中央大学多摩キャンパス中央図書館、企画展示「三大ケルト装飾写本と19世紀英国の美しい書物―装飾写本の水脈をめぐって―」を開催

2025年11月1日から12月4日まで、中央大学多摩キャンパス中央図書館(東京都八王子市)において企画展示「三大ケルト装飾写本と19世紀英国の美しい書物―装飾写本の水脈をめぐって―」が開催されます。

中央大学図書館は、19世紀英国の「美しい書物」の収集に力を入れてきたとあります。今回、「世界で最も美しい本」とも言われる『ケルズの書』を含めたいわゆる「三大ケルト装飾写本」のファクシミリ版を全て揃えることができたことを受け、同館及び「ケルト」にまつわる研究が行われてきた同大学人文科学研究所の所蔵資料から、ケルトにまつわる装飾や挿絵の美しい書物が展示されます。誰でも観覧可能とあります。

企画展示「三大ケルト装飾写本と19世紀英国の美しい書物―装飾写本の水脈をめぐって―」を開催いたします(中央大学図書館)
https://www.chuo-u.ac.jp/library/event/2025/10/82864/

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Springer Nature社、2025年ノーベル賞受賞者の出版物をまとめた特設サイトを公開

2025年10月17日、Springer Nature社が、2025年ノーベル賞受賞者による出版物をまとめた特設サイト“Congratulations 2025 Nobel Prize Laureates”を公開したと発表しました。

このサイトでは、2025年ノーベル生理学・医学賞、物理学賞、化学賞、経済学賞の受賞者による、同社から出版されたジャーナル記事や書籍の章がまとめられています。オープンアクセス(OA)の論文は、恒常的に無料で利用できます。

Congratulations to the 2025 Nobel Prize Laureates(Springer Nature, 2025/10/17)
https://group.springernature.com/gp/group/media/press-releases/2025-nobel-prize-laureates/27820870

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Elsevier社、オープンアクセス出版における地理的価格設定の対象となるジャーナルを拡大

2025年10月22日、Elsevier社が、低・中所得国向けにオープンアクセス(OA)出版の論文掲載費用(APC)を低く設定する、地理的価格設定(Geographical Pricing for Open Access:GPOA)の対象となるジャーナルを拡大すると発表しました。

2024年に実施されたパイロットプログラムの成功を受けたもので、新たにゴールドOAの150誌が追加され、計約300誌が対象となるとあります。発表によると、GPOAのパイロットプログラムの開始以来、100か国以上の低・中所得国の著者による1万9,000件以上の論文が、対象のジャーナルに掲載されたとあります。

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日本図書館協会(JLA)多文化サービス委員会、「多文化サービス実態調査2025」を実施

2025年10月28日、日本図書館協会(JLA)多文化サービス委員会が、「多文化サービス実態調査2025」の実施に関するお知らせをウェブサイトに掲載しました。

図書館における多文化サービスの実態を把握するために実施されるもので、今回の調査は、1988年、1998年、2015年に続く第4回目の全国調査です。

調査対象は、公立図書館(都道府県立及び区市町村立図書館(中央館及び分館))及び大学図書館(大学/短期大学/高等専門学校の附属図書館)で、回答期間は2025年11月1日から12月31日です。

調査結果は、『図書館雑誌』及びJLA多文化サービス委員会のウェブサイトに掲載される予定とあります。

多文化サービス実態調査2025(JLA多文化サービス委員会, 2025/10/28)
https://sites.google.com/view/tabunkatyosa/

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京都市図書館、令和7年度読書週間記念事業の一環として京都市図書館コレクションカード(図書館コレカ)を配布

2025年10月27日から11月9日まで、京都市図書館が、令和7年度読書週間記念事業の一環として京都市図書館コレクションカード(図書館コレカ)を配布しています。

図書館コレカは全部で18種類あり、各図書館の情報のほか、各館公式キャラクター情報等が掲載されています。また、図書館ウェブサイトや京都市図書館電子書籍サービスにアクセスできる二次元コードも付されています。

図書館コレカの配布方法は各館によって異なり、無くなり次第終了とあります。

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スペイン文化省、スペインにおける文化的習慣と実践に関する調査(2024-2025)の報告書を公開

2025年10月8日、スペイン文化省が、スペインにおける文化的習慣と実践に関する調査(Encuesta de Hábitos y Prácticas Culturales en España)の2024-2025年版の報告書を公開しました。

調査は、スペインにおける文化的習慣と実践に関する主要指標の推移を評価・分析することを目的として、近年は3年ごとに実施されています。今回は、2024年3月から2025年2月にかけて、15歳以上の1万6,000人を対象にアンケート調査が実施されました。

調査結果の中では、図書館を訪れた又はインターネット経由でアクセスした人が28.6%であったこと、過去1年で1冊以上本を読んだ人が64.9%(うち60.8%は紙の書籍、29.8%は電子書籍又はオーディオブック)であったことなどが紹介されています。また、博物館、アートギャラリー等を訪れた人は47.6%で、調査が開始されて以来の最高値となるなど、文化活動への参加者の増加が報告されています。

3章「読書と図書館」では、読書の傾向や図書館の利用に関する調査結果の詳細が示されています。

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信州大学附属図書館で、信州大学総合博物館創設準備企画展「信州大学のお宝公開」が開催

2025年10月31日から2026年1月14日まで、信州大学附属図書館中央図書館(長野県松本市)において、信州大学総合博物館創設準備企画展「信州大学のお宝公開」が開催されます。

附属図書館を含む同大学の7施設で構成される、信州大学総合博物館準備会が主催するものです。

同大学では、「信州大学改革実行プラン inGEAR 2025-2027」において、大学の歴史や教育・研究資料を未来に継承し、学内文化施設をバーチャルに統合する“信州大学総合博物館”のホームページ上での運用を開始し、新たな「知の創出」を促すとしています。本企画展では、その準備企画として博物館を構成することが想定される施設を中心に、大学の所蔵する重要な資料を公開するとあります。

信州大学総合博物館創設準備企画展「信州大学のお宝公開」のご案内(信州大学附属図書館, 2025/10/29)
https://www.shinshu-u.ac.jp/institution/library/news/2025/10/post-85.html

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電子出版制作・流通協議会(電流協)、「電子図書館(電子書籍サービス)導入図書館(2025年10月01日)」を公表

2025年10月30日、電子出版制作・流通協議会(電流協)が、「電子図書館(電子書籍サービス)導入図書館(2025年10月01日)」を公表しました。

前回2025年7月1日時点と比べ、実施自治体は10増加し610自治体、電子図書館(電子書籍サービス)は10増加し481館となっています。

News(電流協)
https://aebs.or.jp/
※2025年10月30日付けで「電子図書館(電子書籍サービス)導入図書館(2025年10月01日)」とあります。

「電流協、電子図書館サービスを導入している公共図書館情報を更新」 [PDF:2ページ]
https://aebs.or.jp/pdf/E-library_Introduction_press_release20251030.pdf

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大学図書館のリサーチガイドが学生の情報リテラシー能力向上にもたらす効果に関する文献レビュー(文献紹介)

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)刊行のオープンアクセス誌“College & Research Libraries”(C&RL)の86巻5号に、大学図書館のリサーチガイドが学生の情報リテラシー能力向上にもたらす効果に関するレビュー記事“Effectiveness of Academic Library Research Guides for Building College Students’ Information Literacy Skills: A Scoping Review”が掲載されています。著者は、米・ネブラスカ大学リンカーン校のErica Lynn DeFrain氏等です。

記事では、リサーチガイドが学生の情報リテラシー能力向上にもたらす効果に関する61件の論文をレビューした結果等がまとめられています。主な調査結果として、多くの研究において、学生がリサーチガイドに対して肯定的な認識を持つことが示された一方、その調査手法に透明性を欠いている、成果に関する評価枠組みが明確でないといった課題も抱えていたこと等が挙げられています。

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IFLA Journalの2025年10月号が刊行:図書館分野においてAIがもたらす変革を特集

2025年10月1日付けで、国際図書館連盟(IFLA)が刊行する“IFLA Journal”の51巻3号(2025年10月)が公開されました。人工知能(AI)がもたらす、図書館分野における変革(Artificial Intelligence (AI): Transforming Global Librarianship)を特集しています。

図書館サービス、情報リテラシー、政策、そして専門職の実践等の変革にAIがどのように関与しているか等を検証・議論する18記事が掲載されています。

Out Now: October 2025 issue of IFLA Journal – Special Issue on Artificial Intelligence (AI): Transforming Global Librarianship(IFLA、2025/9/26)
https://www.ifla.org/news/out-now-october-2025-issue-of-ifla-journal/

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全国47都道府県の公共図書館員が選ぶ“地元を代表する一冊”が集う文学賞「本の甲子園」の開催が発表される

2025年10月24日、新たな文学賞「本の甲子園」の開催が発表されました。発起人である作家の今村翔吾氏が、第27回図書館総合展の講演会において発表しました。

「本の甲子園」は、全国47都道府県の公共図書館員が選ぶ“地元を代表する一冊”が集う文学賞とあります。NDC分類913.6(日本の小説)に属する、地元作家による作品を対象とし、各都道府県の図書館員の投票により代表となる1冊が選ばれます。その後、各都道府県で選ばれた計47冊の中から、トーナメント戦により1冊が選ばれるとあります。47都道府県の頂点に輝く1冊は、2026年10月に決定されます。大会を通して、読書文化の新たな広がりや地域との関わりを生み出すことを目指すとしています。

選考委員(作品の選考や投票を行う図書館員)とエントリー作家の募集が行われています。応募期間は、2025年10月24日から12月31日までです。

@honno_koshien(X, 2025/10/24)
https://x.com/honno_koshien/status/1981566641772310563

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米・ネブラスカ大学、図書館主導のプログラムにより無料・低価格教材の利用が拡大:学生に数百万ドルの節約効果

2025年10月8日付けで、米・ネブラスカ大学リンカーン校が、同大学図書館が主導するプログラム“Libraries Course Materials”を紹介する記事をウェブサイトに掲載しました。

このプログラムでは、学生は図書館の蔵書から教科書やその他の教材にアクセスすることが可能であり、ユーザーライセンス無制限の電子書籍も利用できるとあります。これまでに学生にもたらした節約効果は、総額300万ドル以上に上るとされます。

また、このプログラムの拡大の可能性を探るために同大学図書館が実施しているパイロット調査の紹介もなされており、これまで同プログラムを利用していなかった27の講義のうち、24の講義では、図書館が支援するリソースに切り替えることで学生の負担を軽減できる可能性があると分かったことなどが述べられています。

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researchmap、「論文等研究業績の即時オープンアクセス(OA)」に対応するための改修を2026年度リリース予定

2025年10月10日、科学技術振興機構(JST)が提供する研究者情報のデータベース「researchmap」について、「論文等研究業績の即時オープンアクセス(OA)」に対応するための改修が2026年度リリース予定で進められていることが発表されました。

改修の概要として、「即時OA関係項目の追加」「根拠データ、研究データへの対応」「DOIの利用拡大」等が挙げられています。

2026年度リリース予定「論文等研究業績の即時オープンアクセス対応の改修」について(researchmap, 2025/10/10)
https://researchmap.jp/blogs/blog_entries/view/515443/97f1a38b420fbe3860e2c438796002c2

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