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一般社団法人日本出版インフラセンター雑誌コード管理センター、「雑誌コード/定期刊行物JANコード 登録とソースマーキングの運用の手引き」2025年版を公開

2025年8月1日、一般社団法人日本出版インフラセンター(JPO)雑誌コード管理センターが、「雑誌コード/定期刊行物JANコード 登録とソースマーキングの運用の手引き」2025年版をウェブサイト上で公開しました。

定期刊行物JANコードの運用変更に伴い、従来の運用の手引きを改訂したものです。あわせて、「雑誌コード使用規約」「定期刊行物JANコード使用規約」も改定されたとあります。

トピックス(JPO)
https://jpo.or.jp/topics/
※2025年8月1日付けで「(重要なお知らせ)雑誌コード管理センター「運用の手引き」改訂のご案内」とあります。

(重要なお知らせ)雑誌コード管理センター「運用の手引き」改訂のご案内(JPO)
https://jpo.or.jp/topics/2025/08/250801.html

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埼玉県立図書館、「図書館資料複製データメール送信サービス」を開始

2025年7月31日、埼玉県立図書館が、同館の所蔵資料を複製したPDFデータをメールで受け取ることができる「図書館資料複製データメール送信サービス」を開始しました。

対象資料は、著作権保護期間が終了した資料及び国等が発行した周知目的の資料です。なお、現在は著作権保護期間が過ぎた資料等を送信対象としているため、著作権に関する補償金等は発生しないとあります。

図書館からのお知らせ(埼玉県立図書館)
https://www.lib.pref.saitama.jp/information/index.html
※2025年7月31日付けで「図書館資料複製データメール送信サービスの開始について」とあります。

図書館資料複製データメール送信サービスの開始について(埼玉県立図書館)
https://www.lib.pref.saitama.jp/information/2025/07/post-219.html

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米・Digital Promise、高等教育における生成AIに関する研究の一覧表を公表:300件以上の研究情報を収録

2025年7月31日、あらゆる学習者の機会拡大を目指してグローバルに活動する米国の非営利組織Digital Promiseが、高等教育における生成AIに関する研究の一覧表“AI in Higher Education”を公表しました。

高等教育における生成AIの活用、影響、設計等を調査した300件以上の研究について、論文の書誌情報や要旨等が、一覧表としてまとめられています。

Surveying the AI Landscape: Emerging Patterns in Higher Education Research(Digital Promise, 2025/7/31)
https://digitalpromise.org/2025/07/31/surveying-the-ai-landscape-emerging-patterns-in-higher-education-research/

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静岡県立中央図書館、令和7年度子ども図書研究室講演会の動画をYouTubeで配信中

2025年7月29日から10月31日まで、静岡県立中央図書館が、7月15日に開催した令和7年度子ども図書研究室講演会「豊かな心を育む絵本の世界」の動画をYouTubeで配信しています。

講師は、瀧薫氏(社会福祉法人子どものアトリエ理事長、大阪芸術大学短期大学部教授)です。

子どもの発達に沿った絵本の選び方や、わらべうた、21世紀型スキル(コミュニケーションスキルや情報リテラシーなど、変化の激しい現代社会を生きる上で必要なスキル)として大切にしたいことなどを、絵本をキーワードにわかりやすく説明するとあります。

令和7年度子ども図書研究室講演会の動画配信について(静岡県立中央図書館, 2025/7/29)
https://www.tosyokan.pref.shizuoka.jp/contents/7_4.html

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ORCIDとその他の研究者識別子との連携:選択ではなく組み合わせの推奨(文献紹介)

2025年6月25日、ORCIDとその他の研究者識別子との連携に関する事例研究がリポジトリZenodoで公開されました。執筆者は、学術コミュニケーション等に関するコンサルティングを専門とする英国の団体MoreBrains CooperativeのJosh Brown氏とAlice Meadows氏です。

記事では、研究者識別子の事例として、国別、研究分野別、サービス提供機関等による独自のもの(Clarivate社のResearcherID等)を挙げて考察を行い、それらの識別子と国際的な識別システムであるORCIDとの連携の有効性を説いています。また、ORCIDとその他の研究者識別子とのより良い連携協力を促進するため、次の取組を提言しています。

・ORCIDが、国別や研究分野別の識別子提供機関と積極的に連携すること
・ORCIDが、他の研究者識別子と連携し、統合の改善を図ること
・研究者識別子の提供機関が、ORCIDレコード内の信頼マーカー(ORCIDに加盟している研究機関、出版者等が追加する、研究者の所属、資金提供、出版物などに関する検証済みの情報)の存在感を高めること

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松本市あがたの森図書館、「戦後80年、今、平和を考える」本の平和リレー・図書展を開催中

2025年7月15日から8月17日まで、松本市あがたの森図書館(長野県)において「戦後80年、今、平和を考える」本の平和リレー・図書展が開催されています。

本の平和リレー・図書展は、2025年が戦後80年に当たり、また世界各地で紛争が起きて世界情勢が緊迫度を増している今、平和のために何をしなければならないかを考えてもらうきっかけとしてもらうために企画されたとあります。本の平和リレーでは、専用のコーナーに設置された平和に関する本を借りた人が、自分のおすすめ本を置いて、本のリレーがつながっていくとあります。

あがたの森図書館『「戦後80年、今、平和を考える」本の平和リレー・図書展』(松本市図書館, 2025/7/15)
https://www.lib.city.matsumoto.lg.jp/0000000815.html

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「こども本の森 松山」が開館

2025年7月28日、「こども本の森 松山」が開館しました。

「こども本の森 松山」は、2007年に開館した愛媛県松山市の「坂の上の雲ミュージアム」の2階に増築された子ども向けの図書室です。坂の上の雲ミュージアムを設計した建築家の安藤忠雄氏により寄付されました。

絵本や物語を中心に4,000冊以上が配架されています。ミュージアムとの一体性や、俳句やことば文化などの松山らしさを意識し、「21世紀を生きる私たちの本棚」「歴史はつながる」「松山から世界へ」など、九つのテーマで分類されているとあります。

予約システムによる入室が実施され、利用時間枠ごとの完全入替制とあります。

こども本の森 松山
https://kodomohonnomori-matsuyama.jp/

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青空文庫の文学作品群を対象とした対話型AIシステム「Humanitext Aozora」が公開

2025年7月21日、名古屋大学デジタル人文社会科学研究推進センターのウェブサイトにおいて、Humanitextプロジェクトによる、青空文庫の文学作品群を対象とした対話型AIシステム「Humanitext Aozora」の公開が発表されました。

Humanitextプロジェクトは、同センターの岩田直也准教授、桜美林大学の田中一孝准教授、東京大学の小川潤助教によるプロジェクトです。「Humanitext Aozora」は、青空文庫の膨大なテキストデータに対し、大規模言語モデル(LLM)と検索拡張生成(RAG)技術を組み合わせたシステムで、利用者は自然な対話を通じて、作品の深い内容理解や、複数の作品を横断するテーマの探求を手軽に行うことができるとあります。Humanitext Aozoraの主な特徴として、高度な検索機能と、利用者の目的に合わせた四つの対話モードが挙げられています。

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文部科学省、令和6年度社会教育調査の中間報告を公表

2025年7月30日、文部科学省が令和6年度社会教育調査の中間報告を公表しました。

同調査は、社会教育行政に必要な社会教育に関する基本的事項を明らかにすることを目的として、おおむね3年ごとに実施されています。調査項目は、都道府県・市町村の社会教育関係事業の実施状況及び社会教育関係施設の状況(職員数、施設・設備状況、事業実施状況、利用状況等)です。

発表では、調査の主な結果として以下の点等が挙げられています。

・公民館や青少年教育施設、社会体育施設等の施設数は減少傾向にある中、前回(令和3年度)調査から図書館、博物館、生涯学習センターは増加しており、過去最多。
・公民館の指導系職員の総数は減少している一方、図書館の司書、博物館及び博物館類似施設の学芸員のほか、社会体育施設、劇場・音楽堂等、生涯学習センターの指導系職員の総数は増加しており、過去最多。
・令和5年度間における図書館の国民1人当たり貸出冊数及び貸出回数は、前回調査と比較して増加。

なお、確定値は2026年3月に公表予定とあります。

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2025年米国図書館協会(ALA)年次大会まとめ(記事紹介)

2025年7月23日付けで、米国図書館協会(ALA)が刊行するAmerican Libraries誌に、2025年ALA年次大会に関する記事が掲載されています。

2025年の年次大会は6月26日から30日までフィラデルフィアで開催されました。大会には1万4,292人が登録し、反検閲の取組、資金削減、その他図書館の存亡に関わる問題等に焦点を当てた議論などが行われたとあります。

米国議会図書館(LC)を解任されたヘイデン(Carla D. Hayden)氏(アンドリュー・W・メロン財団シニアフェロー)とニューベリー賞受賞作家・Kwame Alexander氏による対談を含む、大会の様子が紹介されています。

2025 Annual Conference Wrap-Up(ALA, 2025/7/23)
https://americanlibrariesmagazine.org/2025/07/23/2025-annual-conference-wrap-up/

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日本国際児童図書評議会(JBBY)、ブックガイド「おすすめ!日本と世界の子どもの本」の2025年版が完成したと発表:ウェブサイト上で公開中

2025年7月23日、日本国際児童図書評議会(JBBY)がブックガイド「おすすめ!日本と世界の子どもの本」の2025年版が完成したと発表しました。

2025年から、海外に紹介したい日本の子どもの本を紹介する「おすすめ!日本の子どもの本」と日本の読者に読んでほしい翻訳作品を紹介する「おすすめ!世界の子どもの本」を合冊し、年1回発行することにしたとあります。JBBYのウェブサイト上でPDF版が公開されています。

2025年版「おすすめ!日本と世界の子どもの本」ができました(JBBY, 2025/7/23)
https://jbby.org/news/domes-news/post-23865

ブックリスト(JBBY)
https://jbby.org/booklist

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東洋経済新報社とモルフォAIソリューションズ、『会社四季報』の1936年創刊号から1985年までの記事をテキスト化

2025年7月31日、株式会社東洋経済新報社と株式会社モルフォAIソリューションズが、『会社四季報』の1936年創刊号から1985年までの記事を光学的文字認識(OCR)でテキスト化したと発表しました。

これにより、これまでテキストデータとして入手が困難であった、戦前期からバブル期までの『会社四季報』の記事がテキストデータとして利用可能になったとしています。

AI-OCR技術で、1936年の創刊号からの『会社四季報』未電子化の過去記事をデジタル化(東洋経済新報社, 2025/7/31)
https://corp.toyokeizai.net/news/.assets/20250731.pdf

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県立長野図書館、戦後80年特別企画「読ませなかったもの と 読ませたかったもの―戦時下における『読書指導』を通して『知る自由』を考える」を開催中

2025年7月26日から9月25日まで、県立長野図書館(長野市)において、戦後80年特別企画「読ませなかったもの と 読ませたかったもの―戦時下における『読書指導』を通して『知る自由』を考える」が開催されています。

1937(昭和12)年の日中戦争勃発以降、言論や思想の統制が強まっていく中で各府県の中央図書館が国の挙国一致の方針に従って展開した「読書指導」をテーマとする展示です。特に、県立長野図書館(長野県中央図書館)が展開した「読書資料」について、同館の資料を基に、戦時期に国や図書館が読ませようとしたものは何か、どのように「読ませたかった」のかを紐解きながら、「知る自由」について考えるとしています。

同企画展示の関係資料は、同館が運営する地域情報資源のポータルサイト「信州デジタルコモンズ」で公開されるとあります。また、同館の戦後70年特別企画「発禁 1925-1944:戦時体制下の図書館と知る自由」で用いられた検閲関係資料やパネル等も展示されています。

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福島県立図書館、2025年3月31日までの「地元新聞にみる原発関連 見出し一覧」を発行

2025年7月25日、福島県立図書館(福島市)が、2025年3月31日までの「地元新聞にみる原発関連 見出し一覧」を公開しました。

2011年3月11日から2025年3月31日までの、福島民報及び福島民友の原発関連記事の見出し一覧が公開されています。自治体別の見出し一覧のほか、「風評」や「損害賠償」に関する見出し一覧も掲載されています。

『地元新聞にみる原発関連 見出し一覧』を発行しました(福島県立図書館, 2025/7/24)
https://www.library.fcs.ed.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=journal_view_main_detail&post_id=1795&comment_flag=1&block_id=730#_730

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英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)、加盟館におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の進捗状況に関する調査結果を公開

2025年7月10日付けで、英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)が、加盟館におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の進捗状況に関する調査結果をリポジトリZenodo上で公開しました。

RLUKの発表によると、同調査は2023年夏から秋にかけて実施され、加盟館の約半数が参加しました。結果の分析に当たっては生成AIサービスChatGPTが活用されたとあります。

Revisiting the RLUK Digital Shift Maturity Survey: Reflections on the Use of ChatGPT 4o(RLUK)
https://www.rluk.ac.uk/revisiting-the-rluk-digital-shift-maturity-survey-reflections-on-the-use-of-chatgpt-4o/

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HathiTrust、デジタル化資料のメタデータ等から成るデータセット“Extracted Features”のバージョン2.5を公開

2025年7月24日、米国の大学図書館等による共同リポジトリ事業であるHathiTrustが、デジタル化資料のメタデータ等から成るデータセット“Extracted Features”のバージョン2.5を公開しました。

同データセットは、HathiTrust Digital Library上のデジタル化資料約1,870万件分のメタデータや、資料の各ページに含まれる語数、行数、品詞等に関する定量的な情報を提供するものです。バージョン2.5では、2020年に公開されたバージョン2.0以来の大規模な更新が行われたとあります。

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Delta Think社、米国政府による研究資金削減の影響に関する世界規模の調査結果を公表

2025年7月24日、学術研究分野のコンサルタント企業であるDelta Think社が、米国政府による研究資金削減の影響に関する調査結果を発表しました。

Delta Think社では、2025年春に、27の学術団体等と協力し、米国政府による研究資金削減の影響の把握に向けた、研究者を対象とする世界規模の調査を実施しました。135か国から1万3,000人以上が回答したとあります。

調査結果として、特に米国を拠点とする研究者は強い懸念を示しており、その62%が、今後1~2年間で自身の論文発表件数が減少すると予想しており、その理由として政策や資金面の課題を挙げているとしています。また、国際的に活躍する研究者は、米国を拠点とする学術誌から距離を置く意向を示しており、その50%が、論文を米国以外の学術誌に投稿することが重要であるとしていることなどが紹介されています。

Delta Think社は、2025年10月と11月にフォローアップ調査を行う予定であるとしています。

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国⽂学研究資料館(国文研)、藤村記念館所蔵の『夜明け前』の直筆原稿をデジタル化し「国書データベース」で公開

2025年7月25日、大学共同利用機関法人人間文化研究機構国文学研究資料館(国文研)が、島崎藤村(1872-1943)の『夜明け前』の直筆原稿をデジタル化し、「国書データベース」で公開したと発表しました。

⼀般財団法人藤村記念郷・藤村記念館(岐阜県中津川市)が所蔵する『夜明け前』の直筆原稿(37点、計3,055枚)がデジタル化され、公開されています。

国⽂学研究資料館が藤村記念館(馬籠)所蔵島崎藤村「夜明け前」直筆原稿の画像デジタル公開 近代⽂学史上の重要歴史長篇 [PDF:3ページ]
https://www.nijl.ac.jp/news/img/20250725_reliease.pdf

参考:
国文学研究資料館(国文研)、Web展示「和書のさまざま―RIN-NE」を公開 [2025年03月26日]
https://current.ndl.go.jp/car/244040

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国立国会図書館デジタルコレクションに新聞等5,300点を追加

2025年7月、国立国会図書館(NDL)は、国立国会図書館デジタルコレクションに図書、古典籍、新聞、官報、日本占領関係資料、他機関デジタル化資料約5,300点を追加しました。

古典籍及び他機関デジタル化資料のうち著作権の問題がない資料などは、インターネット公開で提供します。

今回追加した資料については、現時点では全文検索の対象とはなっていません。

新聞等約5,300点を「国立国会図書館デジタルコレクション」に追加しました(NDL, 2025/7/30)
https://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2025/250730_01.html

参考:
国立国会図書館デジタルコレクションに図書等約14万点を追加 [2025年06月27日]
https://current.ndl.go.jp/car/254879

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オープンアクセスのための国際的なアグリゲーションサービスCORE、発足から15年

2025年7月、オープンアクセスのための国際的なアグリゲーションサービスCORE(COnnecting Repositories)のブログに、発足15周年に関する記事が掲載されています。

COREは、2025年7月で発足から15年を迎えます。英国の小規模なプロジェクトとして開始されてから、10,000以上のリポジトリとジャーナルをサポートするグローバルな索引プラットフォームへと成長するまでの軌跡について、端的にまとめられています。

CORE at 15: Together Building Open Access, Unlocking Global Knowledge(CORE, 2025/7/10)
https://blog.core.ac.uk/2025/07/10/core-at-15-together-building-open-access-unlocking-global-knowledge/

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