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武雄市図書館・歴史資料館、企画展「戦後80年 遠ざかる記憶 未来へのバトン」を開催中

2025年8月2日から9月7日まで、武雄市図書館・歴史資料館(佐賀県)において令和7年度武雄市図書館・歴史資料館企画展「戦後80年 遠ざかる記憶 未来へのバトン」が開催されています。

武雄市では、新市史の編さん事業に伴い、戦争に関する資料についても広く提供を呼び掛けてきたとあります。展示では、戦後80年を契機に、地域で受け継がれてきた戦時資料が紹介されています。

8月17日、23日、9月6日にはギャラリートークも開催されます。8月17日のギャラリートークでは、資料提供者による資料の説明等が行われます。

戦後80年 遠ざかる記憶 未来へのバトン(武雄市図書館)
https://takeo.city-library.jp/event/Historical%20Museum%20special%20exhibition/entry-3308.html

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広島市公文書館、被爆80年企画展「「あの日」までの1年」を開催中

2025年7月22日から9月26日まで、広島市公文書館において被爆80年企画展「「あの日」までの1年」が開催されています。

原爆投下までの1年間に作成された文書や写真が展示されており、戦争末期の広島市と周辺町村の様子が紹介されています。

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椎葉村交流拠点施設Katerie及び椎葉村図書館「ぶん文Bun」、「かてりえ展~この土地に刻まれた、椎葉中学校寮生活の記憶~」を開催中:開館5周年

2025年7月18日から8月25日まで、椎葉村交流拠点施設Katerie(宮崎県)において「かてりえ展~この土地に刻まれた、椎葉中学校寮生活の記憶~」が開催されています。

椎葉村交流拠点施設Katerie及び同施設に入居する椎葉村図書館「ぶん文Bun」は、2025年7月18日に開館5周年を迎えました。5周年を迎えるに当たり、かつて同施設の場所にあった椎葉中学校寮での寮生活に関するインタビューが実施されました。展示では、これまでに収集されたインタビュー記録、写真、卒業アルバム、寮誌などが紹介されています。

「かてりえ展~この土地に刻まれた、椎葉中学校寮生活の記憶~」開催!(Katerie, 2025/7/18)https://katerie.jp/2025/07/18/%e3%80%8c%e3%81%8b%e3%81%a6%e3%82%8a%e3%81%88%e5%b1%95%e3%80%8d/

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八代市立図書館せんちょう分館、大雨による浸水被害のため臨時休館

2025年8月12日、八代市立図書館(熊本県)は、同館のせんちょう分館が大雨による浸水被害のため当面休館すると発表しました。

開館の見通しは立っておらず、返却ポストも利用できないとしています。

熊本県内では、8月10日から記録的大雨となっていました。

【せんちょう分館】当面の間 休館します(八代市立図書館, 2025/8/12)
https://www.yatsushiro-lib.jp/topics/2025/3428/

【図書館】臨時休館のお知らせ(八代市, 2025/8/12)
https://www.city.yatsushiro.lg.jp/kiji00324626/index.html

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世界経済フォーラム(WEF)、メディア情報リテラシーに関する報告書“Rethinking Media Literacy: A New Ecosystem Model for Information Integrity”を公表

2025年7月21日、スイス・ジュネーブに本部を置く非営利の国際団体である世界経済フォーラム(WEF)が、メディア情報リテラシーに関する報告書“Rethinking Media Literacy: A New Ecosystem Model for Information Integrity”をウェブサイト上で公表しました。

生成AI等の技術により偽情報が以前に増して複雑な課題となり、メディア情報リテラシーが重要な対応策となる中、報告書はメディア情報リテラシーのための取組を社会全体で進めるための枠組みを提示するものとあります。

Why media and information literacy are essential in the age of disinformation(World Economic Forum, 2025/7/21)
https://www.weforum.org/stories/2025/07/disinformation-media-and-information-literacy/

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科学技術・学術政策研究所(NISTEP)、「科学技術指標2025」と「科学研究のベンチマーキング2025」を公表

2025年8月8日、一般社団法人科学技術・学術政策研究所(NISTEP)が、科学技術活動を客観的・定量的データに基づき体系的に把握するための基礎資料「科学技術指標2025」を公表しました。

科学技術指標は、約160の指標で日本及び主要国の状況を表しています。

趣旨によると、日本は、研究開発費・研究者数が主要国(日米独仏英中韓の7か国)中第3位、論文数(分数カウント法)が世界第5位、特許(パテントファミリー)数が世界第1位でした。いずれも、科学技術指標2024と同じ順位です。

また、科学研究活動を論文に着目して分析した基礎資料「科学研究のベンチマーキング2025」も併せて公表されました。日本の国際共著論文数は長期的に増加している一方で、共著相手国としての存在感は低下傾向にあるとしています。ただし、東アジア・東南アジアの6か国・地域では存在感を保っているとあります。

「科学技術指標2025(調査資料-349)」及び「科学研究のベンチマーキング2025(調査資料-350)」を公開しました(NISTEP, 2025/8/8)
https://www.nistep.go.jp/archives/61221

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【イベント】情報科学技術協会(INFOSTA)、座談会「SLA最後の年次総会から考える―情報専門職が集う“場”のこれから」(9/17・東京都、オンライン)

2025年9月17日、一般社団法人情報科学技術協会(INFOSTA)が、特定非営利活動法人日本農学図書館協議会(JAALD)との共催により、座談会「SLA最後の年次総会から考える―情報専門職が集う“場”のこれから」を東京農業大学国際センター(東京都世田谷区)における会場参加及びオンラインで開催します。

イベントの趣旨として、存続が課題となっている米国専門図書館協会(SLA)の将来の方向性について議論が行われた2025年のSLA年次総会の報告を起点として、情報専門職が直面する国際的な潮流を見つめ直す機会とするとしています。

オンサイトでの参加費は2,000円、オンライン参加は無料です。いずれも、事前申込みが必要です。

<座談会>SLA最後の年次総会から考える―情報専門職が集う“場”のこれから(INFOSTA, 2025/8/8)
https://www.infosta.or.jp/seminars/semi20250917/

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フランス・文化省、文化財保護のための環境リスクマッピングの取組を紹介

2025年8月8日付けで、フランス・文化省(Ministère de la Culture)が、文化財保護のための環境リスクマッピングの取組について、ウェブサイト上で紹介しています。

文化関係者を支援するための取組で、気候変動に関連する課題に直面する中、リスク予測能力を強化し、予防措置を講じ、文化遺産を保護することが目的とされます。

具体例として、2025年に開始されたノルマンディーにおける試行プロジェクトでは、海岸線の後退や海水没のリスク等に関する環境データを遺産目録と相互参照し、作成された地図により、浸食や海面上昇の脅威にさらされている沿岸地域において、脆弱な遺産をより正確に特定することが可能となることが紹介されています。

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【イベント】ししょまろはん「没年調査ソンin京都 vol. 7」(8/30・京都府、オンライン)

2025年8月30日、京都府立図書館(京都市)の司書から成る自主学習グループ「ししょまろはん」の主催により、「没年調査ソンin京都 vol. 7」が京都府立図書館における会場参加とオンラインで開催されます。

「没年調査ソン」は、著作者の没年を調べる没年調査とマラソンを掛け合わせた造語で、短時間で集中してみんなで没年調査を行うことを表しています。

第7回の調査対象は「京都にゆかりの著作者」で、イントロダクションとして南波佐間望(国立国会図書館)が没年の調べ方について、また、德田恵里氏(大阪芸術大学特任准教授)が京都の人を調べるためのテクニックについて説明したのち、没年調査と結果発表が行われます。

参加には事前の申込みが必要です。

没年調査ソンin京都Vol.7を開催します!(ししょまろはんラボ, 2025/8/5)
https://libmaro.kyoto.jp/?p=1170

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経済協力開発機構(OECD)、人工知能(AI) に関する世界の公的な政策等の動向を把握するためのツール「GAIIN(Global AI Initiatives Navigator)」を公開

2025年7月10日、経済協力開発機構(OECD)は、人工知能(AI)に関する世界の公的な政策等の動向を把握するためのツール「GAIIN(Global AI Initiatives Navigator)」を公開したと発表しました。

GAIINは、OECDが運営する、AIに関するオンラインプラットフォームOECD.AIのデータベースを再設計・拡張したもので、新しい機能として次の点が挙げられています。

・情報量を拡大し、80以上の管轄区域及び国際組織の1,300以上の情報をカバー
・更新の迅速化、更新情報の提供
・フィルター、レイアウト、アクセシビリティの改善による直感的インターフェースの提供

Introducing GAIIN: The Global AI Initiatives Navigator(OECD, 2025/7/10)
https://oecd.ai/en/wonk/introducing-gaiin

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機関リポジトリへの研究成果の登録を呼び掛ける“Bring Out Your Dead!”コンペティション:オーストラリアの大学図書館の事例(文献紹介)

2025年8月4日付けで、国際図書館連盟(IFLA)が刊行する査読誌“IFLA Journal”に、オーストラリアのジェームズクック大学図書館におけるグリーンオープンアクセス(OA)の取組に焦点を当てた記事“Unlocking the repository: A strategy for increasing the uptake of green open access”が掲載されています。著者はジェームズクック大学図書館のJayshree Mamtora氏等です。

同館では、研究者による研究成果の機関リポジトリへの登録を促進するため、過去五年間に出版された非OA論文の著者最終稿を図書館に提出するよう研究者に呼び掛け、最も多く提出した者を表彰する“Bring Out Your Dead!”コンペティションを2024年に実施しました。

記事では、コンペティションの成果や意義、更なる発展に向けた課題等について報告されています。

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図書館情報学分野のジャーナルにおける生成AI利用に関する透明性の現状(文献紹介)

2025年7月31日付けで、Chinese American Librarians Association(CALA)が発行する図書館情報学分野の査読誌“International Journal of Librarianship”に、図書館情報学分野のジャーナルにおける生成AI利用に関する透明性の現状を調査した論文“AI in Scholarly Publishing: A Study on LIS Journals’ Guidelines and Policies”が掲載されています。著者は米・ヒューストン大学のWenli Gao氏等です。

図書館情報学分野のジャーナル45誌を対象として、出版ガイドラインやポリシーから論文の投稿、査読、編集における生成AIの利用に関する記述を調査し、出版者ごとの特徴やインパクトファクターとの関連等を分析しています。結果として、45誌中31誌が生成AIツールの利用に関する立場を示しており、透明性確保のため、生成AIを利用した際には論文で明示するよう義務付けていたこと等が示されています。

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ChatGPTは学術論文の撤回やその他の信頼性に関する懸念を考慮しているか(文献紹介)

2025年8月4日、学術コミュニケーションと出版に関する査読誌“Learned Publishing”の38巻4号に、ChatGPTは学術論文の撤回やその他の信頼性に関する懸念を考慮しているかについての論文“Does ChatGPT Ignore Article Retractions and Other Reliability Concerns?”が掲載されています。著者は、英・シェフィールド大学のMike Thelwall氏等です。

ChatGPT-4o miniを用いて、公開された学術論文の撤回やその他の懸念点を認識できるかどうかを試したところ、これらの情報は認識又は考慮されていないことが示されたとし、大規模言語モデルによって作成された文献要約には誤った情報が含まれている可能性があるため、ユーザーは注意する必要があると述べています。

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米国議会図書館(LC)、オフサイトの書庫に関するブログ記事を掲載

2025年8月11日付けで、米国議会図書館(LC)が、オフサイトの書庫に関するブログ記事を掲載しました。

同館はこの夏、1,000万点目の資料をオフサイトの書庫に移送するという節目を迎えます。記事では、LCの書庫施設の歴史を振り返るほか、オフサイト書庫へ移送する資料の選択、移送に係る一連の作業、資料請求への対応等について、具体的に紹介しています。

Ten Million Books… and Counting!(LC Blogs, 2025/8/11)
https://blogs.loc.gov/preservation/2025/08/ten-million-books-and-counting/

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ドイツ国立図書館、「戦略的コンパス(羅針盤)2035」に基づく行動規範を公表

2025年7月30日、ドイツ国立図書館(DNB)が、「戦略的コンパス(羅針盤)2035」(Strategischer Kompass 2035)に基づく行動規範を公表しました。

「日々の行動と計画のための共通の価値観」(Gemeinsame Werte für unser tägliches Handeln und Planen)というタイトルが付されており、DNBの日々の行動を信頼性、寛容性、倫理、法令順守と適合させるために策定したとあります。

DNB AKTUELL
https://www.dnb.de/DE/Home/home_node.html
※2025年7月30日付けで、“Deutsche Nationalbibliothek veröffentlicht Code of Conduct”とあります。

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ドイツ・リューベック音楽大学、ブラームスに関する資料を閲覧できるウェブサイト“Brahms-Portal”を公開

2025年8月1日、ドイツ・リューベック音楽大学が、作曲家のヨハネス・ブラームス(1833-1897)に関する資料を閲覧できるウェブサイト“Brahms-Portal”を公開しました。

公開時点で、同大学のブラームス研究所(Brahms-Institut)が所蔵する自筆の楽譜、書簡、写真等のデジタル化資料、約1万点以上が公開されているとあります。

The Brahms-Portal New Online Platform on Life and Work(Brahms-Institut an der Musikhochschule Lübeck)
https://www.brahms-institut.de/index.php?cID=1549

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