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昨日 — 2025年9月2日図書

フィンランド国立図書館、1954年までにフィンランドで発行された新聞のデジタル化を完了

2025年9月1日、フィンランド国立図書館が1954年までにフィンランドで発行された新聞のデジタル化を完了したと発表しました。

1939年までの新聞は、同館のウェブサイト“digi.kansalliskirjasto.fi”を通じて誰でも閲覧可能であり、1940年から1954年までのものも同国の納本図書館内の端末で閲覧可能としています。今後の目標としては、1960年までの新聞のデジタル化を進めるとしています。

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国文学研究資料館(国文研)と情報・システム研究機構(ROIS)、「大規模言語モデルの開発に関する覚書」を締結

2025年9月1日、大学共同利用機関法人人間文化研究機構国文学研究資料館(国文研)が、大学共同利用機関法人情報・システム研究機構(ROIS)と「大規模言語モデルの開発に関する覚書」を締結したと発表しました。

国文研では主に古典籍のテキストデータの提供等により、ROIS国立情報学研究所(NII)大規模言語モデル研究開発センター(LLMC)による大規模言語モデルの研究開発に協力するとしています。

情報・システム研究機構(ROIS)と「大規模言語モデルの開発に関する覚書」を締結しました。(国文研, 2025/9/1)
https://www.nijl.ac.jp/news/2025/09/58.html

TOPICS(国立情報学研究所 大規模言語モデル研究開発センター)
https://llmc.nii.ac.jp/topics/
※2025年9月1日付けで「国文学研究資料館と情報・システム研究機構(ROIS)が「大規模言語モデルの開発に関する覚書」を締結」とあります。

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【イベント】第27回図書館総合展 国立国会図書館主催フォーラム「NDLラボの公開ツールを使ってみよう!―NDL古典籍OCR-Liteや古典籍・近代自筆資料への全文検索が広げる資料探索の可能性―」(10/23・神奈川県)

2025年10月23日、国立国会図書館(NDL)は、パシフィコ横浜(横浜市)で行われる第27回図書館総合展において、フォーラム「NDLラボの公開ツールを使ってみよう!―NDL古典籍OCR-Liteや古典籍・近代自筆資料への全文検索が広げる資料探索の可能性―」を開催します。

本フォーラムでは、デジタル人文学のフィールドにおけるNDL古典籍OCR-Lite(動作環境を選ばない軽量版OCR)の活用事例を共有し、近代自筆資料等におけるNDLラボの公開する成果の活用可能性を検討することで、NDLの次世代サービスの次の一歩を考えていきます。主な内容は次のとおりです。

・報告「TEIガイドラインを通じたOCRテキストの利便性向上」
 永崎研宣氏(慶應義塾大学文学部教授、一般財団法人人文情報学研究所主席研究員)
・報告「NDL古典籍OCR-Liteを活用した近代自筆資料の構造化と可視化―森鴎外『抽斎年譜』を事例に―」
 村田祐菜(国立国会図書館電子情報部システム基盤課)
・報告「創作現場で、何が起こっていたのか?―自筆資料のデジタル探索―」
 多田蔵人氏(国文学研究資料館研究部准教授)
・パネルディスカッション「研究活動の今後の展望とOCR等次世代サービスへの期待」

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京都大学大学文書館、企画展「京都帝国大学の「戦争」」を開催中

2025年8月5日から10月5日まで、京都大学大学文書館による企画展「京都帝国大学の「戦争」」が、京都大学百周年時計台記念館(京都市)において開催されています。

戦時期の大学全体の動きや理科系・文科系の研究教育活動を通して、京都帝国大学と戦争との関わりについて、大学文書館所蔵の資料から紐解き、当時の国策としての戦争に向き合った大学の姿を改めて展示するとあります。

企画展「京都帝国大学の「戦争」」を開催します。(京都大学大学文書館, 2025/8/1)
https://kua1.archives.kyoto-u.ac.jp/ja/%e6%9c%aa%e5%88%86%e9%a1%9e/2183.html

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埼玉県立熊谷図書館、令和7年度第2回資料展「江戸の出版文化」を開催中:文化講座「江戸時代の本と本屋さん」も

2025年8月5日から9月23日まで、埼玉県立熊谷図書館(熊谷市)において令和7年度第2回資料展「江戸の出版文化」が開催されています。

「江戸の出版文化」をテーマに、江戸時代における本屋の役割及び出版文化に関する資料が展示されています。当時の本屋の幅広い仕事に関する図書、江戸時代に実際に読まれていた和本、埼玉県人による出版物が紹介されています。

9月23日には、松永瑠成氏(筑波大学特任助教)による文化講座「江戸時代の本と本屋さん」も開催されます。

【熊谷】資料展「江戸の出版文化」(埼玉県立図書館)
https://www.lib.pref.saitama.jp/event/exhibit/exhibit/post-354.html

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図書館員のスキルセットとAIのニーズ(文献紹介)

2025年8月22日付けで、Cataloging & Classification Quarterly誌にOA記事“The Librarian Skillset and the Needs of Artificial Intelligence”が掲載されました。著者は、Elsevier Discovery LabのCorey Harper氏等です。

あらゆる分野でAI関連の新たな業務が生まれている今日、図書館員の能力と密接に関連する新たなスキルの重要性が認識されるようになってきたとあります。図書館員のスキルが特に重要になってくるAI関連業務として、情報組織化、文書作成支援、社会的影響の評価、ユーザーと開発者の双方のコミュニティとの連携が含まれるとしています。記事では、米国図書館協会(ALA)が定める図書館員の能力(competency)及び図書館情報学カリキュラムと、AI分野における必要なスキルとの対応関係のマッピングが試みられています。また、責任あるAIと社会正義、データエンジニアリングと評価など、五つの対応領域における分析も行われています。

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EIFLの交渉によるオープンアクセス契約の効果(記事紹介)

2025年8月27日付けで、開発途上国において図書館を通じた情報へのアクセス向上に取り組む非営利団体EIFLのウェブサイトに、EIFLの交渉によるオープンアクセス(OA)契約の効果に関する記事“EIFL agreements increase publishing in open access”が掲載されました。

EIFLでは、2016年から、パートナー国のコンソーシアム及びその加盟館に代わって出版社とOA契約の交渉を行っています。2024末までに、14のOA契約に関する交渉が行われました。記事では、2024年には35のEIFLパートナー国の著者による論文2,958件がOAで出版され、2023年から69%増加したことなど、EIFLの交渉によるOA契約の効果について紹介されています。

EIFL agreements increase publishing in open access(EIFL, 2025/8/27)
https://www.eifl.net/news/eifl-agreements-increase-publishng-open-access

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日本図書館協会目録委員会、「2025年目録の作成と提供に関する調査」を実施中

2025年9月1日から10月15日まで、日本図書館協会(JLA)目録委員会が、「2025年目録の作成と提供に関する調査」を実施しています。

目録委員会では、目録業務の動向を把握するために、1964年以降6回にわたり調査を行ってきたとあります。2010年に実施した前回の調査以降の動向・経年変化を把握するため、2025年の調査を実施するとしています。

調査報告は目録委員会のページ等に掲載される予定です。

「2025年目録の作成と提供に関する調査」を実施しています(JLA, 2025/9/1)
https://www.jla.or.jp/2025/09/01/2025-09-01/

2025年目録の作成と提供に関する調査(JLA、2025/8/31)
https://www.jla.or.jp/committees/mokuroku/research2025/

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大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)、転換契約に関するアンケート調査結果(2025年度・公開版)を公開

2025年8月28日、大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)が、転換契約に関するアンケート調査結果(2025年度・公開版)を公開しました。

JUSTICE会員館における転換契約の状況を正確に把握し、会員館の契約や運用に資するとともに、日本における転換契約の評価を行うことを目的とした調査で、JUSTICE全会員館559館を対象に、2025年5月26日から7月9日まで実施されました。回答は420館から得られ、一部調査結果が抜粋されて公開されています。調査結果全体は会員館限定で公開されています。

転換契約に関するアンケート調査結果(2025年度・公開版)を公開しました(JUSTICE, 2025/8/28)
https://contents.nii.ac.jp/justice/news/20250828

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文部科学省、令和8年度の概算要求等の発表資料一覧を公表

2025年8月29日、文部科学省が令和8年度の同省の概算要求に関する発表資料の一覧をウェブサイト上で公表しました。

文部科学省の概算要求では、「生涯を通じた障害者の学びの推進」「読書活動総合推進事業」「社会教育デジタル活用等推進事業」において図書館に言及されています。

新着情報 最新1か月分の一覧
https://www.mext.go.jp/b_menu/news/index.html
※2025年8月29日付けで「令和8年度文部科学省 概算要求等の発表資料一覧」とあります。

令和8年度文部科学省 概算要求等の発表資料一覧(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/r01/1420668_00003.html

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国立公文書館、「アーキビストの倫理綱領」(Code of Ethics, International Council on Archives)の日本語版を公開

独立行政法人国立公文書館が「アーキビストの倫理綱領」(Code of Ethics, International Council on Archives)の日本語版をウェブサイト上で公開しました。

国際公文書館会議(ICA)が策定した倫理綱領で、1996年、北京で開催されたICAの第13回総会において採択されたものです。

「アーキビストの倫理綱領(Code of Ethics, International Council on Archives)」の日本語版を公開しました(国立公文書館)
https://www.archives.go.jp/news/20250829.html

法規・標準(国立公文書館 アーカイブズ・シンクタンク)
https://www.archives.go.jp/thinktank/standards/index.html

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エストニア国立図書館、本館の改修工事が完了:2027年5月に一般公開予定

エストニア国立図書館は、2021年末から一時閉館していた本館の改修工事が9月1日をもって完了すると発表しました。これに伴い、仮設図書館として運用されてきた施設が9月3日で閉鎖され、本館への移転作業が開始されるとあります。

発表によると、新たな本館にはイベント開催のためのホール、テラス、円形劇場等が新設され、創作、学習、余暇の活動等に利用できる公共スペースが拡張されました。2027年5月に一般公開予定ですが、一部のスペースは2025年秋から先行オープンするとしています。

National Library of Estonia moves back(National Library of Estonia, 2025/8/28)
https://www.rara.ee/en/news/national-library-of-estonia-moves-back/

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千葉市動物公園、講演会「動物園からひらく博物館の扉」(全3回)を開催

2025年9月から11月にかけて、千葉市動物公園(千葉県)が、講演会「動物園からひらく博物館の扉」(全3回)を開催します。

2024年11月に千葉市動物公園が「登録博物館」として認定されたことを記念して、文化庁、日本博物館協会、国立科学博物館など、日本の博物館運営を牽引する関係者を招き、これからの博物館の在り方や「博物館としての動物園」に期待される役割や可能性について、様々な視点から話を聞くとあります。開催予定は次のとおりです。

・第1回 実物を見ることの大切さ―美術館と動物園をめぐって(9/14)
 講演者:山梨絵美子氏(日本博物館協会会長/千葉市美術館館長)

・第2回 動物園も「博物館」?!いのちを伝える場の新しいカタチ(10/5)
 講演者:中尾智行氏(文化庁博物館支援調査官)

・第3回 地球の宝を守る―博物館の活動について―(11/16)
 講演者:篠田謙一氏(国立科学博物館館長)

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【イベント】民族藝術学会第178回研究例会「芸能の伝承におけるサウンド・アーカイヴの可能性」(10/12・オンライン)

2025年10月12日、民族藝術学会第178回研究例会がオンラインで開催されます。

テーマは、「芸能の伝承におけるサウンド・アーカイヴの可能性」です。日本の地域や民族の芸能を対象とした複数の事例を通して、サウンド・アーカイヴの活用が芸能の伝承においてどのような可能性を持つのか、音楽学研究者の立場から考えるとあります。主なプログラムは次のとおりです。

・研究発表1 古謝麻耶子氏(音楽学・沖縄県立芸術大学)
 「沖縄県立芸術大学所蔵東京藝術大学民俗音楽ゼミナール収集音源資料の活用―⺠俗芸能ウシデークの約40年前の映像やインタビュー録音音源を伝承地の人々と鑑賞する中で見えてきたもの」

・研究発表2 薗田郁氏(音楽学・大阪大学中之島芸術センター)
 「『河内にわか』の声―サウンド・アーカイヴとしての実践と応用の試み」

・研究発表3 甲地利恵氏(音楽学・北海道博物館アイヌ⺠族文化研究センター)
 「アイヌ音楽資料の公開と活用をめぐって」

参加に当たっては事前申込みが必要です。

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