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中央大学多摩キャンパス中央図書館、企画展示「三大ケルト装飾写本と19世紀英国の美しい書物―装飾写本の水脈をめぐって―」を開催

2025年11月1日から12月4日まで、中央大学多摩キャンパス中央図書館(東京都八王子市)において企画展示「三大ケルト装飾写本と19世紀英国の美しい書物―装飾写本の水脈をめぐって―」が開催されます。

中央大学図書館は、19世紀英国の「美しい書物」の収集に力を入れてきたとあります。今回、「世界で最も美しい本」とも言われる『ケルズの書』を含めたいわゆる「三大ケルト装飾写本」のファクシミリ版を全て揃えることができたことを受け、同館及び「ケルト」にまつわる研究が行われてきた同大学人文科学研究所の所蔵資料から、ケルトにまつわる装飾や挿絵の美しい書物が展示されます。誰でも観覧可能とあります。

企画展示「三大ケルト装飾写本と19世紀英国の美しい書物―装飾写本の水脈をめぐって―」を開催いたします(中央大学図書館)
https://www.chuo-u.ac.jp/library/event/2025/10/82864/

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Springer Nature社、2025年ノーベル賞受賞者の出版物をまとめた特設サイトを公開

2025年10月17日、Springer Nature社が、2025年ノーベル賞受賞者による出版物をまとめた特設サイト“Congratulations 2025 Nobel Prize Laureates”を公開したと発表しました。

このサイトでは、2025年ノーベル生理学・医学賞、物理学賞、化学賞、経済学賞の受賞者による、同社から出版されたジャーナル記事や書籍の章がまとめられています。オープンアクセス(OA)の論文は、恒常的に無料で利用できます。

Congratulations to the 2025 Nobel Prize Laureates(Springer Nature, 2025/10/17)
https://group.springernature.com/gp/group/media/press-releases/2025-nobel-prize-laureates/27820870

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Elsevier社、オープンアクセス出版における地理的価格設定の対象となるジャーナルを拡大

2025年10月22日、Elsevier社が、低・中所得国向けにオープンアクセス(OA)出版の論文掲載費用(APC)を低く設定する、地理的価格設定(Geographical Pricing for Open Access:GPOA)の対象となるジャーナルを拡大すると発表しました。

2024年に実施されたパイロットプログラムの成功を受けたもので、新たにゴールドOAの150誌が追加され、計約300誌が対象となるとあります。発表によると、GPOAのパイロットプログラムの開始以来、100か国以上の低・中所得国の著者による1万9,000件以上の論文が、対象のジャーナルに掲載されたとあります。

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日本図書館協会(JLA)多文化サービス委員会、「多文化サービス実態調査2025」を実施

2025年10月28日、日本図書館協会(JLA)多文化サービス委員会が、「多文化サービス実態調査2025」の実施に関するお知らせをウェブサイトに掲載しました。

図書館における多文化サービスの実態を把握するために実施されるもので、今回の調査は、1988年、1998年、2015年に続く第4回目の全国調査です。

調査対象は、公立図書館(都道府県立及び区市町村立図書館(中央館及び分館))及び大学図書館(大学/短期大学/高等専門学校の附属図書館)で、回答期間は2025年11月1日から12月31日です。

調査結果は、『図書館雑誌』及びJLA多文化サービス委員会のウェブサイトに掲載される予定とあります。

多文化サービス実態調査2025(JLA多文化サービス委員会, 2025/10/28)
https://sites.google.com/view/tabunkatyosa/

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京都市図書館、令和7年度読書週間記念事業の一環として京都市図書館コレクションカード(図書館コレカ)を配布

2025年10月27日から11月9日まで、京都市図書館が、令和7年度読書週間記念事業の一環として京都市図書館コレクションカード(図書館コレカ)を配布しています。

図書館コレカは全部で18種類あり、各図書館の情報のほか、各館公式キャラクター情報等が掲載されています。また、図書館ウェブサイトや京都市図書館電子書籍サービスにアクセスできる二次元コードも付されています。

図書館コレカの配布方法は各館によって異なり、無くなり次第終了とあります。

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スペイン文化省、スペインにおける文化的習慣と実践に関する調査(2024-2025)の報告書を公開

2025年10月8日、スペイン文化省が、スペインにおける文化的習慣と実践に関する調査(Encuesta de Hábitos y Prácticas Culturales en España)の2024-2025年版の報告書を公開しました。

調査は、スペインにおける文化的習慣と実践に関する主要指標の推移を評価・分析することを目的として、近年は3年ごとに実施されています。今回は、2024年3月から2025年2月にかけて、15歳以上の1万6,000人を対象にアンケート調査が実施されました。

調査結果の中では、図書館を訪れた又はインターネット経由でアクセスした人が28.6%であったこと、過去1年で1冊以上本を読んだ人が64.9%(うち60.8%は紙の書籍、29.8%は電子書籍又はオーディオブック)であったことなどが紹介されています。また、博物館、アートギャラリー等を訪れた人は47.6%で、調査が開始されて以来の最高値となるなど、文化活動への参加者の増加が報告されています。

3章「読書と図書館」では、読書の傾向や図書館の利用に関する調査結果の詳細が示されています。

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信州大学附属図書館で、信州大学総合博物館創設準備企画展「信州大学のお宝公開」が開催

2025年10月31日から2026年1月14日まで、信州大学附属図書館中央図書館(長野県松本市)において、信州大学総合博物館創設準備企画展「信州大学のお宝公開」が開催されます。

附属図書館を含む同大学の7施設で構成される、信州大学総合博物館準備会が主催するものです。

同大学では、「信州大学改革実行プラン inGEAR 2025-2027」において、大学の歴史や教育・研究資料を未来に継承し、学内文化施設をバーチャルに統合する“信州大学総合博物館”のホームページ上での運用を開始し、新たな「知の創出」を促すとしています。本企画展では、その準備企画として博物館を構成することが想定される施設を中心に、大学の所蔵する重要な資料を公開するとあります。

信州大学総合博物館創設準備企画展「信州大学のお宝公開」のご案内(信州大学附属図書館, 2025/10/29)
https://www.shinshu-u.ac.jp/institution/library/news/2025/10/post-85.html

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電子出版制作・流通協議会(電流協)、「電子図書館(電子書籍サービス)導入図書館(2025年10月01日)」を公表

2025年10月30日、電子出版制作・流通協議会(電流協)が、「電子図書館(電子書籍サービス)導入図書館(2025年10月01日)」を公表しました。

前回2025年7月1日時点と比べ、実施自治体は10増加し610自治体、電子図書館(電子書籍サービス)は10増加し481館となっています。

News(電流協)
https://aebs.or.jp/
※2025年10月30日付けで「電子図書館(電子書籍サービス)導入図書館(2025年10月01日)」とあります。

「電流協、電子図書館サービスを導入している公共図書館情報を更新」 [PDF:2ページ]
https://aebs.or.jp/pdf/E-library_Introduction_press_release20251030.pdf

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大学図書館のリサーチガイドが学生の情報リテラシー能力向上にもたらす効果に関する文献レビュー(文献紹介)

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)刊行のオープンアクセス誌“College & Research Libraries”(C&RL)の86巻5号に、大学図書館のリサーチガイドが学生の情報リテラシー能力向上にもたらす効果に関するレビュー記事“Effectiveness of Academic Library Research Guides for Building College Students’ Information Literacy Skills: A Scoping Review”が掲載されています。著者は、米・ネブラスカ大学リンカーン校のErica Lynn DeFrain氏等です。

記事では、リサーチガイドが学生の情報リテラシー能力向上にもたらす効果に関する61件の論文をレビューした結果等がまとめられています。主な調査結果として、多くの研究において、学生がリサーチガイドに対して肯定的な認識を持つことが示された一方、その調査手法に透明性を欠いている、成果に関する評価枠組みが明確でないといった課題も抱えていたこと等が挙げられています。

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IFLA Journalの2025年10月号が刊行:図書館分野においてAIがもたらす変革を特集

2025年10月1日付けで、国際図書館連盟(IFLA)が刊行する“IFLA Journal”の51巻3号(2025年10月)が公開されました。人工知能(AI)がもたらす、図書館分野における変革(Artificial Intelligence (AI): Transforming Global Librarianship)を特集しています。

図書館サービス、情報リテラシー、政策、そして専門職の実践等の変革にAIがどのように関与しているか等を検証・議論する18記事が掲載されています。

Out Now: October 2025 issue of IFLA Journal – Special Issue on Artificial Intelligence (AI): Transforming Global Librarianship(IFLA、2025/9/26)
https://www.ifla.org/news/out-now-october-2025-issue-of-ifla-journal/

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全国47都道府県の公共図書館員が選ぶ“地元を代表する一冊”が集う文学賞「本の甲子園」の開催が発表される

2025年10月24日、新たな文学賞「本の甲子園」の開催が発表されました。発起人である作家の今村翔吾氏が、第27回図書館総合展の講演会において発表しました。

「本の甲子園」は、全国47都道府県の公共図書館員が選ぶ“地元を代表する一冊”が集う文学賞とあります。NDC分類913.6(日本の小説)に属する、地元作家による作品を対象とし、各都道府県の図書館員の投票により代表となる1冊が選ばれます。その後、各都道府県で選ばれた計47冊の中から、トーナメント戦により1冊が選ばれるとあります。47都道府県の頂点に輝く1冊は、2026年10月に決定されます。大会を通して、読書文化の新たな広がりや地域との関わりを生み出すことを目指すとしています。

選考委員(作品の選考や投票を行う図書館員)とエントリー作家の募集が行われています。応募期間は、2025年10月24日から12月31日までです。

@honno_koshien(X, 2025/10/24)
https://x.com/honno_koshien/status/1981566641772310563

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米・ネブラスカ大学、図書館主導のプログラムにより無料・低価格教材の利用が拡大:学生に数百万ドルの節約効果

2025年10月8日付けで、米・ネブラスカ大学リンカーン校が、同大学図書館が主導するプログラム“Libraries Course Materials”を紹介する記事をウェブサイトに掲載しました。

このプログラムでは、学生は図書館の蔵書から教科書やその他の教材にアクセスすることが可能であり、ユーザーライセンス無制限の電子書籍も利用できるとあります。これまでに学生にもたらした節約効果は、総額300万ドル以上に上るとされます。

また、このプログラムの拡大の可能性を探るために同大学図書館が実施しているパイロット調査の紹介もなされており、これまで同プログラムを利用していなかった27の講義のうち、24の講義では、図書館が支援するリソースに切り替えることで学生の負担を軽減できる可能性があると分かったことなどが述べられています。

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researchmap、「論文等研究業績の即時オープンアクセス(OA)」に対応するための改修を2026年度リリース予定

2025年10月10日、科学技術振興機構(JST)が提供する研究者情報のデータベース「researchmap」について、「論文等研究業績の即時オープンアクセス(OA)」に対応するための改修が2026年度リリース予定で進められていることが発表されました。

改修の概要として、「即時OA関係項目の追加」「根拠データ、研究データへの対応」「DOIの利用拡大」等が挙げられています。

2026年度リリース予定「論文等研究業績の即時オープンアクセス対応の改修」について(researchmap, 2025/10/10)
https://researchmap.jp/blogs/blog_entries/view/515443/97f1a38b420fbe3860e2c438796002c2

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米・ヒューストン公共図書館、移民の声を伝えるポッドキャストを作成(記事紹介)

2025年10月28日付けで、米国図書館協会(ALA)公共プログラム部(Public Programs Office)のウェブサイト“Programming Librarian”に、移民の声を伝えるポッドキャストの作成に関する記事“Moving People: Connected Stories Podcast”が掲載されています。

ALA公共プログラム部とアメリカ人類学会(AAA)の連携による巡回展示“World on the Move: 250,000 Years of Human Migration”との関連の下、テキサス州のヒューストン公共図書館が実施した取組の紹介です。全米でも有数の多文化都市であるヒューストンの多様性を紹介することが目的であり、ゲストとして招いた移民には、移住の苦労や成功など、それぞれの体験を語ってもらい、ポッドキャストを作成したとされます。

記事では、録音に係る作業や留意点など、運営上の具体的な経験も紹介されています。

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IFLA図書館協会運営分科会(MLAS)、2025年から2027年までの優先分野とワーキンググループの設置を発表

2025年10月27日、IFLA図書館協会運営分科会(Management of Library Associations Section:MLAS)は、「IFLA戦略2024-2029」及び「IFLA創設100周年」に合わせ、2025年から2027年までの優先分野とワーキンググループの設置を発表しました。

多様な未来の形成に向けた世界中の図書館協会の活動を支援するため、次の三つの優先分野を設定し、専門のワーキンググループを設置したとあります。

・図書館協会の財政的持続可能性
・図書館協会への会員登録:会員の募集、維持、関与
・図書館協会のマーケティングとコミュニケーション(認知度向上)

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【イベント】令和7年度文化遺産国際協力コンソーシアムシンポジウム「紛争からの復興と文化遺産」(11/30・東京都、オンライン)

2025年11月30日、令和7年度文化遺産国際協力コンソーシアムシンポジウム「紛争からの復興と文化遺産」が東京大学弥生講堂(東京都文京区)における会場参加とオンラインにより開催されます。文化庁と文化遺産国際協力コンソーシアムが主催します。

シンポジウムは、国の復興や社会の再建において重要となる文化復興の意義を改めて強調することで、復興支援として有形・無形の文化遺産保護分野の支援が不可欠であるとの認識を醸成することを目的とするとあります。そして、今日の状況下における文化遺産国際協力の在り方について考えるとしています。

主なプログラムは次のとおりです。

●基調講演「紛争からの復興と文化遺産:国際社会の役割とは」
 星野俊也氏(国連システム合同監査団監査官/大阪大学名誉教授/元国連日本政府代表部大使)

●講演1「日本の中東外交と文化遺産の保護」
 松本太氏(一橋大学国際・公共政策大学院教授/前駐イラク大使/元駐シリア臨時代理大使)

●講演2「カンボジアにおける遺跡保存と地域発展」
 下田一太氏(文化遺産国際協力コンソーシアム東南アジア・南アジア分科会委員/筑波大学芸術系教授)

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「図書館員が選んだ!ぎふ本大賞」が初開催:岐阜県図書館等において共通テーマ展示を開催

2025年10月10日、「図書館員が選んだ!ぎふ本大賞」が初開催されたことが、岐阜県図書館のウェブサイト等で発表されました。

「図書館員が選んだ!ぎふ本大賞」は、岐阜県公共図書館協議会(事務局:岐阜県図書館)加盟館の図書館員がおすすめしたい本を投票で選ぶもので、同協議会と加盟館による共同事業です。2025年が初開催とあります。

「図書館員が選んだ!ぎふ本大賞2025」では、2022年4月から2025年3月までに出版された本の中から、部門①「ぎふ本」(岐阜県内の事象(歴史・文化・産業など)・人物を扱った著作や岐阜を舞台にした著作(児童書、絵本を含む))と部門②「ぎふ出身作家」(県出身作家の文芸作品(児童書、絵本を含む))について選出されました。加盟館36館の図書館員223人が投票し、部門①「ぎふ本」大賞には『スマホを置いて旅したら』(ふかわりょう著)、部門②「ぎふ出身作家」大賞には『ハヤブサ消防団』(池井戸潤著)が選ばれました。

岐阜県図書館では、2025年11月1日から11月30日まで、関連資料展示が行われます。その他の加盟館においても資料展示が開催される予定です。

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