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カナダ・ビクトリア大学図書館、図書館を拠点とする高等研究機関“Kula: Library Futures Academy”を設立

2025年9月10日、カナダのビクトリア大学図書館が、図書館を拠点とする高等研究機関である“Kula: Library Futures Academy”の設立をウェブサイト上で発表しました。世界初の試みとして紹介されています。

誤情報や偽情報が飛び交い、情報が氾濫する現代において、大学図書館はもはや単なる研究成果の保管庫ではなく、地球規模の課題への取組みやイノベーションの促進に向けた学際的な協働を促す場として、重要な役割を果たしているとしています。

このような状況において、新たに設立されるKula: Library Futures Academyは、図書館を拠点とする高等研究機関として、人々とコミュニティを知識とデジタル基盤につなぐ役割を担うことを目的とすると述べられています。

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北米研究図書館協会(ARL)と米・ネットワーク情報連合(CNI)、AIの影響を踏まえた計画策定を支援するための研究図書館向けツールキット“Futurescape Libraries AI Toolkit”を公開

2025年9月22日、北米研究図書館協会(ARL)と米・ネットワーク情報連合(CNI)が、AIの影響を踏まえた計画策定を支援するための研究図書館向けツールキット“Futurescape Libraries AI Toolkit”を公開しました。

ARLとCNIが2024年に公開した、将来の研究環境にAIがもたらす影響に関するシナリオ等を示した“ARL/CNI AI Scenarios”を図書館における計画策定に活用するためのツールキットとあります。

ARL/CNI Futurescape Libraries AI Toolkit Can Help You Thrive in the AI Landscape(ARL, 2025/9/22)
https://www.arl.org/news/arl-cni-futurescape-libraries-ai-toolkit-can-help-you-thrive-in-the-ai-landscape/

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北米研究図書館協会(ARL)、加盟図書館員の給与調査レポートの2024年版を刊行

2025年9月17日、北米研究図書館協会(ARL)が加盟図書館員の給与調査レポートの2024年版“ARL Annual Salary Survey 2024”の刊行を発表しました。

118館の大学図書館に勤務する1万1,256人と、5館の大学以外の研究図書館に勤務する2,040人のデータを分析対象としています。大学図書館のデータは、総合図書館・健康科学図書館・法律図書館に分けて報告されています。

大学図書館に所属する9,567人の専門職について分析を行い、役職別に平均職歴と平均年収が紹介されています。

・経営幹部の平均職歴は22年、平均年収は17万7,800ドル(約2,600万円)
・上級管理職の平均職歴は18年、平均年収は11万2,600ドル(約1,700万円)
・管理職の平均職歴は15年、平均年収は9万1,400ドル(約1,300万円)
・その他の専門職の平均職歴は13年、平均年収は8万2,300ドル(約1,200万円)

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北米の研究図書館協会(ARL)、研究データ管理計画に関するカリフォルニア電子図書館(CDL)との共同プロジェクト“Machine Actionable Plans (MAP) Pilot”の成果を公開

2025年9月3日、北米の研究図書館協会(ARL)は、研究データ管理計画(DMP)に関する、カリフォルニア電子図書館(CDL)との共同プロジェクト“Machine Actionable Plans (MAP) Pilot”の成果をウェブサイト上で公開しました。

博物館・図書館サービス機構(IMLS)の助成を受けて、2023年に開始された試行プロジェクトで、機械可読なDMPであるmaDMPs(machine-actionable data management plans)を既存の大学のシステム等に組み入れるための方策を検証すること等を目的としたものです。

プロジェクトの成果として、プロジェクトの概要をまとめた報告書、プロジェクト参加機関のケーススタディ、maDMPsの導入を検討している機関向けの推奨ガイドが、ARLのウェブサイトで公開されています。

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「カナダ製を買おう」運動と書籍市場(記事紹介)

2025年8月22日、「カナダ製を買おう」運動と書籍市場に関して取り上げた記事“Buy Canadian: What it means for the book market”が、カナダの非営利団体BookNet Canadaのウェブサイトに掲載されました。

カナダにおいては、関税をめぐる懸念などから、カナダ国民がカナダ製品を購入しようとする“Buy Canadian”の動きが見られるとあります。記事では、“Buy Canadian”に関して、書籍市場に焦点を当てて述べられています。カナダ人作家による/カナダに関する書籍をカナダ人がどの程度読んだか等に関するBookNet Canadaの過去の調査結果や、カナダ人作家による書籍の2025年1月から8月までの売上等が示されています。また、カナダの出版業界が“Buy Canadian”運動を支援するための方法も紹介されています。

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カナダ研究図書館協会(CARL)、実践共同体(Community of Practice)のインパクトに関する調査報告書を公開

2025年7月31日、カナダ研究図書館協会(CARL)が、実践共同体(Community of Practice:CoP)のインパクトに関する調査報告書を公開しました。

CoPは、共通の関心を持ち、知識を共有し合う学びのグループのこととされており、CARL会員によるCoPは、研究図書館の専門家がつながり、共通の課題に共同で取り組むための重要な場となっているとあります。その効果や影響を明らかにするため、今回、CARLが支援するCoPに関して、初となる調査が実施されました。

2025年4月10日から5月5まで、参加の度合いや、CARL会員館への所属の有無に関わらず、CARLが支援するCoPに関わる人を対象にアンケート調査が実施され、110人から回答が得られました。調査の結果から、専門家ネットワークの強化、図書館サービス、実践におけるイノベーションの促進において、CoPは重要で前向きな効果をもたらしていることが明らかになったと述べられています。

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国際図書館連盟(IFLA)、Gabrielle-Roy Library(カナダ)を“IFLA/Baker & Taylor Public Library of the Year Award 2025”に選出

2025年8月18日、国際図書館連盟(IFLA)は、カナダのGabrielle-Roy Libraryを“IFLA/Baker & Taylor Public Library of the Year Award 2025”に選出しました。

同賞は、2024年中に新築又は大規模の増築がされた公共図書館、既存の建物が改築されて新たに図書館となった公共図書館を対象としています。

カザフスタンのアスタナで8月22日まで開催されている、世界図書館情報会議・国際図書館連盟(IFLA)年次大会において発表されました。

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カナダ政府、文化財科学のための専門施設をケベック州に建設する計画を発表

2025年8月14日、カナダ政府が文化財科学(Cultural Heritage Science)のための専門施設をケベック州ガティノー市に建設する計画を発表しました。

施設は、保存修復の専門家が協働して同国の貴重な文化財の保護・保存に取り組むための場を提供するものとあります。完成後は、Parks Canada、Canadian Conservation Institute(CCI)、Canadian Heritage Information Network(CHIN)の3機関から約170人の職員が配置され、文化財科学の分野における同国の地位確立を目指すとしています。

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Choice、大学図書館のためのAIツールに関する新たなブログシリーズを開始

2025年8月13日、米国大学・研究図書館協会(ACRL)の出版ユニットであるChoiceが、カナダ・オンタリオ州の大学図書館コンソーシアムであるOntario Council of University Libraries(OCUL)との協力により、大学図書館のためのAIツールに関する新たなブログシリーズ“AI Tools for Academic Libraries”を開始すると発表しました。

OCULの人工知能・機械学習プログラムのマネジャーを務めるKari D. Weaver氏が主導するもので、OCULのブログシリーズが、図書館に関するテクノロジーの実践的な情報を提供するChoiceのウェブサイト“LibTech Insights”に掲載されるとあります。

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