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英・エディンバラ大学のLiteracy Lab、本と読書に関するレポート“The Future of Books & Reading”を公開

2025年9月、英・エディンバラ大学のリテラシー研究プロジェクトLiteracy Labのウェブサイトにおいて、レポート“The Future of Books & Reading”が公開されました。

英国では子どもや若者の間で「楽しみとしての読書」が減少傾向にあり、大人に関しても同様であるとされています。同レポートでは、Enjoy(楽しむ)、Engage(関わる)、Empower(エンパワーする)、Enrich(豊かにする)、Expand(広げる)の五つのテーマに沿って、子ども、若者そして大人が読書を楽しみ、未来に向けた思考・議論・行動を展開していくための様々な分野の専門家等の知見や経験談が掲載されています。

Literacy Lab(The University of Edinburgh)
https://blogs.ed.ac.uk/literacylab/

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ベネッセ教育総合研究所、ニュースレター「『読書をしない』子どもは10年前と比べて1.5倍に増加」を公表

2025年10月19日、ベネッセ教育総合研究所が、ニュースレター「『読書をしない』子どもは10年前と比べて1.5倍に増加」を公表しました。

10月27日から始まる「読書週間」(公益社団法人読書推進運動協議会主催)に向けて、同研究所が東京大学社会科学研究所と共同で実施している「子どもの生活と学びに関する親子調査」を中心とした調査結果から、子どもたちの読書行動の実態やスマートフォンの利用との関係、語彙力・読解力との関係に関連するデータをまとめたとあります。

同ニュースレターの副題には、スマートフォンの利用時間と読書をする時間には逆相関関係があり、読書時間が0分の子は語彙力・読解力が低い傾向がある旨が示されています。

新着記事&お知らせ(ベネッセ教育総合研究所)
https://berd.benesse.jp/news/
※2025年10月20日付けで、「ニュースレター「『読書をしない』子どもは10年前と比べて1.5倍に増加」を発表しました」とあります。

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【イベント】公益財団法人伊藤忠記念財団、「読書バリアフリー研究会~みんなに読む喜びと楽しさを伝えよう~」(11/8・福島県、オンライン)

2025年11月8日、公益財団法人伊藤忠記念財団の主催により「読書バリアフリー研究会~みんなに読む喜びと楽しさを伝えよう~」が、福島県立図書館(福島市)における現地参加とオンラインにより開催されます。

視覚障害・読み書き障害(学習障害)など、様々な障害のある子どもに読む楽しさを届けるため、具体的なサポート方法や読書環境づくりを学ぶ機会を提供するとあります。

主なプログラムは次のとおりです。

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国際児童図書評議会(IBBY)とユネスコ、共同プロジェクト「IBBY-UNESCO消滅の危機にある言語と先住民言語による優れた児童図書コレクション」を2025年から開始

日本国際児童図書評議会(JBBY)の2025年10月9日付けのニュース記事で、国際児童図書評議会(IBBY)とユネスコが、2025年から、共同プロジェクト「IBBY-UNESCO消滅の危機にある言語と先住民言語による優れた児童図書コレクション」を開始することが紹介されています。

IBBY各支部等から、先住民族や消滅の危機にある言語で書かれた優れた児童書を収集するプロジェクトです。コレクションを通じて、これらの言語の深刻な状況に国際的な注目を集め、言語の保存・活性化・普及につなげることを目的としているとあります。最初のコレクションは、2026年8月にカナダで開催される第40回IBBY世界大会で正式に発表予定とあります。

IBBYとUNESCOの新たなプロジェクトが始動します(JBBY, 2025/10/9)
https://jbby.org/news/oversea-news/post-24525

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米・AASLとALSC、米国全土の学校図書館と公共図書館でポケモンクラブが導入可能に

2025年10月7日、米国図書館協会(ALA)の部会(division)である米国学校図書館員協会(AASL)と児童図書館サービス協会(ALSC)が、The Pokémon Company International社との提携により、米国全土の学校図書館及び公共図書館でポケモンクラブを導入できるようになったことを発表しました。

この取組は、子どもの識字能力の向上、地域社会への参加促進、教育的で楽しい体験の提供を目的としています。

ポケモンクラブでは、ゲーム、読書活動、地域イベントなどを通して、子どもたちと家族がポケモンの世界を探検できるインタラクティブな空間が提供されるとあります。プログラム参加館には、AASL及びALSCから「ポケモンクラブ・キット」が提供されます。キットには、地域の5歳から14歳の子ども向けにクラブを運営するための教材、リソース、アクティビティ、賞品が含まれているとあります。

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文部科学省、「デジタル教科書推進ワーキンググループ審議まとめ」を公表

2025年9月24日付けで、文部科学省が、「デジタル教科書推進ワーキンググループ審議まとめ」を公表しました。

中央教育審議会初等中等教育分科会デジタル学習基盤特別委員会の下に、2024年7月に設置されたデジタル教科書推進ワーキンググループで行われた審議をまとめたものです。

デジタル教科書推進ワーキンググループ(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/100/index.html
※令和7年9月24日付けで「デジタル教科書推進ワーキンググループ審議まとめについて」とあります。

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文部科学省、「都道府県及び市町村における子ども読書活動推進計画の策定状況に関する調査結果」(令和6年度末時点)を公表

2025年9月22日、文部科学省が「都道府県・市町村における子ども読書活動推進計画の策定状況に関する調査結果」(令和6年度末時点)を公表しました。

第五次「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」において、令和9年度までに市町村推進計画(特別区含む)の策定率を市100%、町村80%とすることを目標としているところ、令和6年度末時点で、市98.8%、町村80.9%という結果となったこと等が示されています。

ニュース(子ども読書の情報館)
https://www.kodomodokusyo.go.jp/news/index.html
※2025年9月22日付けで、「都道府県及び市町村における子ども読書活動推進計画の策定状況に関する調査結果を公表しました。」とあります。

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【イベント】第68回読みなかまのつどい 富山県大会(10/23・富山県)

2025年10月23日、「第68回読みなかまのつどい 富山県大会」が富山県立図書館(富山市)で開催されます。

読書週間にちなみ、読書の喜びを分かち合い、研修をする集いです。当日は、坂森幹浩氏(富山市民芸館館長)による講演「越中富山の本屋を探る―紅屋伝兵衛を中心に―」、また分科会として、合同読書会、堀地はるみ氏(かすてら文庫主宰・絵本専門士)による講演「絵本からはじまる―あたたかなつながりを広げて―」が予定されています。

参加には事前の申込みが必要です。

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オランダの公共図書館統計2024年版が公開

2025年9月11日、オランダ国立図書館(KB)が、公共図書館統計2024年版の公開を発表しました。

KBは、2015年に施行された公共図書館サービス法(Wet Stelsel Openbare Bibliotheekvoorzieningen(Public Library Provisions System Act):Wsob)に基づく義務の一環として、オランダ統計局(CBS)等と協力して図書館データを毎年収集しています。2024年は10度目とあります。

発表によると、2024年には、オランダの18歳以下の子どもの73%に当たる240万人が図書館を利用したとあります。図書館員数は前年比4%増の約8,300人でした。デジタルコンテンツに関しては、電子書籍約580万点(前年比5%増)、オーディオブック約260万点(同14%増)が貸し出されました。

要約の英語版も公開されています。

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台湾・文化部、第1回台湾国際児少書展を台中市で開催

2025年9月18日から21日まで、台湾・文化部の主催により、児童・青少年をテーマとした国際ブックフェアとして第1回台湾国際児少書展が台中市で開催されています。

文化部によると、初回となる今年度のテーマは「跨越城市.閲讀無界(Crossing Cities, Reading without Borders)」です。イタリア、フランス、日本等から作家、イラストレーター、出版関係者等が来台し、講座やワークショップを含む、200以上のイベントが開催されるとしています。

2025第1屆臺灣國際兒少書展即將開展 邀您跨越城市邊界 體驗閲讀樂趣(文化部, 2025/9/17)
https://www.moc.gov.tw/News_Content.aspx?n=105&s=243335

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令和7年度全国公共図書館研究集会(児童・青少年部門)、動画配信により開催:研究主題は「子どもの心に読書の楽しさを広げる図書館づくり」

ミライon図書館(長崎県)のウェブサイトに、令和7年度全国公共図書館研究集会(児童・青少年部門)の開催要項が掲載されています。主催は公益社団法人日本図書館協会(JLA)令和7年度全国公共図書館集会(児童・青少年部門)実行委員会、主管は長崎県立長崎図書館です。

2025年12月8日から2026年1月19日まで、YouTubeによるオンデマンド配信が行われます。

今回の研究主題は「子どもの心に読書の楽しさを広げる図書館づくり」です。地域における読書活動の拠点である図書館が、読書の楽しさを子どもの心に広げ、読書に親しむ社会の実現に向けてできることを考えるとしています。

主なプログラムは次のとおりです。

●基調講演「子どもの本やヤングアダルトむけの本を訳してきて考えたこと」
 金原瑞人氏(翻訳家、児童文学研究科、元法政大学社会学部教授)

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フランス・文化省、新たなベビーブック賞の創設を発表:早期読書を促進

2025年9月8日、フランス・文化省(Ministère de la Culture)が、新たなベビーブック賞の創設を発表しました。

この賞は11月に同省で開催される式典で初めて授与され、児童文学の作家や出版社の創造性を称える行事として毎年実施される予定です。

全ての人が幼い子どもと一緒に本を手に取ることを促すことを目的としたこの賞は、赤ちゃんと大人、または年上の子どもとの間に交流を生み出す作品を対象として、文章、イラスト、装丁等の要素が評価されます。

授与の年に出版された全ての作品が選考対象となり、フランス国立図書館(BnF)の国立児童文学センターによる選書に基づき、審査員団が審査を行うとあります。

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第1回「10代がえらぶ海外文学大賞」の第二次投票の受付が開始:2025年10月に結果発表

2025年9月1日、一般社団法人青少年読書推進機構が主催する第1回「10代がえらぶ海外文学大賞」の第二次投票の受付が開始されました。

同賞の対象作品は、2024年に日本で刊行された、10代が主人公の海外(翻訳)文学です。第二次投票では7作品がノミネートしており、10代であれば誰でも参加可能とあります。

投票期間は9月1日から9月26日までで、結果発表は2025年10月中を予定しています。

10代がえらぶ海外文学大賞
https://www.10daikaigaibungaku.com/

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