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オランダ国立図書館(KB)、オランダ語の言語モデルの開発に取り組むプロジェクトGPT-NLに協力

2025年7月11日、オランダ国立図書館(KB)がオランダ語の言語モデルの開発に取り組むプロジェクトGPT-NLに協力すると発表しました。

GPT-NLは、オランダ応用科学研究機構(TNO)、オランダ高等教育・研究機関による共同組織SURF、オランダ国立法科学研究所(NFI)の共同で、2023年に立ち上げられたプロジェクトです。合法的に取得されたデータのみを使用し、オランダ語及びオランダ文化に特化した倫理的かつ責任あるAI言語モデルの開発を目指しているとあります。

KBは同館コレクションからロイヤリティフリー(royalty-free)のテキストデータを提供することで、モデルの開発に貢献するとしています。

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フランスの高等教育・研究省等、オープンサイエンスの推進を目的とした国際的イニシアティブ“Global Research Initiative on Open Science”(GRIOS)を立ち上げ

2025年9月24日、フランスの高等教育・研究省が、欧州科学財団(European Science Foundation)、オランダ科学研究機構(NWO)、フランス国立科学研究センター(CNRS)と共同で、オープンサイエンスの推進を目的とした国際的イニシアティブ“Global Research Initiative on Open Science”(GRIOS)を立ち上げると発表しました。

オープンサイエンスに関する既存の研究成果を検証・統合し、更なる普及に向けた障壁を特定することで、オープンサイエンスの実践と政策を推進することを目的としたイニシアティブとあります。今後四年間にわたって、研究成果の包括的なレビュー、エビデンスに基づく政策提言等に取り組む予定としています。

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オランダの公共図書館統計2024年版が公開

2025年9月11日、オランダ国立図書館(KB)が、公共図書館統計2024年版の公開を発表しました。

KBは、2015年に施行された公共図書館サービス法(Wet Stelsel Openbare Bibliotheekvoorzieningen(Public Library Provisions System Act):Wsob)に基づく義務の一環として、オランダ統計局(CBS)等と協力して図書館データを毎年収集しています。2024年は10度目とあります。

発表によると、2024年には、オランダの18歳以下の子どもの73%に当たる240万人が図書館を利用したとあります。図書館員数は前年比4%増の約8,300人でした。デジタルコンテンツに関しては、電子書籍約580万点(前年比5%増)、オーディオブック約260万点(同14%増)が貸し出されました。

要約の英語版も公開されています。

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オランダ・ユトレヒト大学図書館、学術文献データベース“Web of Science”のライセンス契約を終了:オープンな研究情報の活用を目指す大学の取組の一環として

2025年9月8日、オランダ・ユトレヒト大学図書館が2026年1月をもって学術文献データベース“Web of Science”のライセンス契約を終了することを発表しました。

発表では、今回の決定がオープンサイエンスを推進する同大学の方針に沿ったものであり、クローズドな商用データベースに代わって、オープンな研究情報の活用を目指す大学の取組の一環であること等に触れつつ、契約終了の背景が説明されています。

Access to Web of Science will end on 1 January 2026(Utrecht University, 2025/9/8)
https://www.uu.nl/en/news/access-to-web-of-science-will-end-on-1-january-2026

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【イベント】国立民族学博物館等、日蘭交流国際シンポジウム「博物館の国際研修―文化をめぐる包摂的かつ協働的な活動の可能性」(10/4・大阪府)

2025年10月4日、大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立民族学博物館(みんぱく)、オランダ文化遺産庁、オランダ王国大使館の主催により、日蘭交流国際シンポジウム「博物館の国際研修―文化をめぐる包摂的かつ協働的な活動の可能性」が、国立民族学博物館(大阪府吹田市)における会場参加とオンラインにより開催されます。

日本とオランダで実施されてきた博物館の国際研修に着目し、「研修する側」と「研修を受ける側」の垣根を越えた、博物館の新たな連携の在り方について議論を深めるとしています。

主なプログラムは次のとおりです。

●第1部:基調講演
・基調講演1:関雄二氏(国立民族学博物館長)
・基調講演2:Wayne Modest氏、Marieke van Bommel氏(オランダ国立世界文化博物館長)

●第2部:博物館の国際研修を考える
・講演1:邱君妮氏(国立民族学博物館機関研究員)
・講演2:Remco Vermeulen氏(オランダ文化遺産庁シニアアドバイザー)
・講演3:末森薫氏(国立民族学博物館准教授)
・講演4:安倍雅史氏(東京文化財研究所主任研究員)
・講演5:Ruben Smit氏(アムステルダム芸術大学・ラインワルトアカデミー准教授)

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