ノーマルビュー

今日 — 2025年11月22日

カナダのCommunity Literacy of Ontario、オンタリオ州のリテラシー(読み書き能力)の状況等に関する報告書を公開

2025年11月18日、カナダ・オンタリオ州のリテラシー(読み書き能力)関連機関を支援する非営利団体Community Literacy of Ontarioが、同州のリテラシーの状況等に関する報告書“The Ontario Literacy and Skills Report: 2025: Why Literacy Matters”を公開しました。

2018年に刊行された報告書“Literacy: Why It Matters”の更新版とあります。オンタリオ州のリテラシーの状況が示されているほか、リテラシーと健康、経済、貧困等との関係についても述べられています。

@CommunityLitOn(X, 2025/11/18)
https://x.com/CommunityLitOn/status/1990462564157812911

続きを読む

一昨日以前

北米の都市図書館評議会(ULC)、図書館サービスや図書館運営等に関する報告書の2025年版を公開

2025年11月13日、北米の都市図書館評議会(ULC)が図書館サービスや図書館運営等に関する調査報告書の2025年版“2025 Urban Libraries Council Library Insights Report”の公開を発表しました。

調査は、ULC会員館の図書館サービスや運営に関する情報を収集することを目的として毎年実施されているものです。今回の調査では、米国とカナダの122の公共図書館システム(public library systems)から回答が寄せられたとあります。

報告書では、過去4年分のデータと比較しながら、2024年の来館者数、プログラムやサービスの実施状況、人員・予算、新館建設等の動向がまとめられています。

@UrbanLibCouncil(X, 2025/11/13)
https://x.com/UrbanLibCouncil/status/1988671738721271892

続きを読む

カナダ国立図書館・公文書館(LAC)、AIに関する立場を表明した“AI is here and LAC is ready”を公表

2025年11月6日付けで、カナダ国立図書館・公文書館(LAC)がAIに関する同館の立場を表明した“AI is here and LAC is ready”をウェブサイト上で公表しました。

同館の業務及びサービスにAIを組み込むための戦略的方向性を示すものとあります。AIへの取組を推進する上で指針となる四つの基本原則(透明性、公平性、“Human-in-the-loop”、信頼)と三つの戦略的柱(コレクションの発見可能性の向上、情報に対する信頼の構築、図書館や文書館におけるイノベーションに向けた連携)等が示されています。

AI is here and LAC is ready(LAC, 2025/11/6)
https://www.canada.ca/en/library-archives/corporate/about-us/strategies-initiatives/artificial-intelligence.html

続きを読む

カナダ公務員労働組合(CUPE)、ブリティッシュコロンビア州の図書館職員の健康と安全に関する2025年調査報告書を公表

2025年9月付けで、カナダ公務員労働組合(CUPE)が、ブリティッシュコロンビア州の図書館職員の健康と安全に関する2025年調査報告書を公表しました。

同調査は、2025年4月及び5月の6週間にわたり、州全体の75のコミュニティに属する約600名の図書館職員に対して行われました。

報告書では、次のような調査結果が示されています。

・83%が、職場において安全ではないと少なくとも時々感じている。
・77%が、人員不足により仕事の危険性が高まっていると回答した。
・65%が、職場におけるインシデント時に緊急通報が必要であった。
・90%が、痰、使用済み注射針、血液、排泄物などの生物学的有害物質にたびたび曝されている。

Making B.C.’s Libraries Safe for Everyone: What Library Workers Are Telling Us(CUPE)
https://cupe.ca/bc-library-safety

続きを読む

カナダ・ビクトリア大学図書館、図書館を拠点とする高等研究機関“Kula: Library Futures Academy”を設立

2025年9月10日、カナダのビクトリア大学図書館が、図書館を拠点とする高等研究機関である“Kula: Library Futures Academy”の設立をウェブサイト上で発表しました。世界初の試みとして紹介されています。

誤情報や偽情報が飛び交い、情報が氾濫する現代において、大学図書館はもはや単なる研究成果の保管庫ではなく、地球規模の課題への取組みやイノベーションの促進に向けた学際的な協働を促す場として、重要な役割を果たしているとしています。

このような状況において、新たに設立されるKula: Library Futures Academyは、図書館を拠点とする高等研究機関として、人々とコミュニティを知識とデジタル基盤につなぐ役割を担うことを目的とすると述べられています。

続きを読む

北米研究図書館協会(ARL)と米・ネットワーク情報連合(CNI)、AIの影響を踏まえた計画策定を支援するための研究図書館向けツールキット“Futurescape Libraries AI Toolkit”を公開

2025年9月22日、北米研究図書館協会(ARL)と米・ネットワーク情報連合(CNI)が、AIの影響を踏まえた計画策定を支援するための研究図書館向けツールキット“Futurescape Libraries AI Toolkit”を公開しました。

ARLとCNIが2024年に公開した、将来の研究環境にAIがもたらす影響に関するシナリオ等を示した“ARL/CNI AI Scenarios”を図書館における計画策定に活用するためのツールキットとあります。

ARL/CNI Futurescape Libraries AI Toolkit Can Help You Thrive in the AI Landscape(ARL, 2025/9/22)
https://www.arl.org/news/arl-cni-futurescape-libraries-ai-toolkit-can-help-you-thrive-in-the-ai-landscape/

続きを読む

北米研究図書館協会(ARL)、加盟図書館員の給与調査レポートの2024年版を刊行

2025年9月17日、北米研究図書館協会(ARL)が加盟図書館員の給与調査レポートの2024年版“ARL Annual Salary Survey 2024”の刊行を発表しました。

118館の大学図書館に勤務する1万1,256人と、5館の大学以外の研究図書館に勤務する2,040人のデータを分析対象としています。大学図書館のデータは、総合図書館・健康科学図書館・法律図書館に分けて報告されています。

大学図書館に所属する9,567人の専門職について分析を行い、役職別に平均職歴と平均年収が紹介されています。

・経営幹部の平均職歴は22年、平均年収は17万7,800ドル(約2,600万円)
・上級管理職の平均職歴は18年、平均年収は11万2,600ドル(約1,700万円)
・管理職の平均職歴は15年、平均年収は9万1,400ドル(約1,300万円)
・その他の専門職の平均職歴は13年、平均年収は8万2,300ドル(約1,200万円)

続きを読む

北米の研究図書館協会(ARL)、研究データ管理計画に関するカリフォルニア電子図書館(CDL)との共同プロジェクト“Machine Actionable Plans (MAP) Pilot”の成果を公開

2025年9月3日、北米の研究図書館協会(ARL)は、研究データ管理計画(DMP)に関する、カリフォルニア電子図書館(CDL)との共同プロジェクト“Machine Actionable Plans (MAP) Pilot”の成果をウェブサイト上で公開しました。

博物館・図書館サービス機構(IMLS)の助成を受けて、2023年に開始された試行プロジェクトで、機械可読なDMPであるmaDMPs(machine-actionable data management plans)を既存の大学のシステム等に組み入れるための方策を検証すること等を目的としたものです。

プロジェクトの成果として、プロジェクトの概要をまとめた報告書、プロジェクト参加機関のケーススタディ、maDMPsの導入を検討している機関向けの推奨ガイドが、ARLのウェブサイトで公開されています。

続きを読む

「カナダ製を買おう」運動と書籍市場(記事紹介)

2025年8月22日、「カナダ製を買おう」運動と書籍市場に関して取り上げた記事“Buy Canadian: What it means for the book market”が、カナダの非営利団体BookNet Canadaのウェブサイトに掲載されました。

カナダにおいては、関税をめぐる懸念などから、カナダ国民がカナダ製品を購入しようとする“Buy Canadian”の動きが見られるとあります。記事では、“Buy Canadian”に関して、書籍市場に焦点を当てて述べられています。カナダ人作家による/カナダに関する書籍をカナダ人がどの程度読んだか等に関するBookNet Canadaの過去の調査結果や、カナダ人作家による書籍の2025年1月から8月までの売上等が示されています。また、カナダの出版業界が“Buy Canadian”運動を支援するための方法も紹介されています。

続きを読む

❌