リーディングビュー

治験では高リスク患者が参加しにくく深刻な副作用が過小評価される可能性がある

新薬の安全性は治験の結果をもとに判断されます。しかし、治験に参加する患者が「実際に薬を使う患者像」とずれていると、深刻な副作用のリスクが小さく見えてしまう可能性があります。全米経済研究所(NBER)のワーキングペーパーは、がん治療薬を例に「深刻な副作用が起きやすい患者ほど治験に参加しにくい」傾向を示し、治験データだけで薬の害を見積もると控えめな数字になり得ると報告しました。

続きを読む...

  •  

「紅茶を飲むかコーヒーを飲むか」の選択が骨粗しょう症のリスクに影響する可能性

骨粗しょう症は骨密度の減少によって骨折しやすくなる病気で、特に高齢者はリスクが高いとされています。オーストラリアのフリンダース大学が行った研究では、「紅茶を飲むかコーヒーを飲むか」の選択が高齢女性の骨粗しょう症リスクと関連していることが示されました。

続きを読む...

  •  

子どもの体内に数百万個もの「母親の細胞」が存在し続ける仕組みの一端が明らかに

妊娠中に母親と胎児の間で細胞が双方向に移動し、その一部が出産後も体内に残って長期の共存状態を作る現象は「マイクロキメリズム」と呼ばれますが、母親の細胞がなぜ子どもの免疫にやられず残っていられるのかは謎とされています。その謎の一端が免疫学誌「Immunity」に掲載された研究で示されました。

続きを読む...

  •  

光ファイバー通信に近い波長で量子テレポーテーションの実証に成功

SF作品では「スター・トレック」の転送装置のように当たり前のようにテレポーテーションが登場しますが、現実における量子テレポーテーションはSFのように人や物が移動する瞬間移動ではなく、光が持つ量子の状態だけを離れた別の光へ写し替える技術のこと。ドイツの研究チームが、量子テレポーテーションを「今あるインターネット技術に近い条件」で実証したとする論文を学術誌「Nature Communications」で発表しました。

続きを読む...

  •  

「雪の結晶」を自由自在に作り出す科学者が見つけた法則とは?

カリフォルニア工科大学で雪の結晶について研究しているケネス・G・リブレヒト教授は、さまざまな雪の結晶を人工的に作り出す「雪の結晶アーティスト」でもあります。そんなリブレヒト氏にインタビューした動画がYouTubeで公開されており、雪の結晶の作り方やリブレヒト氏の発見について知ることができます。

続きを読む...

  •  

高度な地球外文明は「ホタル」のように光で交信を行っているという説

地球外文明を探し出す地球外知的生命体探査(SETI)は人類の夢ですが、高度な地球外文明は必ずしも人間のような方法でコミュニケーションしているとは限りません。2025年11月8日にプレプリントサーバーのarXivに掲載された論文では、「地球外文明はホタルのように光ることで通信している可能性がある」という仮説が提唱されました。

続きを読む...

  •  

たった3日間お酒を飲み過ぎるだけで「腸」にダメージが生じる可能性

過度の飲酒はアルコールを分解する役割を持つ肝臓にダメージを与えることが知られていますが、肝臓と密接に関わる「腸」に及ぼす影響についてはあまり理解されていません。アメリカの研究チームがマウスを用いて行った新たな研究では、たった3日間過度な飲酒をするだけで即座に腸への悪影響が生じることが示されました。

続きを読む...

  •  

Googleの元CEOが民間で最大規模の宇宙望遠鏡を開発するプロジェクトを推進、2030年までの運用開始を目指す

Googleの共同創設者で元CEOのエリック・シュミット氏らが設立した財団であるSchmidt Scienceが、天文学における史上最大規模の民間投資の一つとして、新しい観測システムを発表しました。このプロジェクトは「Eric and Wendy Schmidt Observatory System」と名付けられ、アメリカ航空宇宙局(NASA)のハッブル宇宙望遠鏡を上回る規模の宇宙望遠鏡と、3つの地上観測所で構成されます。

続きを読む...

  •  

保守派の人々は「滑り坂論法」に陥りやすいという研究結果

政治的なイデオロギーは主に「保守」と「リベラル」の2つに分かれています。心理学系メディアのPsyPostは政治に保守的な立場の人ほど滑り坂論法の形をした主張を「より筋が通っている」と感じやすい傾向があるとする研究を取り上げました。

続きを読む...

  •  

なぜ巨大な木は周囲の環境を食べ尽くさないのか?

大きな木の中には、地球最大の動物であるシロナガスクジラ10頭分に匹敵する2000トンの重さを持つものもあります。しかし、巨大な生き物が周囲の食物を食べ尽くしてしまうことはありますが、大きな木の周囲で「栄養が吸い尽くされる」といった現象は起こりません。木が周囲の環境を荒らすことなくこれほど大きく成長できるメカニズムについて、科学系YouTubeチャンネルのKurzgesagtが解説しています。

続きを読む...

  •  

10代へのHPVワクチン接種により子宮頸がんリスクの高いウイルスへの感染率が激減して1%未満になった

ヒトパピローマウイルス(HPV)は多くの女性が生涯に一度は感染する一般的なウイルスですが、子宮頸(けい)がんをはじめとする病気の発生に関連しています。そんなHPVへの感染を予防するHPVワクチンを10代の女性に接種することで、その後の危険なウイルス感染率が激減したとの研究結果が報告されています。

続きを読む...

  •  

慢性的な痛みの軽減に「神経細胞へミトコンドリアを移植すること」が有効かもしれない

ミトコンドリアは体内のエネルギー産生に関わる細胞小器官であり、近年はパーキンソン病や脳の炎症、眠気などに関与しているとの研究結果が報告されています。新たに、アメリカのデューク大学などの研究チームが行った実験により、ミトコンドリアを神経細胞に移植することで慢性的な神経痛を軽減できる可能性が判明しました。

続きを読む...

  •  

次世代核融合炉「SPARC」のAIデジタルツインを構築し商業化への取り組みが加速、Commonwealth Fusion SystemsがNVIDIA・シーメンスと提携へ

核融合関連スタートアップのCommonwealth Fusion Systems(CFS)が、NVIDIAおよびシーメンスと提携し、2027年に稼働が予定されている実証用核融合炉「SPARC」の設計・開発をAIシステムで加速するデジタルツインを構築すると2026年1月6日に発表しました。また、SPARCに最初の磁石を設置したことも明らかにしています。

続きを読む...

  •  

平等主義者もそうでない人も「貧困者の見た目」について似たような偏見を持っている

平等主義はすべての人々が社会的に公平に扱われることを目指す考えであり、平等主義を支持する人々は貧困層に対して肯定的な態度を示します。ところが、平等主義と「貧困者の見た目」に対する認識について調べた研究では、平等主義の人はそうではない人と似たような偏見を持っていることが明らかになりました。

続きを読む...

  •  

人間の脳にはAIっぽいメカニズムの言語ネットワークがあるという主張

ChatGPTやGeminiなどのAIは人間っぽい自然な会話ができたり複雑なタスクをこなせたりして「人間っぽい思考をしているのでは?」と感じるほどになっていますが、AIの思考メカニズムついては「人間の脳のメカニズムはまったく異なっている」という考え方が一般的です。一方で、マサチューセッツ工科大学で脳の仕組みについて研究しているエヴェリナ・フェドロンコ氏は「人間の脳には大規模言語モデル(LLM)に似た言語ネットワークがある」とする研究成果を報告しており、人間の脳にAIと類似する部分があると指摘しています。

続きを読む...

  •  

長期休暇や週末になると体調を崩しがちなのはなぜ?

仕事や授業を頑張ってようやく休日や長期休暇に入り、思う存分リラックスしたり遊んだりしようと思った途端に体調を崩してしまった経験がある人もいるはず。「leisure sickness(レジャー病)」や「let-down effect(緩和効果)」とも呼ばれるこの現象がなぜ起きるのかについて、オーストラリアのグリフィス大学で看護助産学部の名誉教授を務めるテア・ヴァン・デ・モルテル氏が解説しました。

続きを読む...

  •  

1885年に史上初の「雪の結晶の顕微鏡写真」が撮影された

雪の結晶は多種多様で非常に美しいものもあり、古くから多くの人々を魅了してきました。日本でも下総国古河藩の藩主だった土井利位が、顕微鏡を使って雪の結晶を観察して図に表した「雪華図説」が有名ですが、アメリカでは1885年に、アマチュア研究者であるウィルソン・ベントレーが画期的な「雪の結晶の顕微鏡写真」を撮影していました。

続きを読む...

  •  

「AIに肯定的な人」はソーシャルメディアに多くの時間を費やす傾向があるとの研究結果

ソーシャルメディアは便利で楽しいことも多い反面、依存性が強く中毒的な行動につながりやすいことが懸念されています。ソーシャルメディアの問題ある使用に陥りやすい要因としては、性格特性や感情制御の困難、過去の精神疾患といったものが知られていますが、新たな研究では「AIへの肯定的な態度」も要因のひとつである可能性が示されました。

続きを読む...

  •  

「読み書き困難なディスレクシア(失読症)でも読みやすいフォント」は本当に効果があるのか?

ディスレクシアは文章を読んだり書くのが苦手という特長をもつ先天性の学習障害の1つです。このディスレクシアの緩和策として「ディスレクシアでも読みやすい文字で構成されたフォント」が存在しているのですが、2017年に発表された研究ではフォントの効果が否定されています。

続きを読む...

  •  
❌