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フィンランド国立図書館等によるタスクフォース、AI時代に適した著作権情報の管理の仕組みについて検討した最初の報告書を公表

2025年10月6日、フィンランド国立図書館は、同館が参加しているタスクフォースCopyright Infrastructure Task Force(CITF)が初となる報告書“Interoperable, trustworthy, and machine-readable copyright data in the AI era”を公表したことを発表しました。

CITFは著作権情報(copyright data)の相互運用性、信頼性、機械可読性の向上を目的として、フィンランド、ラトビア、エストニア等の機関が共同で進めているものです。

今回公開された報告書では、AI時代に適した著作権情報の管理の仕組みを検討する上で、将来的に求められる技術的要件を明らかにするため、博士論文、学術論文、電子書籍、写真、雑誌記事の五つのユースケースが分析されたとあります。

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研究データ同盟(RDA)、国家レベルの永続的識別子(PID)戦略に関するホワイトペーパーを公開

2025年8月26日、研究データ同盟(Research Data Alliance:RDA)が、国家レベルの永続的識別子(PID)戦略に関するホワイトペーパー「National PID Strategies – The Value of RDA for Policy White Paper Series」を公開しました。

2025年5月15日と20日、RDAは、国家レベルのPID戦略など、研究に不可欠なインフラを形成する重要な政策分野に焦点を当てたワークショップを開催し、ホワイトペーパーを公開しました。

同ホワイトペーパーでは、国家レベルのPID戦略がどのように研究効率を向上させるか、RDAの「PID戦略ガイドとチェックリスト」が政策に関して柔軟で世界的に整合性のある枠組みをどのように提供するかについて解説されています。

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韓国国立中央図書館(NLK)、ウェブトゥーンとウェブ小説に対し、識別子としてウェブコンテンツUCI(Universal Content Identifier)の導入を開始

2025年9月4日、韓国国立中央図書館(NLK)は、同年9月9日から、ウェブトゥーンとウェブ小説に対し、識別子としてウェブコンテンツUCI(Universal Content Identifier)の導入を開始すると発表しました。

発表によると、ウェブトゥーンとウェブ小説の作成・流通に携わる企業等が、ウェブコンテンツUCIの発行申請を行えるようにするとあります。同館は、UCI登録管理機関として、2010年からデジタル化された図書などにUCIを付与してきました。

ウェブコンテンツUCIの導入により、連載方式で提供されるウェブトゥーンとウェブ小説に対して回次単位で識別子を付与し、体系的に管理できるようになるとあります。

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