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UbuntuのターミナルでGoogle翻訳を使う

最終更新日 2025年7月6日

Ubuntuカテゴリー

「Translate Shell」をインストールしてUbuntuのターミナル上でさまざまな言語を翻訳をする。

「Translate Shell」をインストールすると「trans」コマンドで翻訳を行うことが出来る。翻訳はデフォルトでは「Google Translate API」が使用されている。

「Translate Shell」のインストール

$ sudo apt install translate-shell

言語コード


$ trans -R

言語コードの確認をします。英語は「en」日本語は「ja」

このページからも確認出来ます。

$ trans -T

対応言語の確認。


「Translate Shell」を使う

英語を日本語に翻訳(例)

そもそも「translate shell」とはどういうことなのでしょう…翻訳します。

$ trans en:ja “translate shell”

「Translate Shell」で英語を日本語に翻訳したターミナル画面

翻訳されました。

※ 「”」「’」で囲まない場合「translate」と「shell」がそれぞれ別々に翻訳されます。

※ 入力言語が分からない場合は「$ trans :ja “translate shell”」とします。

英文ファイルの内容を日本語に翻訳(例)

$ trans en:ja file://ファイル名

翻訳文をファイルに出力

$ trans en:ja -i 入力ファイル名 -o 翻訳された出力ファイル名

その他

単に「trans」と入力してエンターキー

$ trans

入力待ちになる。デフォルトでは英語を日本語に翻訳して辞書引きされるが、入力待ちの状態は継続される。「Ctrl」+「C」で「Terminal:~$」に戻った。

$ trans -h

ヘルプを見る。


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Upscalerで画像を拡大(後編)

✇AI106
著者:PECONET

「Upscaler」で画像を拡大。前回の投稿(前編)ではイメージのタイプが「Digital Art」だったので今回は「Photo」にして写真画像の拡大をいくつか行ってみることに

「Upscaler」を起動

アップスケールする画像の入力。設定は「Photo」で倍率は4倍。

今回はイメージのタイプを「Photo」にして倍率は前回と同じ「4x」

アップスケール作業の完了とその画面

変換作業を終える。

作業の検証

アップスケール元画像6
元画像
アップスケール元画像6を4倍にアップスケール
Photoモード4倍

ダッコちゃんは1960年に発売されブームとなった空気で膨らませる人形。当初は「ウインキー」という名前であったが後に「ダッコちゃん」が正式な名前となった。アップスケールによりクッキリ、目元スッキリ明瞭になったんじゃないだろうか好感触。

アップスケール元画像7
元画像
アップスケール元画像7を4倍にアップスケール
Photoモード4倍

こちらの名前は「ゲイラカイト」1970年代にブームを起こしたタコ。こちらも目元もスッキリ明瞭に

アップスケール元画像8
元画像
アップスケール元画像8を4倍にアップスケール
Photoモード4倍

画像をもう少し引き伸ばしてみる

アップスケール元画像8を部分的に引き伸ばし
元画像
アップスケール元画像5を4倍にアップスケールしたもののズーム

「東京タワー」ですが、もう少しズームしてみました。ディティールがハッキリしています。やや塗りつぶされた感じのところもあるでしょうか

アップスケール元画像9
元画像
アップスケール元画像9を4倍にアップスケール
Photoモード4倍

画像をもう少し引き伸ばしてみる

アップスケール元画像9を部分的に引き伸ばし
元画像
アップスケール元画像9を4倍にアップスケールしたものをズーム
Photoモード4倍

チョコレートキャンディ「チャオ」も引き伸ばして比較してみました。中のチョコレートのディティール…いいんじゃないですかね

人物画像のアップスケール

アップスケール元画像10
元画像
アップスケール元画像10を4倍にアップスケール
Photoモード4倍

1960年代の当時は「ウルトラセブン」アンヌ隊員を演じていた「ひし美ゆりこ」さんの画像をアップスケール。拡大したら何かが見えそうな気もしましたけど無理かなぁ

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Upscalerで画像を拡大(前編)

✇AI106
著者:PECONET

AIアルゴリズムにより小さな画像の解像度を上げる。

Ubuntu(Linux)に「Upscaler」をインストール

今回はLinuxのアプリを使用します。「Flatpak」というユニバーサルパッケージを使用します

Flatpakの動作環境を準備する

$ sudo apt install flatpak gnome-software-plugin-flatpak

「Flatpak」をインストールします。続けて…

$ sudo flatpak remote-add --if-not-exists flathub https://flathub.org/repo/flathub.flatpakrepo

アプリをインストールできるように「Flathub」のリポジトリを登録します。

再起動します。

Upscalerをインストール

$ sudo flatpak install flathub io.gitlab.theevilskeleton.Upscaler

を実行。質問には2回ほど「y」を入力してインストールを完了します。

画像を準備する

お気に入りのレトロ画像ではありますが、残念ながら解像度が低くアップスケールを試みるべく画像をピックアップしました。主に2000年代頃にインターネットより取得収集したものと思われます。検証に使用してみようと思います。

アップスケールする画像の準備

作業の流れ

「Upscaler」はシンプルなアプリなので起動してイメージのタイプを「Photo」か「Digital Art」から選択。解像度を「2x」「3x」「4x」から選択して「Upscale」のボタンを押すだけです。

「Upscaler」を起動した画面

起動します。

アップスケールする画像の入力。設定は「Digital Art」で倍率は4倍。

イメージのタイプとスケールを選択して「Upscale」をクリックしてスタート

アップスケール完了画面。

「Completed」で完了。

アップスケール処理した画像との比較

画像が明瞭になりつつも、ある種の味わいが…いいんじゃないか。

アップスケール作業過程の画面

用意した画像から「Digital Art」モードに適していそうな画像を気分で選択して作業を継続。

アップスケール作業の完了とその画面

ひとまずアップスケール作業を終える。

作業の検証

全て「Type of Images」を「Digital Art」で「Image Scale」を「x4」で行いました。

アップスケール元画像1
元画像
アップスケール元画像1を4倍にアップスケール
DigitalArtモード4倍

あまり変わらなかったか…というか元もそれほどボヤけていないので当たり前ともいえる。シャープさは増したと評価。

アップスケール元画像2
元画像
アップスケール元画像2を4倍にアップスケール
DigitalArtモード4倍

チラシ画像からロゴ部分を切り取ったが解像度が低くなりすぎて適度な大きさに広げるとボヤボヤ…実はこれをきっかけに「Upscale」を試してみることになった。アップスケールにより改善された印象。

アップスケール元画像3
元画像
アップスケール元画像3を4倍にアップスケール
DigitalArtモード4倍

ノイズが消えてスッキリとしつつも細かなディティールも消えてノッペリとした印象もある。

アップスケール元画像4
元画像
アップスケール元画像4を4倍にアップスケール
DigitalArtモード4倍

先に示した「不二家ロゴ」のような画像と共通する印象で、シンプルな構成のグラフィックはクッキリと明瞭になる印象。効果が高いように思われる。

アップスケール元画像5
元画像
アップスケール元画像5を4倍にアップスケール
DigitalArtモード4倍

画像はクッキリとなったが「ミルキーはママの味」や「おばあさんにミルキーをとどけるの」などの文字部分は読みにくくなった感もある。(潰れた感じ)あとの文字は元から読めないかな

昔のペコちゃん、ちょっと怖いです。

後編に続く・・

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Ubuntu 「Bing」の壁紙を設定する

最終更新日 2025年6月24日

Ubuntuカテゴリー

前回の記事でデスクトップ背景を単色にしたが、今回はBingの高画質画像をデスクトップ画像に設定して毎日更新する。

Microsoftの検索サイト「Bing」のWebページの背景に使用されている画像を自動的にダウンロードしてUbuntu(Linux)の壁紙に設定できるアプリをインストールします。

BingWallをインストールする

アプリセンターで「BingWall」を検索

アプリセンターより「bingwall」を検索。「BingWall – Bing wallpaper of the day」の検索結果をクリックして

「BingWall」のインストール

「インストール」をクリックします。完了して「起動」に変わったらクリックして「BingWall」を起動します。

「BingWall」の設定画面を開く

右上の設定アイコンをクリックして設定画面を開きます。

「BingWall」の設定をする

「Choose Location」を「Japan」に変更。今回は「Set wallpaper of the day on System StartUp」(ログイン毎に壁紙を更新)をチェックしました。

「Show image detail on wallpaper」をチェックすると画像の右下に撮影場所の情報も表示されます。

再起動します。

Bingの画像が壁紙に設定されたUbuntuのデスクトップ画面

Bingの画像が壁紙が設定されました。Dock(タスクバー)って透過処理されてたんですね


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Ubuntu デスクトップ背景を単色にする

最終更新日 2025年6月21日

Ubuntuカテゴリー

デスクトップ背景をシンプルに素朴に単色にしたい場合もあるが、Ubuntu 24.04 LTSにおいて標準のデスクトップ背景設定画面では変更が出来ない。

例えばLubuntu(LXQt)の場合

Ubuntuから派生している軽量プロジェクトLubuntu(デスクトップ環境:LXQt)ではGUIの設定画面より背景色を選択して「壁紙のモード」を「背景色で塗りつぶす」を選択すれば変更できる。

Lubuntuのデフォルトのデスクトップ画面(LXQt)

Lubuntuのデフォルトのデスクトップ画面(LXQt)

Lubuntuの「背景色の選択」と「壁紙のモード」を選択する画面。

「背景色の選択」と「壁紙のモード」を選択する画面。

Lubuntuのデスクトップ画面(単色)

素朴な単色のデスクトップ画面になる。ん?少しシェードがかかっている気もする。それもまたいいでしょう。

Ubuntu(GNOME)

Ubuntu(デスクトップ環境:GNOME)のデスクトップ背景設定画面では「画像を追加」のボタンしかない。

Ubuntuのデフォルトのデスクトップ画面(GNOME)

Ubuntuのデスクトップ画面(GNOME) ※Dockの位置をデフォルトの「左」から「下」に変更しています。

Ubuntuのデスクトップ背景の設定画面

「画像を追加」のボタンしかないので単色に出来ない。

コマンドラインから変更する

デスクトップ環境をコマンドラインから変更する設定システム「gsettings」を使用します。

「gsettings」設定内容の一覧を見る。

$ gsettings list-recursively

「gsettings」の設定内容の一覧を表示

この一覧は長いですが参考として表示。コマンドにより一覧の黄色い枠で囲った部分(2ヶ所)の設定を変更します。

背景を単色にする

$ gsettings set org.gnome.desktop.background picture-uri ”

画像(壁紙)の保存場所指定を「”」空白にする。

$ gsettings set org.gnome.desktop.background primary-color ‘#571C3D’

色の指定。今回はUbuntu標準色と思われる。または近い色を指定した。「’#571C3D’」

Ubuntuのデスクトップ画面(単色)

単色のデスクトップ背景になった。

背景色のシェーディングに関して。

$ gsettings set org.gnome.desktop.background color-shading-type ‘solid’

シェードの設定はデフォルトで「’solid’」に設定されていたので完全に単色となった。他の値としては「’horizontal’(水平)」や「’vertical’(垂直)」がある。


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ZIPファイルをShift_JISで解凍

最終更新日 2025年6月19日

Ubuntuカテゴリー

WindowsではZIPファイルのファイル名に文字コードとして基本的(デフォルト)にShift_JIS(CP932)を使用している。古い設計であるZIPの仕様では、使用されている文字コードを識別する手段はなく、一般的にその他のOSでは文字コードをUTF-8として解凍(展開)するために問題が発生することがある。

Shift-JISとして解凍する

$ unzip -O cp932 ファイル名.zip

Shift-JIS(CP932)でアーカイブ内をエンコーディングして解凍するオプション「-O cp932」を付ける。自動判別して解凍するツールを後述するが基本として記述。

「unar」を使用する

「unar」はあらゆる圧縮形式に対応する解凍ツール。使用されている文字コードを自動で判別するのでShift-JISで圧縮されたZIPも文字化けせずに解凍できる。

インストール

$ sudo apt update

$ sudo apt install unar

解凍する

$ unar ファイル名.zip

Windows側での対応

標準機能での圧縮ではShift-JISなので「WinZip」や「PeaZIP」などUTF-8での圧縮に対応したツールを使用する。

付記

日本語特有のShift_JISとUnicodeが並立している問題は現在でも特に仕様の古いファイルにおいてWindowsとLinux系OSやmacOSとの間に文字コードのミスマッチによる「文字化け」を起こしている。他にMP3ファイルも仕様が古く文字化けがしばしば発生している。

(関連項目)Rhythmboxで文字化け


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