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ニュージーランド国立図書館(NLNZ)、ニュージーランド国立公文書館(Archives New Zealand)、Ngā Taonga Sound & Vision、40万点以上の視聴覚資料デジタル化プロジェクトの完了を発表

2025年10月17日、ニュージーランド国立図書館(NLNZ)、ニュージーランド国立公文書館(Archives New Zealand)、視聴覚アーカイブであるNgā Taonga Sound & Visionは、40万点以上の視聴覚資料をデジタル化する共同プロジェクト“Utaina”が完了したことを発表しました。

Utainaは、劣化と陳腐化が差し迫っていたアナログの視聴覚資料をデジタル保存するプロジェクトで、2020年度に予算化されました。背景として、磁気メディアの95%以上が物理的劣化により10年以内に失われると推定されたことや、再生技術がますます入手困難になっている状況が挙げられています。

同プロジェクトによりデジタル化された資料には、テレビ・ラジオ番組、政府の記録、ニュージーランドの音楽、オーラルヒストリーなどが含まれているとあります。

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石川近代文学館、金沢大学附属図書館で出張展示「能登と、作家と、作品と、」を開催中

2025年10月15日から11月6日まで、石川近代文学館が、金沢大学附属図書館(石川県金沢市)において、出張展示「能登と、作家と、作品と、」を開催しています。

石川近代文学館が所蔵する能登にゆかりのある作家の実資料や作家のプロフィールパネルのほか、金沢大学附属図書館所蔵の能登を舞台にした作品も展示するとあります。

石川近代文学館は令和6年能登半島地震による建物被害のため休館中であり、金沢大学附属図書館が行う能登半島地震復興支援の一環として実施されるものです。

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ウルグアイ国立図書館、独立宣言200周年に関するバーチャル展示を公開

2025年8月22日、ウルグアイ国立図書館(BNU)が、同国の独立宣言200周年に関するバーチャル展示“Miradas sobre la Independencia”(独立をめぐる視点)を公開しました。

ウルグアイは1825年にブラジルからの独立を宣言しました。バーチャル展示では、独立という歴史的出来事について、物語、演劇、詩、エッセイを通じてどのように観察され、解釈されたかを探求するとあります。

Miradas sobre la Independencia, una exposición virtual de la BNU(BNU, 2025/8/22)
https://www.bibna.gub.uy/biblioteca-nacional/miradas-sobre-la-independencia-una-exposicion-virtual-de-la-bnu/

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【イベント】全国歴史資料保存利用機関連絡協議会(全史料協)、第51回全国(熊本天草)大会及び研修会(11/13-14・熊本県)

2024年11月13日と14日に、全国歴史資料保存利用機関連絡協議会(全史料協)が、第51回全国(熊本天草)大会及び研修会を、天草市民センター(熊本県天草市)において開催します。

大会テーマは、「地域資料調査の現在」です。

11月13日には、研修会、大会テーマ研究会、ポスターセッション、天草大会特別座談会等が開催されます。14日には、天草市・熊本市の施設見学会が行われます。

参加には事前申込みが必要で、参加費は同協議会会員が無料、非会員が1,000円です。

2025(令和7)年度第51回全史料協全国(熊本天草)大会「大会案内」を掲載します(全史料協)
https://www.jsai.jp/ibbs/b20250905.html
https://www.jsai.jp/ibbs/202551thAmakusa.pdf
※二つ目のURLは大会案内[PDF:16ページ]です。

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【イベント】文化財防災センター設立5周年記念シンポジウム「みらいにつなぐ文化財~災害から文化財をまもる~」(10/1・東京都)

2025年10月1日、国立文化財機構文化財防災センター設立5周年記念シンポジウム「みらいにつなぐ文化財~災害から文化財をまもる~」が、東京国立博物館平成館(東京都台東区)において開催されます。

文化財防災について、これまでの歩みを振り返り、文化財とともにある地域社会の復興と継承について考えるとしています。

主なプログラムは次のとおりです。

●基調講演「阪神・淡路から能登 文化財防災の30年」 
髙妻洋成氏(文化財防災センター長)

●パネリスト報告<基調講演を受けて>
 ・山下信一郎氏(文化庁文化財鑑査官)
 ・山梨絵美子氏(日本博物館協会会長・千葉市美術館館長)
 ・宗田好史氏(京都府立大学名誉教授)

●基調講演者とパネリストによる討論<地域社会の復興と文化財>

参加費は無料で、定員は300人(先着順)です。参加に当たっては事前の申込みが必要です。

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韓国国立中央図書館(NLK)、ウェブトゥーンとウェブ小説に対し、識別子としてウェブコンテンツUCI(Universal Content Identifier)の導入を開始

2025年9月4日、韓国国立中央図書館(NLK)は、同年9月9日から、ウェブトゥーンとウェブ小説に対し、識別子としてウェブコンテンツUCI(Universal Content Identifier)の導入を開始すると発表しました。

発表によると、ウェブトゥーンとウェブ小説の作成・流通に携わる企業等が、ウェブコンテンツUCIの発行申請を行えるようにするとあります。同館は、UCI登録管理機関として、2010年からデジタル化された図書などにUCIを付与してきました。

ウェブコンテンツUCIの導入により、連載方式で提供されるウェブトゥーンとウェブ小説に対して回次単位で識別子を付与し、体系的に管理できるようになるとあります。

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福岡共同公文書館、令和7年度企画展「あれもこれも公文書~形態から見る公文書の世界~」を開催中

2025年9月5日から12月14日まで、福岡共同公文書館(福岡県筑紫野市)において、令和7年度企画展「あれもこれも公文書~形態から見る公文書の世界~」が開催されています。

近年のデジタル技術の発展により変容する公文書の変化をテーマにした展示とあります。「紙」だけではない様々な形態の作成物や保存のための媒体・容器などに着目し、物質的な視点から眺めた歴史的公文書が紹介されます。同館のウェブサイト上では、ウェブ展示も実施されています。

福岡共同公文書館 令和7年度企画展 「あれもこれも公文書~形態から見る公文書の世界~」(福岡共同公文書館, 2025/6/10)
https://kobunsyokan.pref.fukuoka.lg.jp/news_detail.php?no=444

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Library of the Year 2025のライブラリアンシップ賞・優秀賞の受賞機関が発表

2025年9月1日、NPO法人知的資源イニシアティブ(IRI)は、8月26日に実施したLibrary of the Year 2025(LoY2025)の二次選考会の結果を発表しました。

二次選考会の結果、ライブラリアンシップ賞、優秀賞を受賞した機関は以下のとおりです。

●Library of the Year 2025 ライブラリアンシップ賞
・松竹大谷図書館
・北摂アーカイブス

●Library of the Year 2025 優秀賞
・オーテピア高知図書館と高知県図書館振興計画の両輪での推進
・新庄・最上地区の「地域まるごと学び場プラン」
・全国文化財総覧
・箕面市立船場図書館における大学図書館と市立図書館の一体的運営による社会連携の取組み

各活動の授賞理由については、9月下旬に公開予定とあります。

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【イベント】民族藝術学会第178回研究例会「芸能の伝承におけるサウンド・アーカイヴの可能性」(10/12・オンライン)

2025年10月12日、民族藝術学会第178回研究例会がオンラインで開催されます。

テーマは、「芸能の伝承におけるサウンド・アーカイヴの可能性」です。日本の地域や民族の芸能を対象とした複数の事例を通して、サウンド・アーカイヴの活用が芸能の伝承においてどのような可能性を持つのか、音楽学研究者の立場から考えるとあります。主なプログラムは次のとおりです。

・研究発表1 古謝麻耶子氏(音楽学・沖縄県立芸術大学)
 「沖縄県立芸術大学所蔵東京藝術大学民俗音楽ゼミナール収集音源資料の活用―⺠俗芸能ウシデークの約40年前の映像やインタビュー録音音源を伝承地の人々と鑑賞する中で見えてきたもの」

・研究発表2 薗田郁氏(音楽学・大阪大学中之島芸術センター)
 「『河内にわか』の声―サウンド・アーカイヴとしての実践と応用の試み」

・研究発表3 甲地利恵氏(音楽学・北海道博物館アイヌ⺠族文化研究センター)
 「アイヌ音楽資料の公開と活用をめぐって」

参加に当たっては事前申込みが必要です。

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ドイツ国立図書館はいかにして音楽資料をデジタル化したか(文献紹介)

2025年8月23日付けで、国際音声・視聴覚アーカイブ協会(IASA)の機関誌「IASA Journal」の55号にドイツ国立図書館(DNB)ドイツ音楽資料館のデジタル化に関する論文「How the German National Library Migrated 770,000 Compact Discs and Digitized 50,000 Audiocassettes」が掲載されています。著者は、ドイツ国立図書館ドイツ音楽資料館のRuprecht Langer氏です。

ドイツ国立図書館ドイツ音楽資料館は、ドイツで出版されたすべての録音媒体を収集しています。同館は、過去15年間にわたり、所蔵資料の保存とライプツィヒ館及びフランクフルト・アム・マイン館の閲覧室のコンピュータからの音楽資料へのアクセス向上を目的として、同館の全てのオーディオCDとオーディオカセットテープを対象に、次の二つのデジタル化プロジェクトを実施しました。

・オーディオCD(77万枚)のデジタルコンテンツのリポジトリへの移行
・オーディオカセットテープ(5万本)のデジタル化

記事では、同プロジェクトのプロセス及びワークフロー、直面した課題、適用した品質管理、得られた教訓等について報告されています。

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