空調機器を中心にグローバルで事業を展開するダイキン工業。そのR&D部門では、AWSをはじめとする開発インフラの標準化、内製アジャイル開発チームの支援、技術情報を交換するコミュニティ運営などを通じて、ソフトウェア開発の基盤づくりを進めてきた。出発点は、AWSの設計指針が十分に整理されていない、開発環境をより効率よく管理したい、立ち上げたばかりのアジャイルチームをどう育てるかといった、現場の具体的な課題だった。これらの取り組みはやがて、リファレンスアーキテクチャやセキュリティ自動化、開発者コミュニティ、生成AI活用へと広がっていく。本稿では、ダイキン工業 テクノロジー・イノベーションセンター 主任技師の前川博志氏の講演をもとに、同社が「技術とともに」ソフトウェア開発を進めてきた歩みを紹介する。