AIが書けるからこそ、書かせない──。生成AIの進化によってコードを書く速度は大きく上がった一方で、「AIに丸投げしてもうまくいかない」という現実に直面するチームも多い。特に重要なタスクほど、アウトプットのどこかがズレる。その背景には「人間の判断量が飛躍的に増えること」と「AIのアウトプットが不安定になりやすいこと」がある。丸井グループのテックカンパニー・マルイユナイトのCTO(登壇時)・巣籠悠輔氏は、エポスカード(会員数約800万人)を支える20年物のレガシーシステムを、10人規模の内製チームでAI駆動開発により刷新を進めている。鍵は「AIに何をさせるか」ではなく「AIに何をさせないか」、そして「人間がどこで判断するか」を明確にすることにある。その思想と具体的な手法を紹介する。