「AIが発達したら、お父さんはクビになるんじゃない?」──大学生の娘から投げかけられたこの問いは、現代の全エンジニアが抱える生存不安を象徴している。プログラミング歴35年のベテランエンジニア、NECソリューションイノベータの森松祐樹氏もその一人だ。AIが人間を上回る圧倒的な速度で設計・実装をこなす今、人間の介在価値はどこにあるのか。森松氏は1年間、自らコードを書かずにプロダクトを構築した経験を通じて、ひとつの確信を得た。それは、失敗と成功を積み重ねた者にしか発せない「なぜ(Why)」を問う力だ。デブサミ2026での同氏のセッションをもとに、経験を武器にAIを使いこなすためのマインドセットと実践知を紐解いていく。