生成AIの台頭は、単なるツールの進化にとどまらず、企業のビジネスモデルそのものを根底から変えつつある。人材業界の老舗であるパーソルキャリアもまた、その巨大な荒波の真っ只中にいた。従来型の「IT受注組織」のままでは、変化の激しい未来を生き残ることはできない。同社のデータ・AIソリューション本部およびテクノロジー本部で本部長を務める岡本旬平氏は、エンジニアが直面する「技術的負債」や「知識のサイロ化」といった生々しい壁を直視しながら、組織を「AIネイティブ」へとアップデートするための壮大な挑戦を語った。本稿では、テクノロジーをいかにビジネスのインテリジェンスへと昇華させ、エンジニアの役割を再定義していくのか。現場の試行錯誤から導き出された、変革のための思考プロセスを紐解いていく。